武士道 (ハルキ文庫)

著者 :
制作 : 矢内原 忠雄 
  • 角川春樹事務所
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  • 本棚登録 :53
  • レビュー :2
  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438544

作品紹介・あらすじ

二十一歳で「太平洋の架け橋になりたい」と大志を抱いた新渡戸稲造。その言葉どおり、国際人としての道を歩んだ彼は、留学中に妻や恩師から投げかけられた「日本人は、道徳をどう学んでいるのか?」との問いに応え、『武士道』を著した。本書は、日本的思考の根源となる「義」「仁」「礼」などの武士道精神を、欧米人にも理解しやすいよう論理的に著した本質的な記述を柱に、より読みやすく再編集。強く賢く生きる知恵が詰まった、世界的名著。

感想・レビュー・書評

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  • 武士は江戸時代でも少数で7%という情報がある。この極小数の階級の思想がその後、日本人の基盤となったのだろうか?この本にはそのように著され、うなずける部分もあるが、多少疑問に感じる部分もある。

  • 小学生高学年のころから学校の図書館にない本が充実していた市立図書館には入り浸りでした。そこで出会った 新渡戸稲造全集 全23巻+別巻2(12~16巻あたりはたしか英語の論文でしたが和訳してあったか、読んだかどうかも定かでありません)は、たしかに読んでいたはずでしたが、情けないことにそれほど熱心に読んでいなかったせいか、武士道=旧態依然とした反動的思想みたいな思い込みで、とんでもない恥ずかしい書物というイメージしか持っていませんでした。

    今回たまたま偶然、書棚にあるこの本を手にとってちらっと読んでみると、愕然としてしまいました。

    まったく思っていた印象とは違う内容の、恥ずべき駄本などとは金輪際 口が裂けても言えないすばらしい内容なのでした。

    もちろん時代の制約というか、「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」などのなかには現代からすればナンセンス極まりない内容も含まれていますが、あの時代にあって、たとえば私たちが誤解して認識させられている吉田松陰や福沢諭吉のような排外主義・侵略主義とは縁遠い、平和と博愛と友愛に満ちたその思想性に感動します。

    ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


    「戦闘は攻撃的であれ防御的なものにせよ、野蛮であり不正である」

    「国際間の平和を確立しようとするならば、まずもって各国人が互いに理解し合い、相互にその長所を認めて尊敬する必要がある」

    「全人類が兄弟となり、戦争が人類を引き裂くことのない、未来を私は夢見る」

    ◇   ◇   ◇   ◇   ◇


    この『武士道』は、1900(明治33)年の著者38歳のときの著作です。

    『新渡戸稲造―世界平和につくした教育者 (学習漫画 世界の伝記) 』(集英社 1990年)という一冊も、ほかに2、3冊の伝記も読んでいたはずなのに、私の新渡戸稲造に対する読解は見事に無残な恥ずかしいものでした。多いに反省しています。

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