食堂つばめ 3 (ハルキ文庫 や)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 159
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438261

感想・レビュー・書評

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  • もんじゃが無性に食べたくなる第3巻。
    もんじゃは美味しそうだけど、お話はずどんと重い。
    新たに明らかになった街の設定がとてもリアルな気がした。

    『食堂つばめ』のシリーズは、生き返ることも死ぬことも出来る世界が舞台だ。
    そんな世界で一人でも多くの人を生き返らせようと奮闘する人達が主人公だけど、生き返ることや生きることの困難も教えてくれる。
    生き返るために必要なエネルギーがあることが無視されずに書かれている。
    それは日々を生きるために必要なエネルギーと等しいのではないかと思う。
    そのエネルギーを補給する過程を描いた物語だから、もやもやと悩みながらも本を閉じる時には力をもらっている。
    そんな気がする。

    今回街を訪れる人はよく食べてよく寝る。
    なんだか気持ちいいなと思った。
    私も見習って疲れた時にはエネルギーを補給しなくては。

  • 理不尽だなぁと思った。そもそも死は、理不尽なことだけど、人に殺されるというのは、なんと理不尽なことか。
    今回の「街」の訪問客は、なんと殺害された被害者だった。殺害された人は、とても不安定で、自我がバラバラになってしまっている。自己の死に他者の明確な殺意が絡んでいること。それがどういうことなのか、この「街」で、秀晴は深く考えている。
    なんだかんだと優しい秀晴は、自分から客に巻き込まれていってしまうことも、ままあるんだけど、今回は、いつになくハラハラしましたね。なんせ、相対したのは殺害者だもんね。
    でも、矢崎さんが書くキャラクターだからか、やっぱり人殺しの方にも、身につまされるというか、同情の余地がありました…被害者も加害者も可哀想で、それを見守るノエや秀晴も、つらかったね。
    この「街」がどうして作られたのか。なぜこんな形になったのか。答えはきっと出ないままだけど、最後のショートショートのように、生き返った人が、生き方を変えて、いつか幸せに最期を迎えられたなら、ノエの犠牲もきっと報われるだろうと思いました。
    読後感は爽やかで、2巻目よりはこちらの方が好きかもしれない位です。

  • 作者も言っているが、美味しそうだった。
    隣の芝生は青く見える。

  • 今までは病気や自殺などで亡くなった人の話しだったけど、今回は殺された人の場合。

    自我の崩壊…なるほどね。

    続編も早く読まなくては!

    2017.9.14 読了

  • 相変わらず面白い・・・。面白いばっかりでもあかんけど、面白い・・・。

    もんじゃが食べた・・・くはならなかったんやけど(笑)、人と人のつながりを書いた本。
    「言わなくていいことを言う」
    と、いうことがちらちらと出てきてたな。
    りょうさんが過去に「食堂つばめ」の街から現実世界へ行って、何か言ったり干渉したりしたのかな。
    そのあたり、1巻で語られてたっけ?
    なんせ1巻は想像と全然違う内容にちょっとびっくりして終わったからね・・・(笑)。

    それにしても、「殺された人」がやってくることになるとは。
    生きてるときの記憶も、死んでしまった理由も、そりゃあ、大事やで。
    ほんで、思いだすのが怖くもあるよね・・・。
    そのあたり掘り下げたらもっと長くねっとりしそうやのに、相変わらずさらっと仕上げてくれてよかった。

    結構重い内容なのに、読んでてしんどくならないのがいい。
    それでいて
    「よくわからん」
    ちゅう具合でもないし、不思議な話。

    誰かがとてもうらやましいと思う気持ち。
    ・・・までは、まだ、いいのね。
    嫉妬を前向きな力に変えて、誰かを越えようと躍起になって、でも、どこまでいってもその「誰か」は自分の持っているものをほしがってくれない。

    あー、それ、つらいよね。
    わかる。わかるよ。

    でも、世の中の末っ子は姉や兄に対してみんなそういう気持ちを味わってると思う。

    あれはしちゃいけない。これはやめたほうがいい。と、他人にいうのは、その人のことが心配やからなのか。
    そうか。

    それにしても、「居酒屋駄菓子屋」かあ。面白いな。
    いいな。笑


    ■■■■


    ■ケッパー


    フウチョウソウ科の落葉低木。南ヨーロッパ原産。高さ1メートルほど。春から夏に,多数の紫色の雄しべをもつ白い花が咲く。つぼみはピクルスにすると独特の風味があり,香料などに用いる。ケッパー。


    (20170130)

  • 今回は1冊まるまる一つの話でした。
    殺された男性を食堂つばめの面々が生き返らせようとするのですがなかなか大変そうでした。
    生き返ったところで殺した人物が居る限り平穏無事とは言えませんよね。
    設定に色々無理矢理感があるのが少し気になりますが料理が美味しそうなところと主な登場人物に悪人がいないので気構えずに安心して読めました。

  • 殺された人がやってくるという事で、いつもと少しだけ違う雰囲気。
    とはいえ優しい気持ちに溢れた内容なのは変わらず、暖かい気持ちで読むことができます。

  • 生と死の境目の街にある、ちょっと不思議な料理店「食堂つばめ」にやってきた三十代の会社員・津久井英吾。彼が若くして臨死体験することになったのは、何者かに殺されたせいらしい。料理人ノエをはじめとする食堂つばめの面々は、なんとか彼が生き返れるよう、それぞれのやり方で試行錯誤するが…。懐かしい駄菓子の味、特製ダシのもんじゃ焼き、ボリューム満点の肉づくしパーティーなど、おいしい料理と温かな交流が胸に沁みるハートフル・ファンタジー「食堂つばめ」シリーズ第三弾!

  • うわーこの人こんなこと考えてたんだ、と思ったけど、されたことを思うと。

    こじれるとややこしいね。

  • もんじゃの神様、グッジョブ!

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プロフィール

埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。「ぶたぶた」シリーズなど著作多数。

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