月神 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.29
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本棚登録 : 54
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439343

作品紹介・あらすじ

明治十三年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設のため横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊王攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。だが、藩主・黒田長溥は、尊攘派の台頭を苦々しく思っており、洗蔵は維新の直前に刑死した。時は過ぎ、自分は今、新政府の命令によって動いている。尊敬していた洗蔵が、今の自分を見たらどう思うのか?激動の明治維新の中で国を思い、信念をかけて戦った武士たちを描く、傑作歴史小説!

感想・レビュー・書評

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  • 2015~2016 読了

  • 明治時代に北海道に建てられたいわゆる刑務所建設と囚人、看守のことを描いている。北海道は、アイヌが住んでいた土地に、北上した日本人が入り込んで、日本の都合に合わせさせたのだ、ということにも言及しています。

    幕末を思い返す章と、幕末に藩の体勢にそぐわず獄に入った者が、時代が変わって、罰せられた人を見張る立場になってからの事を描いた章の二本立て。歴史の大変換期、今の日本の黎明期の或る物語。

    歴史上の超有名人ではない人を主人公にして描くという葉室麟さん。たくさん作品を発表されているようなので、楽しみ。

  • 読了した春風伝に引き続く様な"月の章"…洗蔵。月神としての思いを引き継ぐ"神の章"…潔。理想への炎があと一歩で消えたとき、、悟るような義衛や磯の言葉が響き渡る。二人の男の"根の仕事"の見事な完結♪。

  • 葉室さんの作なので歴史小説かと思ったら幕末物であった。なかなか面白かったな。

  • あらすじ(背表紙より)
    明治13年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設の団長として横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊皇攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。だが、藩主・黒田長溥は、尊攘派の台頭を苦々しく思っていた。 志を同じくする者たちとともに闘う洗蔵だったが、維新の直前に刑死した。 維新の後、福岡藩出身者に与えられるのは、政治の本流とは関わりのない瑣末な仕事ばかり。 時は過ぎ、自分は今、新政府の命令によって動いている。尊敬していた洗蔵が、今の自分を見たらどう思うのか? 激動の明治維新の中で国を思い、信念をかけて戦った武士たちを描く、傑作歴史小説!

  • 「地元」と「気に入っている旅先」が登場する“時代モノ”!何か弾む気持ちで入手したのだが、大変に興味深く読了した…
    「夜明けを導く月であろう」とした月形潔の生き様…何か、色々と考えさせられるものが在って引き込まれた…

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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