セブン (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.13
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  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 231
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439169

作品紹介・あらすじ

一見シンプルなトランプの数当てゲームが、生死をかけた心理バトルへと変貌する「ラッキーセブン」ほか、時間を何度もワープする男の話--「TLP49」、超ショートショート--「一男去って……」、戦場で捕らえられた兵士の生き残り作戦とは--「ユニーク・ゲーム」などロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキーな作品世界に二度読み三度読み必至の驚愕の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 【7にはご注意を】
    7にまつわるトリッキーな話が7編。
    ゲーム系の話は頭がついていかない…。発想がとんでもないですよね。
    褒めてます。どれも世にも奇妙なーでドラマ化されても不思議じゃない。

  • 短編集なんだけど、面白いと思えるのはあまり多くなかった。途中で読むのが少し面倒になってしまった。
    ラッキーセブンとTLP49とユニークゲームがまあまあだったかな?
    長編のほうがいいんじゃないかなー

  • 無理。しちめんどくさい設定を一生懸命理解しながら読んだ割にオチがイマイチ。特に七福神が駄作。

  • 「7」にまつわる7つの短編からなる短篇集。趣向は面白いが,ここの作品をつなげる大きな謎は存在しない。登場人物などは異なる,全く別の7つの話が集まっている。
    玉石混交の7作だが,どの作品も,そこまでの意外性はない。表題作の「ラッキーセブン」とトリを飾る「ユニークゲーム」は,論理パズル。少し前に流行ったデス・ゲームの作品であり,非現実的な設定で,命を掛けたゲームが行われる。
    ほかの5作品は,ショートショートがあったり,ミステリとは言い難い作品がある。「7」にまつわる話という共通点はあるものの,掲載されている作品の趣向はさまざま。デキも傑作といえるほどの作品はない。「ユニークゲーム」の読後感の悪さなど,乾くるみらしさもあるが,ギリギリ及第点程度の短篇集という評価。★3で。個々の作品の所感は以下のとおり

    ○ ラッキーセブン
     トランプを利用したデス・ゲームをテーマにした作品。ライアーゲームや,カイジなんかに近い雰囲気。非現実的な設定であり,そもそもリアリティなんかないのだが,登場人物が「死」をリアルに感じているような描写が全くなく,緊張感がない。ゲームとしては,ややルールが複雑すぎる気がするが,なかなかよくできている。ゲームとしてオチらしいオチはなく,全体的にユーモラスな雰囲気でごまかしている感じ。

    ○ 小諸ー新鶴343キロの殺意
     これは,はっきりと駄作といえる作品。七福神に見立てて殺人するという設定だけは面白いが,宗教の教義にこじつけているだけで全く面白くない。意外性もない。

    ○ TLP49
     ちょっとだけ「リピート」を感じさせる。乾くるみが得意とするSF的な設定を絡めた作品。突発的な危険を感じると,自分の未来を7つに分け,それがランダムでやってくるというやや分かりにくい設定。その設定を利用して競馬で稼ぐというちょっと陳腐な展開。オチは,別の競馬場の結果を見ていたが,馬券を買っていた競馬場でも同じ結果だったというもの。うーん。これもイマイチ。

    ○ 一男去って……
     ショートショート。ミステリではなく,ちょっとした小話。全く駄作というわけではないが,乾くるみに求められているものは、こういう作品ではないような気がする…。

    ○ 殺人テレパス七対子
     双子のテレパス実験の場を利用したアリバイトリックの作品。ややユーモラスに描かれている。トリックも陳腐だし,意外性もない。

    ○ 木曜の女
     乾くるみらしいエロチックな作品。ミステリではない。面白くないわけではないが…阿刀田高っぽい作風。

    ○ ユニークゲーム
     この短編集では白眉。戦場で捕虜になった7人のうち,何人が生き残ることができるかというデス・ゲームの作品なのだが,オチが強烈。一人が勝手な行動をし,7人助かるはずだったのが,一人しか助からなかったというオチ。ゲームそのものはなかなかよくできている。

  • 乾氏らしい短編集、いずれも数字の「7」がキーとなっている。最初と最後の「ラッキーセブン」「ユニークゲーム」が特に面白かった。

    「カイジ」「ライアーゲーム」などで描かれている心理ゲームの顛末を描いている。いずれも数字の1~7を使用するだけのゲームなのだが、非常に奥が深く理解が追いつかなかったりする。じっくり読んで納得して、理数系の学問を修めた乾氏ならではの創作だと、さらに納得した。

    せっかくのゲームなので酒宴の余興でやってみたいな、なんて思ったりした。ルールの説明ができないか?

  • 『7』にまつわる七つのミステリー短編集。ワンアイデアトリックなので、読み手を選びそうな趣向だが、これはこれであり。
    ブラックな展開のなかにユーモアも交えてある『一男去って…』が面白い。現代社会への風刺も含まれている。ゲーム物は頭では理解できず、感覚で読み過ごした。

  • 一見シンプルと思われたトランプの数字当てゲームが生き残りをかけた心理バトルへと変貌し……。
    7という数字をモチーフにした短編を7つ収録した作品集。

    2016年4月29日読了。
    心理戦がメイン。ブラックっぽかったり、トリッキーな作品ばかりで、個人的にはちょっと苦手かな?

  • 小説新潮で不定期に連載される不動産シリーズが面白かったので読んでみました。大学の専攻が数学化のせいか、数字に関するゲームの作品がいくつかありそれらが面白かったです。でも全体的に後味はあまりよくないけど・・・。

  • 乾くるみの短編集。
    心理戦になった「ラッキーセブン」「ユニーク・ゲーム」面白かったな。「ユニーク・ゲーム」は天国から地獄なラストが悲しすぎ。
    「TLP49」はラストが異色だったな。

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プロフィール

乾 くるみ(いぬい くるみ)
1963年静岡県生まれ。女性と間違われやすいが、男性。
1998年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。別名義の市川尚吾では評論活動も行っている。
2004年刊行『イニシエーション・ラブ』が同年「このミステリーがすごい」第12位、「本格ミステリベスト10」第6位、翌年第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作に。2007年文庫化され、書店員やメディアの後押しでロングヒット。2014年に100万部に達し、2015年映画化され、代表作となった。
2004年刊行の『リピート』も同じくロングヒットとなり、2018年にテレビドラマ化された。

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