セブン (ハルキ文庫 い 15-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.15
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本棚登録 : 459
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439169

作品紹介・あらすじ

一見シンプルなトランプの数当てゲームが、生死をかけた心理バトルへと変貌する「ラッキーセブン」ほか、時間を何度もワープする男の話--「TLP49」、超ショートショート--「一男去って……」、戦場で捕らえられた兵士の生き残り作戦とは--「ユニーク・ゲーム」などロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキーな作品世界に二度読み三度読み必至の驚愕の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 全く異なる7つの物語

    ラッキーセブン
    小諸ー新鶴343キロの殺意
    TLP49
    一男去って
    殺人テレパス七対子(チートイツ)
    木曜の女
    ユニーク・ゲーム

    一寸イヤミス、一寸爽快、一寸消化不良

  • 難しくて頭がこんがらがる話が多かった

  • 面白かったぁ、、、さすがです。乾くるみ。

    短編ながら毎度毎度、えぇー!!ーー!!!!

    っていう展開。

    最初のトランプゲームなんて、始まって2ページ目くらいから、えぇ!?っていうね。笑笑

    なんだ!悪魔ってなんだ!?っていう。笑笑

    ありえないんだけど、突然そんな展開予想もしなかったわ!の驚きの連続です。

    かなり衝撃内容もさることながら、割と主人公たちがゆるいキャラ設定で、友達が死んだりなんだりしても

    やっべー

    くらいの精神で!笑
    凄惨な場面が多いものの、えーーまさかー!!ー!の展開にもびっくりするだけで終われる、びっくり箱のような、なんとも言えないストーリーになってます!

    どれもこれも、これどんなことして驚かしてくれるんだ!?っていう冒頭のワクワク感半端ないです。

    絶対なんかやらかす!って思ってもちゃんとびっくりできる、ドキドキ断片集!絶対裏切らない、いや、裏切られまくるので是非!一読ー!!!!!!!

  • いや〜!!おもしろい。
    7編の短編集、どれも良く出来ていて非常に読み易く一気読みしました。
    「ラッキーセブン」と「ユニーク•ゲーム」は数当てゲームですが心理ゲームですね。良く考えられています。
    又、「TLP49」はタイムスリップ物で実に愉快な発想です。「木曜の女」はこの短編集の中ではちょっと異色な内容だが、「えっ」と一瞬読み返しました。
    こういう夫婦生活があっても良いと思いました。若い時に読みたかった。

  • 色んな短編の物語がこの一冊に詰まっていて
    なおかつ、サクッと読めるから一気読みがしやすくより物語に入り込み面白さを体感出来ました。

    私は特に序盤のトランプを使った心理戦の
    ストーリーが非現実的な悪魔が出てきて
    ゲーム性をデスゲームなものへと変えて
    生死の天秤を狂わせる構成が惹き込まれます。
    個人的にこのトランプゲームは
    実際に現実で出来そうなので人数が揃ったら
    試してみたいなともなりました(笑)

  • ユニークゲーム、天才すぎ
    デスゲーム系が好きな方はハマると思います

  • 7をテーマにした短編集。幅広い作風が堪能でき、変な話が多いが飽きさせない。デスゲームの話は読んでいるこちらもとても頭を使う。 タイムリープの「TLP49」も斬新で面白い。ネタに全振りの超短編「一男去って……」はかなり好み。なかなか楽しめた。

  • 全部が7を題材にした話なんだけど乾くるみはいろいろ知ってるなあ。麻雀も競馬もトランプも出てくる、頭いいんだろうな。スリープとセカンドラブとイニシエーションとタイムスリップのやつのような大作をまた書いてほしいです。


    ラッキーセブン、設定に悪魔とか出てきてびっくりだったけど最終的に主人公の寿命と引き換えにゲーム(トランプカード)なかったことになった。


    小諸ー新鶴343キロの殺意はオウムみたいなやつの幹部が別荘で殺されるところから始まる。七福神ってもともと七つの大罪と結び付けられる存在だったらしい。車の中での殺し合いはこじつけがすごいしよく思いつくなと思った笑。


    TLP49はタイムリープする人の話。んー、こんなタイムリープなら私は嫌だ。

    一男去って…は7人兄弟の子どもを親が下から殺していくから何人もが1人2役とか繰り下がってほかの兄弟を演じるっていうね。よくわからんショートショート。


    殺人テレパスもテーマもオチもよくわからんかった。


    木曜の女は一週間中の浮気の話かと思えば奥さんがひとり七役して性的な趣向を変えるみたいな話。月曜はドM、火曜はスポーツ系、みたいな。最後の軍隊の人らあの話はよくわからんかったけどまあまとめると7つの7にまつわるストーリー楽しかった!

  • 短編集。

    最初のラッキーセブンは面白かったのだけど、その後はボチボチ感がありこの評価にした。

    短編で登場人物が多いとページを戻っての人物確認が面倒なので読み進めると、よく分からなくなってしまい物語の面白さがあいまいになってしまうのがよく分かった。

  • 『7』をお題に推理作家が大喜利した7つの話。

    ループ物や時間旅行物が好きなのでTLP49は新しくてこの短編集の中では一番好きだった。

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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