天皇の代理人 (ハルキ文庫 あ)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438209

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  • 元外交官が語る、第2次世界大戦前後の外交秘話。
    錯綜する情報に、権力争いも絡む、諜報の世界。
    その中で、快刀乱麻にものごとを解決していく、謎の男・砂谷。
    とまどい、ふりまわされる語り手が、いいワトソン役。
    雰囲気が柳広司のD機関シリーズと似ていて、痛快でおもしろい。
    歴史的な事件を軸にしているので、よりリアルなイメージでたのしめる。
    タイトルがすべてなので、最後おどろきはない。

  • 2022/4/23 楽天ブックスより届く。

  • ふむ

  • 連作短編集
    かつて外交官だった津村に声を掛けられた 僕 。シェリーを傾けながら紡がれた昔話は、戦前から戦後にかけての歴史の裏の物語だった。
    「書物狩人」シリーズも読みましたが、本書も同様に真実と創作のバランスが本当に素晴らしく、うっかり信じてしまいそうな位リアルです。読み進むほどに、これは真実じゃなかろうかと何度思った事か。
    ストーリーのキーを握る 砂谷周一郎 の存在も謎に満ちています。並外れた観察眼と推理力。彼の語る真相はもはや真実なのではと思いつつ読了。
    津村青年や 僕 と一緒に歴史の真実を探しませんか?

  • 連作短編集。時代の匂いと歴史の裏側を覗く感じがいい。全体に薄味なので(ミステリ部分は特に)、長編でじっくり読ませてほしい。松本清張『昭和史発掘』を読んでみたくなった。星3.5。

  • 【113冊目】短編ミステリー4編。先の大戦をめぐって世界各地で起こる頭脳戦を描く。設定はすごくよいのに、謎解きの内容が浅くて、ちょっと残念。「ダブル・ジョーカー」とかと舞台設定もかぶってるし…。ただ、設定には内実織り交ぜてあるミステリ-だから、あの時代の雰囲気が好きな人は読んでみてもいいかも。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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