梨の花咲く―代筆屋おいち (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 66
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439220

作品紹介・あらすじ

わが願ひ、君が幸ひのみにて候ふ--一通の文だけを残し姿を消した許嫁・颯太との再会を願い、下総の小さな村からひとり江戸に出たおいちは、ひょんな縁から、本郷丸山の歌占師・戸田露寒軒宅で世話になることになった。そのほんの数日後、露寒軒宅の女中おさめと、その生き別れになっていた息子の縁を、一通の手紙によって再び繋いでみせたおいち。おいちに人の心を汲む才を認めた露寒軒は、颯太と会える日まで「代筆屋」を営んでみるよう勧めて……。真心を込めた手紙が人と人との縁を紡いでいく、連作時代小説、期待の新シリーズ誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 常連の読書好きのお客様からのおすすめ本。

    天涯孤独の身となったおいち。
    子供の頃から惹かれあった青年を探して江戸に。


    美しい字を書くことで代筆屋となり、
    歌占いの師に家に住まわせてもらうことに。
    人の心を敏感に感じるおいちが、
    いくつもの出会いで、悩みを救ってあげることに。


    和歌集などからの歌も文に書くことで
    現代語訳も文中に。
    主人公の性格設定が、いまひとつ魅力的に
    感じられなかったのが残念なところ。
    シチュエーションは犬公方様の時代。
    柳沢が老中となる時代。魅力溢れる設定だけに
    主人公の性格に基づいた言葉遣いや動作など、
    助演の面々の言葉遣いが、耳から感じる音が
    固すぎて魅力的に感じないのが残念。

    2020年、7月22日二度目の読了。
    確かに最初の出会いは、和歌が引用された少し硬めな文章に思えたが、お菓子屋さんのシリーズの後の二度目ともなると、印象もまた違うものになった。

    唐突とも思える始まり方だったが、歌詠という付き合いのなかった分野だけに、ゆっくり読んでいくと味わい深い。

  • 読み始めるも主人公の性格が気に食わず、読むのをやめようかと思った。でも、ほかの登場人物と絡むようになり、それもあまり気にならなくなった。
    「できるできないではなく、やるかやらないか」。

  • 幼馴染の颯太を探して江戸に出てきたおいちは、ひょんなことから代筆屋を始めることになる。シリーズもの。

  • 真間村を出たおいちは,姿を消した颯太を追って江戸に出る.危うく騙されるところを助けてくれた歌占いを生業とする元武士戸田露寒軒の下で,おいちは暮らすことになる.代書を始めて,いろいろな人々の思いを形にしていくのが人情ものとして面白いが,この綱吉の時代のキナ臭いあれこれもこれから登場しそうで,楽しみである.

  • おいちが、親切な人々と交わって成長していく物語。
    あまり苦しんでというイメージは無く、のびのびと暮らしているので、周りの人達がすごいんだなと逆に思います。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。第四回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく―新平家公達草紙』でデビュー。短篇「虚空の花」で第十二回九州さが大衆文学賞佳作受賞。主な著作に『蒼龍の星』、第一回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞した『青山に在り』、シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」「絵草紙屋万葉堂」「万葉集歌解き譚」などがある。

「2021年 『蛇含草 小烏神社奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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