私(わたし)たちの屋根に降る静かな星 (ハルキ文庫 に 7-1)
- 角川春樹事務所 (2012年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758436731
感想・レビュー・書評
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「本の雑誌/おすすめ文庫天国2013」おすすめ恋愛小説ということで、初めて知った楡井 亜木子 さん。
りりか、武藤、桜庭、それぞれに切実な悲哀を抱えているのだけれど、書き方によるものだろう、きわめてライト。
“痛みをもった人は、痛みをもった人に寄り添える”ということなのかな?皆お互いを思いやっているさりげない優しさがとてもあたたかい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校の同級生と、彼の先輩と、奇妙な同居生活でひとつ屋根に住むことになる、夫の浮気により離婚したばかりの傷心りりか。
なんとも三者三様に相当な変わり者、世間で言うところの変人の一歩手前という感じだけれど、それぞれに苦しい過去や現在の悩みを抱えて不器用に生きている、という姿が切ない。
淡々と進んでいく物語は、果たして作者がどういう結末を用意しているのだろう?とちょっと不安になるくらい微妙なバランス感覚で綴られるのだけれど、コレがある意味で魅力なのかも知れん。
ちょっと不思議な読後感でしたね。 -
2013年おすすめ文庫王国恋愛小説No.1。だけど、単純な恋愛小説じゃないです。と言うか恋愛小説ではないかも。
35歳のりりかは7年の結婚生活に終止符を打ち、故郷に帰ってきます。住む家も仕事もないところに高校の同級生武藤が、仕事と家を提供すると言い出します。その家とは武藤の家。そこには既に武藤の先輩、桜庭もいて、三人のルームシェア生活が始まります。
しかし、武藤、桜庭にもそれぞれ重いものを引きずっていました。
最初はよそよそしく始まる共同生活の中で、三人は心を通わせ、ある時は反発し、物語は展開して行きます。三人の心の軌跡の物語です。 -
一緒になるばかりが幸せの最終形とは、確かに限らないだろう。それでも寂しくは思われるが。こういった同棲生活は想像してみて面白そうだけど、なかなか現実的ではないのが難点。
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なんかいいなぁ。このまま続くといいなぁ。
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同年代の男女の少し変わった同居生活
今ひとつ現実味がなかったので、深く没入できなかった。
起承転結を持たない構成にしているのだが、話に流れが欲しいような、そんな感じの読了感だった。 -
2018.5.5読了
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『猫』
ちょっと設定よりもキャラクターが若いかなと思う。
読み終わってなにも得ない、だけど失いもしない。
なんでもないが必要な時だってある。 -
女1男2がひょんなことから一つ屋根の下で暮らす物語。
読みやすい文章だったが、特に何が起こるわけでもなく
最後にどんでん返しもなく、少し物足りなかった。
みんな何かしら「脛に傷」があるものの、至って普通の3人の暮らしを描いているだけだと思った。