素足の季節 (ハルキ文庫)

著者 : 小手鞠るい
  • 角川春樹事務所 (2015年1月15日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438681

作品紹介

県立岡山A高校に入学した杉本香織は、読書が好きで、孤独が好きで、空想と妄想が得意な十六歳。隣のクラスの間宮優美から、ある日、演劇部に誘われる。チェーホフの『かもめ』をアレンジすることが決まっているという。思いがけずその脚本を任されることになった香織は、六人の仲間たちとともに突き進んでゆく-。少女たちのむき出しの喜怒哀楽を、彫り深く、端正な筆致で綴った、著者渾身の書き下ろし長篇小説。

素足の季節 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • キラキラ輝く女子高生達が主役の物語。舞台は1971年の岡山。県立の進学校に通うカオとマミの2人を軸に話が進んで行く。幽霊部になった演劇部の再創立に向けて動き出すが、進学校故に認められない。それならば、既成事実をつくって、学校に創部を認めさせようと、近隣の市長や有名デパート、マスコミを巻き込んだ演劇を大成功させる彼女たち。主人公2人を取り巻く個性のある登場人物。最後は42年後に彼女たちの再開で幕を閉じる。
    岡山弁でテンポ良く進む展開、それぞれの胸の中の想い、友情とは人生とは…。キラキラとした青春と若い頃の葛藤、揺れ動くおんなごころ。女性の方が、高校生だった頃を思い出しながら読んだら、胸が締め付けられることでしょう。男性が読んでも十分面白いです!

  • 女子高生のカオは中学時代の経験から、友達より孤独を選んでいた。
    そこに現れたマミ。演劇部の創立メンバーにと誘われる。
    そこから演劇部の仲間たちと青春を謳歌していく。
    ただ様々な問題があり、年を重ねるうちに疎遠となる。
    昔の自分に重ねながら懐かしく読めた。

    2016.1.17

  • 中学の時に頑張ってみた結果、無くしたもの、センセイたちからの信頼、仲間だと思っていたトモダチの裏切り。高校生活で踏ん張って得たもの、演劇部の仲間たちと脚本を書く苦しさと楽しさ。恋、は恋だったのかな。ベス。あなた。

    少女の時代は短くていつかオトナになりたいと思ってた自分に教えてあげたい。貴女の輝かしい時代をちゃんと覚えておきなさいね。後悔は大人になってからたくさん出来るのだから。

  • 高校の演劇部の話らしい、ということで購入した。
    前半は少し読むのに時間がかかってしまったけれど、中盤からは俄然面白くなってきた。

    『幕が上がる』よりもよっぽど演劇部を描いてる。
    それが率直な感想。

    演劇にべったりな作品ではない。そのことが却って、高校の演劇部を描くことになっている。
    そんな気がする。

  • 1970年代の岡山の高校が舞台の小説。岡山弁でテンポよく進んでいく物語が爽快。
    チェーホフの『かもめ』をアレンジした劇をやることになったあたりから、女子特有の人間関係の苦しさが出てきて、きらきらした青春ストーリーに重みが増した感じ。
    高校生の頃って、友達とか好きな人との関係が上手くいかないと、それだけで世界が終わったような気分になってたよなあ……と、懐かしく読んだ。

    A高校とか、表町商店街とか天満屋とか、岡山県民なら誰でも知っているものが出てくるのも楽しい。
    最後の2ページに、小手鞠さんの、作家としての強い気持ちが感じられた。文章を書く者として、私もあの言葉を大切にしたい。

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