よっ、十一代目! 鎌倉河岸捕物控二十二の巻 (ハルキ文庫 き 8-41 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 22の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437301

感想・レビュー・書評

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  • 彦四郎がとうとう祝言を挙げ、政次としほに待望の子供が生まれる中、相変わらずの亮吉がかわいそう。
    そんな情けない狛鼠ですが、彼の中で歳下ながらにしっかり者のお菊ちゃんの存在がどんどん大きくなってくるのが面白い。きっと2人にも幸せな未来が準備されているんだろうな。

  • サブタイトルどおり、金座裏に十一代目の誕生です。

    名前が、わたし的には、あんまりイケてないと思うのだが。

  • 江戸の暑い夏の日、金座裏では、十代目の政次の妻・しほの産月が近づいていた。そんななか、本町の薬種問屋「いわし屋」では、高値の薬種ばかりが無くなる事件が起きていた。問屋の身内の仕業なのか、巧妙に盗まれているだという。内密に探索を依頼された政次らは、手下の弥一らを奉公人として送りこみ、内情を探ることになるが・・・・・・。彦四郎の祝言、亮吉の恋路に新たな展開が待ち受ける、

    3月12日~14日

  • 私は磐音さんの方が好き。

    だいたい最近政治だっけ?若親分格好良過ぎ。

  • 11代目の誕生シーンがあっさり過ぎない?

  • 金座裏のしほも、産み月が、近づいてきているし、彦四郎の結婚も、準備が、整ってきて、皆忙しい日々を送っている。
    そんな中「いわし屋」の薬問屋で、色々な事件が起きて来る。
    高い値段の薬が紛失する事件、結婚前に遊んだツケで、出来た子供、そして、我が子の誘拐事件と、次から次へと、薬問屋内で、起きる。
    今の時代、DNA鑑定が、出来れば、いいのだけど、、、心配事が、絶えないが、彦四郎の子連れ結婚式の準備とともに解決していく。
    最後に、しほが、十一代目の男の子を出産。
    今度は、亮吉とお菊の話になりそう。
    現在、この本で、二十二の巻、、、まだまだ続きそう。

  • 最近のこのシリーズの悪人が小物になったように感じられて少し物足りない。
    最初の頃に比べて政次も迷いが無くなり貫禄すら感じられるようになり、父となる資格も充分ということか。

    それだけに、もっと政次を成長させるような強敵を登場させてほしいと思うのは贅沢なのだろうか。

  • 20131111 今回はつなぎの話かな。全体的に無理やりな感じがした。次に期待。

  • タイトルはどうあれ、どちらかというと彦四郎の結婚話が中心ですね。
    これで後は亮吉だけですか。
    そろそろ最終回でもいいんじゃないかという気もしますが、さて。
    みんな家庭持ちになったら、このシリーズの特徴がなくなるんじゃないかなぁと思いますが。

  • いわしやと言う高級薬屋のバカ旦那のお話し。
    お喋り籠屋がかごを盗まれたお話しは必要なんだろうか?

  • 薬種問屋 いわし屋で高値の薬が無くなる事件を内密に探索する政次ら金座裏はその影に大事件を見いだす。今巻は市井の小さな事件が大事件に繋がるこぢんまりとした感じだが、政次だけでなく金座裏の面々が集団での探索が鎌倉河岸捕物控らしくて良い。いわし屋を巡る事件も繋がりがあり、まずまず。いわし屋の主人がシリーズでは珍しくどうしようもない人である意味盛り上げてくれる。でも、最後の駕籠の事件は蛇足だった。これを彦四郎の祝言や志保の出産で盛り上がる最後に持ってきた意図がわからない。猫の扱いも中途半端だな。

  • 人生で一人前になるきっかけ。なんてことをふと思う。

  • シリーズものも長く続くと、主軸の物語より、登場人物たちの日常的な話の方が気になってくる。臨月のしほ、彦四郎の祝言、亮吉の恋路と気になってしまう要素満載の22冊目。

  • 第二十二巻
    遂に金座裏に孫が
    3人それぞれの人生が始まる巻か?
    これまでと同様、軽快に話が構成され進んでいく

  • 金座裏では、十代目の政次の妻・しほの産月が近づいていた。そんななか、本町の薬種問屋「いわし屋」では、高値の薬種ばかりが無くなる事件が起きていた。身内の仕業なのか、番頭葉蔵に内密に探索を依頼された政次らは、手下の弥一らを奉公人として送りこみ、内情を探ることになるが…番頭葉蔵には別な懸念が有った、それは旦那の過去で脅迫をされていることだった、スキャンダルを恐れた主従は…。えっ!タイトルが!「よっ、十一代目」って…シリーズ読みには露骨なネタバレ(>_<)。

