- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758437608
作品紹介・あらすじ
山間部の川沿いを車で走行中、窓から入ってきた腕(第二話 腕)、病院で起きた様々な怪異(第二十二話 看護師夫妻)、夜の火葬場での不思議な体験(第二十五話 火葬場二題)。著者のもとに自然に集まってくる、奇妙で不思議で怖い話を、「解釈」をせず、忠実に書きつづった"怪談の標本箱"。全三十七話。
感想・レビュー・書評
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この著者の怪談は「怖くない」
語られる物語は、淡々としています。
無理に恐怖を煽るわけでもなく、描写もなく
逆に暖かみさえ感じさせる作風でした。
残念ながら角川で出版されるのはこれが最終刊となるらしいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怖い話としてとらえるか不思議な話、奇妙な話、温かい話としてとらえた方が読んでいて違和感がなくなるだろう。
恐怖と妖しい同じように見えてどこか違うその違いがうまく出せていれば読む人の心にはまるのだがどうだろうか。 -
文章は丁寧だが、描写が平坦すぎるし、題材が普通すぎて、取捨選択なされていないような印象を受ける。かといって民俗資料的に読めるわけでもない。
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致命的に怖くない。雰囲気だけで実体がないというのかな。個人の体感って差があるわけだし。なんとなく気配を感じただけで何も起きていないのに、意味ありげに書かれてもなぁ。ひょっとして一編くらいは掘り出し物があるかもしれないと期待したけど、ありませんでした。