花見弁当 (ハルキ文庫 わ 1-26)

著者 : 和田はつ子

• 角川春樹事務所 (2014年3月15日発売)

作品紹介・あらすじ

日本橋は木原店の一膳飯屋の主・季蔵は、桜が満開の霊岸島へ弁当と酒を提げて一人花見に出かけた。今は亡き友人・武藤を供養するためだった。だがその翌日、霊岸島で酔っ払いの行き倒れと思われる遺体が発見された。呉服問屋に奉公していた若い手代だという-。花見弁当、若葉膳、春タルタ…季蔵の美味しい料理と推理が冴えわたる!亀吉親分の飼い犬シロも大活躍の、大ベストセラーシリーズ、感動の第二十三弾。

感想・レビュー・書評

[ka-oさんの感想 · 2023年3月19日]

元武士の料理人季蔵の捕物帳で、シリーズ第23弾です。

岡っ引きの亀吉の飼い犬でシロが登場し事件を解決に導きますが、登場シーンはかなり少ないです。そして、なんとシロは酒好きです。まあ、そういう設定にしないと話はすすみませんが。
なお、シロについての記述が少ない分、料理についてはかなり詳しく書いてあります。

シロは、亀吉死亡後、同心島村蔵之進が引き取ったようですが、今後のシリーズにも登場してくるのでしょうかね。

[hanaasagiさんの感想 · 2020年9月10日]

内容（「BOOK」データベースより）
日本橋は木原店の一膳飯屋の主・季蔵は、桜が満開の霊岸島へ弁当と酒を提げて一人花見に出かけた。今は亡き友人・武藤を供養するためだった。だがその翌日、霊岸島で酔っ払いの行き倒れと思われる遺体が発見された。呉服問屋に奉公していた若い手代だという―。花見弁当、若葉膳、春タルタ…季蔵の美味しい料理と推理が冴えわたる!亀吉親分の飼い犬シロも大活躍の、大ベストセラーシリーズ、感動の第二十三弾。

令和2年9月9日～10日

[雪月ソウさんの感想 · 2015年10月6日]

タイトルの花見弁当は最初だけで、全編通して武藤さん追悼柚酒料理という感じでした。
そこまで武藤さんを惜しんでいるとは思わず、ちょっと驚きでした。
茶葉料理よりは濁酒に合う料理の方がおいしそうでした。
事件は塩梅屋の隣のお嬢さんが巻き込まれ、色男に騙されるパターンはいつの時代もあるものだと思いましたが、そのお嬢さんを失った夫妻は気の毒でした。

[シルルさんの感想 · 2014年12月14日]

季蔵シリーズ、今作は花見の季節。
花見弁当、濁酒に合う料理、お茶を使った料理が出てきます。
前半で一つの殺人が起き、後半でまた一つの殺人が起きるが、酒の匂いを嗅ぎ分けられる犬が事件を解決に導く。

[nonmasashi003さんの感想 · 2014年9月20日]

第二十三弾
いつもの通り、事件と料理が両立・並行して進む。
料理自体嫌でないが、ちょっとこの本のはめんどくさい。
それを抜きに読むと味気ないとは思うが
娘心をもてあそんだ悪を討つ！

[buelilyさんの感想 · 2014年9月2日]

2014.9.2

[tokutaroさんの感想 · 2014年6月8日]

20140608 初めての登場人物が亡くなってしまうというパターン、慣れないとどうして良いか分からなくなるとおもうが慣れると潔い感じもしてくる。常連がだんだん登場しなくなるのが少し寂しい。

[hisakareiさんの感想 · 2014年5月25日]

23巻め。お酒の好きな犬が出てきて面白そうな出だしではありましたが、読み進むと可もなく不可もなくというところで、やや低調な感じがしました。武藤さんがいなくなったのは残念です。

[海さんの感想 · 2014年4月8日]

安定してます。
季蔵が武藤さんの事をずっと気にしているのが少し切ない。内容も食べ物も春らしくて良かったです。

[PINKDIAMONDさんの感想 · 2014年3月31日]

新しく出てきたワンちゃんももしや、殺されてしまうのかしら？！とヒヤヒヤしながら読みました。李蔵さんも、犬を蹴り上げるなんて、案外残酷な人なのですね。表紙の絵よりももっと可愛いワンちゃんを想像しながら読んでましたが、実際この絵はいかがなものか。

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末　椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」