    「いわし屋」の我儘放題の旦那の過去の後始末に従事する金座裏の面々だが、犠牲になった慈愛に富む産婆さんおひゃくさんの事を考えると、反省のない旦那に対する宗五郎親分の対応が甘かった。政次としほ夫婦に初めての子供・金座裏十代目政次の幼馴染の船頭の彦四郎の祝言とおめでたいエピソードの巻でちょっと不満。終盤の豊島屋常連の駕籠屋の兄弟が危難を解決に導く、若親分政次の手配は見事だが、巻のページ埋めの印象が強かった。いよいよ次巻はむじな長屋三人組のもう一人がどう落ち着くか?

  • 鎌倉河岸シリーズ第22巻~彦四郎が奉公先の船宿の家作の差配として入ることになり,子持ちの女と所帯を持つことになって,亮吉は取り残された気がする。ヤキモチをどう克服するかが味噌だと豊島屋の菊は言う。弥一が若親分の薬種問屋のいわし屋に来いという伝言をもたらした。急ぎではないようだが,聞くと店から薬種が盗まれていて,身内の仕業だと思われる。弥一が奉公に上がると,親戚筋の房州という男が怪しいとすぐに調べがついた。馬喰町の旅籠ではなく,隠れ船宿に居座って女と落ち合うらしい。張り込むと,いわし屋の下女がやってきた。踏み込むのは他の客の迷惑になると,翌朝,木更津河岸行きの猪牙舟の船頭は彦四郎に代わっていて,小伝馬町の大番屋が行き先だ。今回は売り上げを持ち出していた。いわし屋の儀右衛門は月に二度,料理屋に呼び出されて金をせびり取られていた。女は艶という旦那が結婚前に囲っていた品川の遊女。女は跡取りより前に生まれた儀太郎を跡取りにしろと迫っていたのだ。料理屋の線から,帰りの駕籠の怪しい乗り方を掴み,辿り辿って品川に辿り着くが,長屋は既に引き払われていた。品川に行っている間に,いわし屋の跡取りが祖父宅から拐かされ,根岸に文が残されていた。品川にお艶の子を取り上げた産婆を訪ねて歩くが,東海寺でその産婆の弔いが行われていた。30年の記録をお棺に入れて欲しいとの願いを禅寺の坊主は,産婆が変死を遂げたのを聞いて取り置き,政次は丁寧に読み解いて,青山原宿の生家をお艶が買い取っていたことを知る。張り込むと間違いなく,お艶と情夫と20才前の倅がいる。九代目が同心の寺坂を伴って来て,踏み込みお縄にすることができた。船宿の家作に三人で入る前に祝言を挙げるべきだという亮吉の提案は皆に受け入れられた。政次は着物を用意し,亮吉のために帯と羽織の紐も松阪屋で購入した。しほの臨月になり,落ち着かないが,おしゃべり兄弟駕籠は落ち着かなく金座裏をうろうろしている。聞くと兄貴分の花駕籠を借り出して,強盗に盗られてしまった。浪人だと思われるが,川向こうで手配されている者とは違う様だ。坂の後押しから聞き,米屋で聞き込んで,元寺侍で妹が旗本の妾になったが,病気で捨てられた恨みを駕籠で乗り付けて晴らしたのだった。帰ってくると,しほは男の子を産んでいた~最後まで10代目だと思っていたが,よく見たら11代目。タイトルから,もう男の子だと知れていたね

  • 政次の話し言葉が、今回は変だと思うところが何ヵ所かあった様に思います。
    文章になっている?

  • 鎌倉河岸捕物控シリーズの第21弾。
    しほの出産が迫った金座裏の日々が描かれている。
    ただ、題名とは裏腹に、出産部分の描写は非常にあっさりとしたものとなっている。新しい生命を授かった金座裏のこれからの展開が楽しみ。

  • 最近の佐伯さんは、文章に勢いがなくて…
    でも、念願の子ども誕生でますます賑やかになる金座裏
    次回作のおみつさんのうざさが増しませんよーに←

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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