新友禅の謎 (鎌倉河岸捕物控〈二十五の巻〉)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 208
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438575

作品紹介・あらすじ

定廻り同心・寺坂の町廻りに同行した政次らは、呉服店松坂屋で不審な男女ふたり組みに遭遇した。ふたりは京下りの春物の友禅を、次々とひろげさせていた。八百亀は尾行をつけさせる…。そんな折、淀藩の納戸方が行方知れずになった。金座裏の面々は事件を追うが-。政次・八百亀・弥一が、空っ風とかかあ天下で有名な上州にも出向き、大活躍する。粋で豪奢な友禅に秘められた男と女の熱い想いを描く、大ベストセラーシリーズ切望の第二十五弾。

感想・レビュー・書評

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  • どこに行っても「売り出し中」と有名な若親分はすっかり自身で御用を仕切るようになり、彦四郎は安定した家族を築いているのに、亮吉の中途半端さが加速しているようで可哀想。
    もうそろそろ進化させてあげて欲しいです。

  • 友禅を買いに来たどこぞのお嬢さんとお付の手代といった風情の男女の態度に違和感を感じた事から、友禅を巡る騒動に発展する。

    亮吉の扱いがなんか段々酷くなっていく気がするのだが……。

  • 20150606 最後の方急に話が雑になって残念。このシリーズは比較的安定していたのに。

  • 鎌倉河岸捕物控<二十五の巻>~町廻りをしていて呉服屋を覗くと,十手を見てそそくさと店を出て行く,若い娘と手代風の男がいた。他の呉服屋に聞いても,ただ新物の京下りの友禅をあれこれ見ていくだけだと言う。そんな一軒の中に,名乗っていた飛騨の庄屋の娘でなく,京の友禅を扱う若狭屋の娘だという淀藩の勤番侍が存在した。話を聞きに藩邸に行くが戻っていないと言う。川沿いに歩くと彦四郎が声を掛けてきて,釣り人から,娘と侍が遡る舟に乗っていたという。知り合いの船頭から辿って,千住まで出向くと,侍の首つり死体があった。呉服屋の高麗屋の隠居の妾宅だったという。高麗屋を訪問すると,上州・藤岡の本家が潰れた若狭屋の職人を引き取って,京や加賀に負けない友禅を上州で作ろうとしているが,若狭屋の娘は京で店を復活させようとしていて,思惑は異なるらしい。職人は技術開発に余念がなく,京に用があると言って出掛けたまま,帰らない。山奥に機屋があると聞いて出掛けると,三つ巴の戦いが始まり,小屋に火が付けられた。帰ってくると,火付け騒ぎが頻発し,火付けは陽動だと,押し込みを警戒している最中,狙われたのは高麗屋だった~まだページは残っているのに…?…エピローグが長いぞ…!…と思ったら,火付けと押し込み事件の短い物語

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    定廻り同心・寺坂の町廻りに同行した政次らは、呉服店松坂屋で不審な男女ふたり組みに遭遇した。ふたりは京下りの春物の友禅を、次々とひろげさせていた。八百亀は尾行をつけさせる…。そんな折、淀藩の納戸方が行方知れずになった。金座裏の面々は事件を追うが―。政次・八百亀・弥一が、空っ風とかかあ天下で有名な上州にも出向き、大活躍する。粋で豪奢な友禅に秘められた男と女の熱い想いを描く、大ベストセラーシリーズ切望の第二十五弾。

    3月31日~4月7日

  • 京友禅・加賀友禅に変わる新友禅を創りあげようとする人たちの意気込みは面白いが、そのなかに巻き込まれた山城淀藩の納戸方・峰村好三郎の死に意外性がないため、少し盛り上がりに欠けた気がする。

  • 第二十五弾
    相変わらずの勘働きから事件を察知、上州まで出向き上州友禅に纏わる策謀を阻止、ついでに江戸での火付強盗を捕縛
    京、加賀、上州と友禅の結びつきとは?

  • 2015.02.26.読了

    もう25巻目!
    すごいなあ。

    友禅のことがわかりやすく説明。

    政次はますます立派だし、
    彦次郎は所帯を持って、すっかり落ち着いたし、
    亮吉はあいかわらずだし、
    いつもの金座裏。
    マンネリ化してるけど、少しずつ歳を取っていっているところが、いいところかな。

  • そろそろ宗五郎を引き継ぐのかな?

  • 鎌倉河岸シリーズも25冊目。安定感はあるが、そろそろキャラクタも成長しきった感じになってきたが、このあと道展開させるつもりなのだろうか?話自体は可も無く不可もないというよりは、そこそこ面白かった。しかし、マンネリ感が出てしまうのはやむをえないだろう。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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