夏まち舞台―千両役者捕物帖 (ハルキ文庫 は 10-5 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437974

作品紹介・あらすじ

元は信濃の寒村の出である千代丸は、猛暑の江戸を同心姿で見廻る激務に弱り気味。そんな折、暑さで芝居小屋に来る客も少ない「夏枯れ」のため、食い詰めた旅芸人が押し込み強盗を図った。下っ引きに化けた勘太郎一座で阻止して小銭を稼いだのも束の間、お千代に命じられて、黒鍬組の怨敵である中野播磨守へと近づく羽目に。一方、捕縛から逃れた軽業師の娘・お瀧の面倒を見るため、亀は大人気の唐人踊りの一座へ渡りをつけるのだが、芝居好きの播磨守の観劇で、思わぬ危機が迫ることに…。同心に化けた気弱な天才役者が活躍する大人気捕物帖!!

感想・レビュー・書評

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  • 日付は適当。

    ここまで、一気に読んだこのシリーズ。
    面白かったのね。

    いよいよ中野播磨守と直接会った千代丸。
    今回は役者としてのご対面で、すっかり気に入られた模様。
    さらに、亀の昔なじみが唐人芝居を打つことになり、千代丸もそこに潜りこみ、芸を披露する。

    中野播磨守、黒鍬組、さらには長崎の密偵もからんだ三つ巴となり…。

    亀やセンセイは活躍の場があれど、徳次だけがどんどん出番がなくなってくるという(笑)

    次も楽しみです。

  • 千両役者捕物帖シリーズ、5作目。

    前作もだけど、舞台芸人が関わる事件だと、このシリーズのらしいところが発揮できるし、面白かった。千代丸も頼もしくなってきて、同心としても役者としても成長著しいのが楽しみ。そしてますます中野播磨守と黒鍬組の敵味方の判別が難しくなってきた。中野播磨守、敵役のはずなのに応援したくなっちゃう。最終的に、千代丸はどちら側につくのか、今後に期待!

  • 第五弾
    隠れた名女形?千代丸、バックに名サポート役を配し、黒鍬組のお千代と水戸派、対する芝居好き中野播磨守
    旅芸人が引き起こす悪事、芸人を守るために動く千代丸一派と例により三つ巴の争い

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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