標的の男 (ハルキ文庫 と)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.44
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本棚登録 : 742
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437134

作品紹介・あらすじ

服役中の男の告白-墨田区の不動産業者の強盗殺人事件は、意外なところから容疑者が浮かび上がった。監視中の容疑者・熊井を自らの失態で取り逃がした追跡捜査係の沖田大輝は、負傷した足を抱え、病室での捜査資料の見直しを余儀なくされる。一方、警視庁随一の分析能力を誇る西川大和は、いつもと違う容疑者の聞き込みに戸惑いを感じていた。そして、犯行現場に疑問を感じた沖田は、負傷をおして、捜査を強行するが-。

感想・レビュー・書評

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  • 服役中の男からの証言で、お蔵入りになっていた事件が浮上する。

    正義の職に勤めようと、悪の生業に身を置こうと、人間には表の顔と裏の顔があり、何かが引き金で裏の顔が出てくることがある。

    置かれた環境が心を蝕み、年月が経つと鬱屈した精神はそれが日常になってゆく。

    絆という言葉のもどかしさと、人間という脆さが描かれた一冊でした。

  • 3.2
    後半は面白かったが、前半はテンポが悪くなかなか読み進められなかった。

  • 弁護士の女がいかにも!って感じのイヤなタイプの女でイライラした。
    さやかと庄田もイライラする…

  • 犯人が最初から分かっているが捕まらない。
    やっと見つけたと思いきや逃げられる。
    そんな始まりで
    沖田は怪我をし、西川が現場に出る。
    前作までの彼らの得意なやり方を逆にした展開
    それでも沖田は資料は読み込まないし、
    西川は空振りばかり

    逃走していた犯人が死んだことで事件が動き出し、
    全く話に上がっていなかった情報提供者の弁護を担当した弁護士が浮上

    読み終えてから思うが、情報提供者が服役中の人間だなんて物語最初からおかしな話である

    結末は自分の保身しか出来ない人間達の計画したものだった
    犯人とされた男にも、計画に巻き込まれる弱みはあったにせよ不快な話だった

    逮捕後の取り調べでの家庭環境を棚に上げて、自分を正論化する様は醜かった


    沖田は結婚に踏み切れずにいる響子との関係を随所で考えているが、結婚はしばらく先だろう

  • 追跡捜査係シリーズ

    いつも運動量が多い沖田が骨折。病院で悶々とする。一方今回は動きまわる西川。そして毎回コーヒーの消費量かすごい。

  • 読み始めから読み終わりまでずいぶんかかってしまったせいで
    読み取れなかった部分も多い

    ラストの展開は意外だった
    沖田と響子さんの今後に期待!

  • 今回は一つの事件を追うことで 色んな裏が明るみになる。これはこれで面白く読ませていただきました。机上派が行動を強いられ、行動派が動けない。違った意味で面白かったです。次作も楽しみです❗️

  • 2021/12/04 123読了

  • 20211029

  • 警視庁追跡捜査係。
    5年前の犯人について受刑者から情報提供、
    犯人はわかっているのに被疑者死亡不審な点が残り沖田が探す面白い

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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