徳川家慶、推参 (ハルキ文庫 ち 1-15)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437189

作品紹介・あらすじ

十一代将軍徳川家斉の次男として生まれた家慶。世嗣となったが現実には実権もなく、西の丸での窮屈な暮らしに鬱々とした日々を過ごしていた。そんな家慶は、市井の暮らしぶりを知り、政に生かしたいとの願いを持っていた。そこで生母の実家である押田家の中小姓、春川慶兵衛と名乗り、城を抜け出し江戸の町を物見に出かける事に…。その最中、日本橋の縮緬問屋越前屋が盗賊『火狐の軍兵衛』一味に襲われ、千両箱二つを奪われた。そこへ遭遇した家慶は、市井に潜む軍兵衛一味を洗い出す事を決意するが-。

感想・レビュー・書評

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  • 家慶を主人公にしたお話は珍しいですね。

  • 新シリーズ第一弾
    珍しく徳川家慶が主人公?
    と言ってもまだ世継、市中で起きた事件に挑む
    町娘、与力と市井物としては上出来の設定

  • 押し込み強盗の事件に将軍継嗣が首を突っ込む。

  • 江戸城西の丸で次期将軍として暇な日々を過ごす家慶。将来の政に生かそうと城を抜け出し市井を見物に行くが、ひょんな関わりから盗賊捕縛に乗り出すことに。良くあった身分のある若さまが市井の事件解決に関わる展開ながら次期将軍というユニークな設定をどう料理するのかと期待していたが、たいした捻りもなく普通な感じで終わってしまった。城を抜け出すのが困難で時間制限もある家慶の設定も、次期将軍として江戸城での立場や生活、カルチャーギャップもあまり上手く生かされてるとは言い難い。捕物としても都合良くて中途半端かな。

  • L 若殿見聞録1

    殿様や若君がお忍びで江戸の町を満喫!の類。次期将軍の身分だったら一人でなにもできなそうだけれど思いのほか積極的な行動派。
    どうもこの作家の文体は、〜した。〜になった。〜た。が多いのね。滑らか感ゼロ。が、それが持ち味?

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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