美雪晴れ: みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-11 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2014年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758438049
感想・レビュー・書評
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みをつくし料理帖シリーズ ⑨
神帰月 味わい焼き蒲鉾
料理番付だけが大事ではない。高価な蒲鉾を手作りする。
美雪晴れ 立春大吉もち
澪の料理の才を後世に残したい…。
華燭(かしょく) 宝尽くし
ご寮さんと一柳の柳吾さんが夫婦となる。
ひと筋の道 昔ながら
澪の進む料理の道とは…。食は人の天なり。
今までが、気持ち的に揺さぶられる話が続いたので、
最終話に向けて、気持ちを落ち着かせられるような
話だったよー。
柳吾さんがいいヤツだってことが分かったー笑
佐兵衛のことまで考えてくれるなんて…。
ご寮さん、良かったね!!
幸せになってね!!
そして、特別収録されていた「富士日和」で、
小松原さまが登場!!
「そうか、お前はここまで来たのだな。」
と小松原さまの想いにキュンキュンしました(*´艸`*) -
強くなったな澪。澪を見守る源斉先生の優しさが沁みる。
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ゆっくりゆっくり登り階段を登っていくような感じ。いろんなことが少しずつ上向き、取り巻く環境もかわりゆく。そんな中で自分の道を模索する主人公に思い切りエールをあげたくなる。
巻末にあった数馬のお話ににやけちゃう
2021.2.23
24 -
前作の残月が希望に溢れ過ぎていて、続きが気になり、平日夜にも関わらず一気読み。最終巻に向けてどうなっていくのか。澪や澪を見守る人たちみんな、幸せになってほしい。
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シリーズの登場人物みんなに愛着が涌いてしまい、もうすぐ完結と思うと寂しい気持ちで読みきりました。
最初は上手くいかなくても、知恵を絞って取り組む澪の姿勢はいつまでも変わらず、すっかりご寮さん、種市さん目線で読んでしまいます。
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まずはご寮さんの結婚が、おめでたく不幸なことの多かったつる屋にもひととき、暖かい時が流れ。
澪の腕を欲しがる、摂津屋や、扇屋。
下にどす黒い魂胆が隠れているのを、澪は天性のカンでよけて進む。
つる屋には新しい料理人、お運びさんが現れ、また新生つる屋として動き出す。
吉原再建までの間扇屋の軒先で、澪自慢の鼈甲珠をひとつ200文で売り、3月末までに25両も売り上げた。
幼なじみの野江の身請け金4000両にはまだまだ届かないが、常に新しい商いを考える姿は、今の時代にも通じる心だろう…
その後は、自身で売るのではなく、扇屋へ160文で卸すことに。
そんな中、医者の源済は、
料理で食べる人を健やかにしよう、身体と心に良い料理を作ろう、と。口から摂るものだけか、人の身体を作る、何気ない一言を心に留め手を抜くことなく料理を作っている。
食は、人の天なり
と。
そんな事ができる澪は、母乳の出が悪く悩んでいる美緒に干し芋茎の湯葉巻きを作る…
ここで9巻は終わる。あと1巻で、どのような展開になるのか楽しみで早く読みたい!
でも読み終わるのも惜しい。 -
いよいよ澪の調理による玉子の逸品ができあがり「鼈甲珠(べっこうだま)」と名づけられました。
これを手探りで大胆に体当たりで売りに出かけます。
おのれの心の声に従いながら、目指す道や叶えたい思いを試行錯誤しながら、周りの人々にささえられ料理人としての道を見つけようとします。
迷いの許されない状況の中でしぶとく道を歩む様はなんともあたまがさがります。