デッドヒートIV (ハルキ文庫 す 4-5)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438360

感想・レビュー・書評

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  • 修学院大最終学年の箱根駅伝で、走水剛はアンカーを任されたらしい...。
    そう、どうもそうらしいのです...。

    一番の盛り上がりどころと思われる、主人公がアンカーを走る舞台が
    すっかり回想シーンとなって冒頭から語られ、めでたく退部、卒業
    そして就職して実業団入りと、とんとんと話が展開していくシリーズⅣ。
    せっかくの駅伝ストーリーをそこまで早送りしてしまうのは
    いくらなんでもピッチのあげすぎではないかしらと思いましたけれど...

    箱根卒業後も、マラソンという形にかえて走り続ける走水剛。
    駅伝ランナーからマラソンランナーへの方向転換に加えて
    学生から一般のサラリーマンになり、友人や仲間、監督といった
    周りの環境と人間関係も変化していきます。

    これまで10人で一つのことをなす駅伝という大舞台でありながら
    走水剛一人にスポットの当たったストーリー展開が主で、十人十色というような
    10人それぞれの人間模様の描写には、少々のもの足りなさを感じていた分

    単独走であるマラソンに変わったことで、走水剛一個人のみの
    精神を追っていける新しい展開に色濃さが感じらたように思いました。

    剛の目標はオリンピックで金メダル。
    さぁどうなるのでしょう...

  • とうとう大学を卒業して社会人として実業団でマラソンを続けている主人公。大学時代は箱根駅伝をめざしてがんばっていたけれど、次はマラソン。それも「オリンピックで金メダル」をめざすことに。よく、大学時代に箱根をめざすからマラソン選手が育たないと言われるけれど(箱根は1人約20kmなので、42.195km向け選手が育たないということ)、彼も20km越えの壁にあたる。しかしそれでもフルマラソンを経験し伸びて行こうとする矢先に・・・お話はまだ続くのに刊行されているのはここまで。先が気になる~

  • 「質問を安易にしてはいけない。物を聞くのも真剣勝負だ。考えたり調べたりしてわかることを、人に尋ねてはいけない。上から下から横から斜めから考え抜いて、それでどうしても答えが出ない時にだけ、先達に聞く。質問とはそういうものだ。質問を受ける方は、その筋の目利きだ。内容で質問者のレベルが分かってしまう。質問に人間力が現れる」
    「気が利かんのも、目の前のことに一生懸命ってことやろ。走水くん、一所懸命の連続を生きてるのよ。だから、人が寄ってくるんや」

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。スポーツ誌や健康誌の編集者などを経て、99年に『俺はどしゃぶり』で小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー。『俺はどしゃぶり』のほか、『どまんなか』『デッドヒート』など、スポーツを題材にした作品を数多く発表している。

「2018年 『偽装潜入 警視庁捜一刑事・郷謙治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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