返り討ち―剣客太平記 (ハルキ文庫 お)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437110

作品紹介・あらすじ

芝界隈を仕切る香具師の元締・清兵衛は、古くから付き合いのある浪人・五十嵐左内と久しぶりに顔を合わせた折に、竜蔵の命が狙われているとの噂を聞く。驚きと不安を隠せない清兵衛は思わず竜蔵にその噂を伝えてしまうが、剣の道を極めようとする男に動揺は全くみられなかった。しかしその蔭には、剛剣かつ破天荒であった亡き父・虎蔵の因縁が深く関わっていて…(「第三話 返り討ち」より)。直心影流・峡道場の弟子も増え、たくましく成長した若き二番弟子・新吾も大活躍。年を重ねても変わらない竜蔵の真っ直ぐな心が人々を惹きつける、大好評青春剣客小説、シリーズ第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • 新たな敵
    大原備後守と笠原監物
    佐原信濃守への恨みが
    ひいきの竜蔵に向かう

  • 刺客となっても、剣客に戻れるのね。

  • 主人公の竜蔵、その門弟たちも巻を追うごとに剣客として、大人として成長しているようだ。
    ただ強いだけでなく屈託のないところも、竜蔵の魅力なのだろう。

  • 一定のパターンの中にバリエーションをつけて語られるテレビ時代劇そのものといった感じがよりいっそう強くなってきた。そういうものが嫌いではないし、読んで爽快感もあるが、やっぱり深みが無いかなぁ。でも、次もよんでしまうだろうなぁ。

  • 第六弾
    短編四話形式だが、過去の因縁がお尾引く
    真直ぐな竜蔵が相変わらず活躍

  • 峡竜蔵シリーズ第6弾。人に諭され色々と揉まれて人間的に成長したかに思われた竜蔵が最後の最後でやってくれました。最初の話からの流れはからは想像できず意表を突かれた。こういうところもないと竜蔵らしくないのかな。「馬鹿みたいに強い」本領発揮だな。いつも通りの過剰かなとも思える人物描写も多いが、どの話もキャラたちの行動が爽やかな読み味となっている。今巻は男たちばかりが活躍して、女性陣の登場が極端に少ないのがちょっと残念。以前の話の因縁が竜蔵を襲い、今後の火種となり今までの流れとはちょっと変わりそうだ。

  • L 剣客太平記6

    やはり「剣客」ってだけでは関わる事件も小モノだしネタに乏しい。剣客で道場主ならどこぞの藩の家老の長子くらいじゃないとダメなのか。
    やっと最後にむかーし絡みが多かった信濃守を無理やり絡ませて次回への布石にしたようだけれどココまでか。の感あり。弟子が増えても肝心な主役は成長も変化もなし。次巻への期待薄は仕方がない。

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著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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