なみだ縮緬―着物始末暦〈5〉 (時代小説文庫)

著者 : 中島要
  • 角川春樹事務所 (2015年8月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439329

作品紹介・あらすじ

「おれはお糸ちゃんの思いには応えられねぇ」突然余一に拒絶され言葉を失うお糸。悲しみの中、雨にうたれ熱を出し、気を失ってしまったお糸を助けたのはいったい誰なのか!?そんな折、以前、千吉と同じ陰間茶屋で働いていたという女形役者の大事な衣装が盗まれるという事件が起こる。困った六助は余一に相談をするが、疑惑をかけられた千吉は行方知れず、同じ衣装を用意するにも刻がない。果たして余一はこの問題をいかに始末するのか-話題沸騰の大好評シリーズ第五弾!

なみだ縮緬―着物始末暦〈5〉 (時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 人は誰かと己を比べたがる。容姿だったり力量だったり芸だったり。それでも、それを妬む前に自分になにが出来るかを探すことで、己の理想に一歩近づける気がする。まぁそれでも嫉妬はしちまうのだが…。頑張ろう。

  • <世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし>中島要 著「なみだ縮緬」、着物始末暦シリーズ№5、2015.8発行です。お糸の思いに対する余一の対応ぶり、少しずつ腹が立ってきましたw。「いいかげんいしろ」といいたくなります。そうでしょう~!

  • お糸と余一…

    うーん、お糸ちゃんは余一とじゃなく礼治郎と一緒になった方が幸せになりそうなのになぁ。

    きっとなんだかんだありながらも余一とくっついちゃうんだろうなぁ(笑)


    2018.1.16 読了

  • 「吉原桜」
    吉原にある桜は桜の時期になるといつでも満開であるよう、咲く直前の木を植え替えていっている。
    吉原の女は恋をすることは許されない。
    余一はそんな吉原の女のために、恋心を弔うための打掛を作った。

    無愛想だけど、着物の仕立てを通じて、人の気持ちの根っこに触れられる余一はすごい。

  • 2017.07.22読了

    捻くれ者の余一くん。他人のことは冷静に対処できるのに、自分のこととなるとからっきし。恋敵も現れてどうなるか。

  • 着物始末暦五巻。
    余一の周りで、人生やり直す、仕切り直す出来事が起こる。
    余一自身もお糸と新たな人生に踏み出せるのか。お糸の気持ちが切ないなぁ。

  • 休みに入ったら読もうと思って、やっと読み始めることができました。
    やっぱりいいですね。
    それぞれの人の思い。
    今回は、花魁の生き様がぐっときました。

  • 着物始末歴シリーズ5作目
    「なみだ縮緬」

    着物の始末やである余一さんが、控えめながらも主人公であることに
    変わりはないものの、今回は呉服問屋「大隈屋」の若旦那・綾太郎とその新妻
    お玉の方が、主に主役の主導権を握っていたかなという形の展開でした。

    特に綾太郎さんは、どこら辺からなのか余一さんと主役の座が
    すっかり入れ替わってしまったのかも?というくらいキャラ立ちがよく
    それだけに余一さんの控えめで地味すぎにも感じてしまう存在が
    だんだんとじれったく感じられなくもなくて、余一さんに対する
    いい男度は残念ながら少々下降気味....。

    きっと何か深い訳があるのでしょうね。なんとな~くながらに感じている
    想像を膨らませながら次を楽しみたいと思います。

  • 余一と井筒屋の関係、余一がお糸に「二度とここへは来ないでくれ」と言い出した理由。
    謎が増え…登場人物が増え…話しは何処まで広がって行くのでしょう?
    礼治郎はちょいと面白そうな人物!

  • 着物の始末屋を営む 余一。
    着物の汚れ等、悉皆屋と、言っていて、我母の着物も洗い張りとかしたり、着物を染め直ししていた。
    昔は、振り袖の着物の袖を短くして、訪問着などに、直していた。
    着物は、ほどいて、子供用にしたり、布団や座布団に替えたらしいが、、、、

    今回は、「神の衣」「吉原の桜」「なみだ縮緬」「いまだ来たらず」の4話である。
    「神の衣」――嫁入り前の娘と同じ着物を着せられるお玉と、大隅屋の御新造さん(姑)とが、若い恰好をしているのを瓦版に載せられたのを、どう機転を利かすのか?と、思いながら、、、読み進んだ。
    自分の古着を、着たきりの貧乏人への寄進する事になるのだが、この話の中で、紙の着物の話が出て来る。
    昔の人の知恵といのは、凄いと、思った。
    洗えないが、軽くて、安い、吸収性がよい、、、、僧侶が修行の時に紙衣を着るとか、、、見てみたいと思った。

    「吉原の桜」――花魁のいろはの打ち掛けの直しについて、、吉原での恋愛御法度事情が、描かれている。
    そう、桜は散っても、来年又、この桜の花が見れると言う気持ちが、綺麗だと、感嘆させるのだと、、、、

    「なみだ縮緬」――余一と、だるまやの娘 お糸の恋のじれったいようなどちらも、相手を気遣って、身を引かないといけないと、思う気持ち。
    余一が、手直しした振りそでと、共に、柳色や浅葱色の端切れが、入っている。
    昔は手絡を曲げに巻きつけて使うの物で、地味な柳色などは、既婚の女の事を表しているのを見て、お糸は涙するのである。

    「未だ来たらず」――外見の良さだけで、相手の良さや、好かれる理由にひがみ、嫌味な事をしてしまう千吉。
    昔の仲間が、踊りがうまいのをひがんでしまったが、その踊りを見て、自分の至らなさを痛感するのである。

    さてさて、与一とお糸の恋の行方が、これから気になるし、色々な話の中で出て来る、着物柄や帯の柄が、付録に書かれていて、なるほど、、、こんな柄なんだと、より面白さを感じる本であった。

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