しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2012年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758437028
感想・レビュー・書評
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着物始末暦 シリーズ1
以前に読んだ、アンソロジー「はなごよみ」に収録されていたこの物語が良かったので、最初から読んでみる事にした。
着物の染み抜き、洗い、染めなど、着物に関して何でもする“着物始末屋”の余一は、男前なのに、無骨で、無愛想。
いろんな人が持ち込む悩みを、余一は、思いを受け止め、人情味溢れる解決をしていく。
「はなごよみ」に出てきた《吉原桜》では、余一は脇役っぽかったけど、主役だったんだ。
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着物の始末をする職人を巡る人々の姿を描いた短編集。問題の生じた着物を、仕立て直したり、シミ抜きしたりする仕事をする余一。彼のもとに様々な事情で始末を頼みに来る人たち。そして新たな姿になった着物が人々に新しい生き方を
示す。続編も読みたくなる。 -
着物始末暦シリーズの初回
愛想がないが腕のある古着始末職人余一をめぐり、いろいろな着物が持ち込まれる。
人に対しては不愛想なのだが、古着に対しては愛情を抱き誠実に向き合う姿勢が心地よい。
江戸時代の唯一の衣服である着物がどんなふうに捉えられたいたのか興味深い。
余一の周りの人達との関わり合いも面白い。 -
着物の染み抜き、洗いや染めてなんでもこなす着物の始末屋・余一は職人としての腕もよく、若くて男前だが、人と深く関わろうとしない。着物始末暦・連作短篇4篇。最初の話の綾太郎が読んでてイラッとしたので、全編これはつらいなーと思ってましたが、周囲の人から余一を見るタイプで、面白かった。続編あるみたいなので、それで余一の事ももっとわかるのかな。着物柄は好きなので巻末の付録はよかったけど、本編中でもっと余一の仕事ぶりの凄さを書いて欲しかったな〜
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女子向け時代小説 見ーっけ!
みをつくし料理帖が好きな人は好きだと思うなぁ。 -
また読むのが楽しみな時代シリーズを見つけられて嬉しい。
着物の始末屋余一と市井の人々が織りなす物語。
人が死ななさそうなのもいいな。
余一を玉木宏で想像して読んでます。お糸は誰にしようか考えるのも楽しい。