私(わたし)たちの屋根に降る静かな星 (ハルキ文庫 に 7-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 134
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436731

感想・レビュー・書評

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  • 「本の雑誌/おすすめ文庫天国2013」おすすめ恋愛小説ということで、初めて知った楡井 亜木子 さん。
    りりか、武藤、桜庭、それぞれに切実な悲哀を抱えているのだけれど、書き方によるものだろう、きわめてライト。
    “痛みをもった人は、痛みをもった人に寄り添える”ということなのかな?皆お互いを思いやっているさりげない優しさがとてもあたたかい。

  • 2013年おすすめ文庫王国恋愛小説No.1。だけど、単純な恋愛小説じゃないです。と言うか恋愛小説ではないかも。
    35歳のりりかは7年の結婚生活に終止符を打ち、故郷に帰ってきます。住む家も仕事もないところに高校の同級生武藤が、仕事と家を提供すると言い出します。その家とは武藤の家。そこには既に武藤の先輩、桜庭もいて、三人のルームシェア生活が始まります。
    しかし、武藤、桜庭にもそれぞれ重いものを引きずっていました。
    最初はよそよそしく始まる共同生活の中で、三人は心を通わせ、ある時は反発し、物語は展開して行きます。三人の心の軌跡の物語です。

  • 同年代の男女の少し変わった同居生活
    今ひとつ現実味がなかったので、深く没入できなかった。

    起承転結を持たない構成にしているのだが、話に流れが欲しいような、そんな感じの読了感だった。

  • 2018.5.5読了

  • 結構好きかも。
    りりかと武藤くんと桜庭さんの奇妙な同居生活。
    りりかの心はどちらに傾いていたのだろう?
    どちらでもなく、1人になるのが怖いだけ?
    ーーー
    家と仕事が決まったら、夫と別れ故郷に帰ろうーー三十五歳の小野リリカは決意していた。そんな彼女を、高校の同級生枝地元の銀行に勤める陽気な男・武藤が、「おれたちと住もう」と誘う。高校の先輩・桜庭と同居しているのだという。無愛想な桜庭に戸惑いつつも、徐々に三人での暮らしに慣れていくりりか。しかしそのうち、他の二人もそれぞれ「脛に傷」を持っていることがわかってきて……。ほんのりビターで甘い、大人の物語。

  • 『猫』

    ちょっと設定よりもキャラクターが若いかなと思う。

    読み終わってなにも得ない、だけど失いもしない。

    なんでもないが必要な時だってある。

  • 女1男2がひょんなことから一つ屋根の下で暮らす物語。

    読みやすい文章だったが、特に何が起こるわけでもなく
    最後にどんでん返しもなく、少し物足りなかった。

    みんな何かしら「脛に傷」があるものの、至って普通の3人の暮らしを描いているだけだと思った。

  • わたしがいま読みたかったのはこういう小説なんだよ。自分の嗅覚に感謝したいくらいドンピシャ。

  • なんかいいな〜って思いました(ノv`*)傷つくところから始まってだんだん癒えていく感じがポッとなりました(*゚д゚*)

  • 家と仕事が決まったら夫と別れて故郷に帰ろう、と35歳の小野りりかは決意していた。そんな彼女を、高校の同級生で地元の銀行に勤める男、武藤が「おれたちと住もう」と誘う。彼は塾の講師をしている高校の先輩、桜庭と同居しているのだという。無愛想な桜庭に途惑いつつも、徐々に三人での暮らしに慣れていくりりか。しかし次第に、武藤と桜庭もそれぞれままならない事情を抱えていることを知る。

    結婚を機にOLから専業主婦となるが、夫の不倫相手が妊娠し離婚に追いやられたりりか。地方銀行の最年少副支店長に抜擢されて仕事では期待されているが、私生活では人妻との恋に身を焦がしている武藤。高校教師をしていたときに、自分の父親が生徒を交通事故で死なせていまい、心を閉ざし引きこもっていた桜庭。30代後半というと、社会に出てそれなりに人生の機微も経験している年代であろう。相手の事情をそれとなく察し、離れすぎず踏み込み過ぎない3人の大人な距離感が心地よかった。

    男女が一つ屋根の下で暮らすとなると、友情か恋愛かといった問題が出てきそうなものだが、3人の関係にはそのどちらも当てはまらない。かつて人生の危機に直面した時に助けてもらったことから、友情よりもさらに深い関係でつながっている「義兄弟」という言葉で、3人は自分たちの関係を表している。物語には「義兄弟だから」という言葉が頻繁に登場する。義兄弟だから、遠慮しない。義兄弟だから、裏切らない。義兄弟だから、困っていれば無条件で手を差し伸べる。3人がそれぞれままならない事情を抱えて生きていくことに変わりはない。しかしこの物語の唯一の救いは3人が出会い、義兄弟の契りを交わしたということである。たとえ将来、離れて暮らすことになっても、3人は心で寄り添いあっていく
    だろう。人生はほろ苦い。しかしそれに耐えるためのささやかな温もりも、人生にはちゃんと用意されていると感じさせる物語だった。

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