働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

著者 : 群ようこ
  • 角川春樹事務所 (2015年8月7日発売)
3.50
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439374

作品紹介

こんな私に親切にしてくれてありがとう--四十八歳になったキョウコは、まだ「れんげ荘」に住んでいた。相変わらず貯金生活者で、月々十万円の生活費で暮らしている。普段は散歩に読書に刺繍、そして時々住人のクマガイさんらとおしゃべり--そんな中、「れんげ荘」にスタイル抜群の若い女性がリヤカーを引いてやってきた!悩みも色々あるけれど、おだやかに流れる時を愛おしみながら、ささやかな幸せを大切に生きる、ロングセラー「れんげ荘」待望の第二弾。

働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「れんげ荘」の第二弾ということなので
    これもまた生活費10万円で暮らしながら、
    シンプルな生活をいかに自由で穏やかで
    小さな幸せを大切に生きるかということがテーマでした。

    第一弾でシンプル生活とはどうゆうものかが伺えたので、
    第二弾ではどのような展開になるのかと思いましたが、
    オーガニック食品で買った野菜でおかずを作り、
    読書をし、散歩をして、刺繍にも熱中して、
    そんな折に動植物などから季節などを感じて
    更に暮らしを丁寧に生きているというのが伝わりました。

    私も多少条件は違いますがこの生活とほぼ同じように
    自由な時間が割と多い生活をしているので、
    益々シンプルな生活というのに興味が湧き、
    今回は刺繍をすることに興味が出ていたとあったので
    実生活でも刺繍に興味を持ちはじめたくらいに影響がありました。

    年月や季節や移り変わっても同じアパートに住む住人さんとの
    お付き合いは変わることなく、益々親密度が深まり、
    新しい住人さんのチユキとは歳や風貌などとは大違いではあるけれど
    この人も味のある住人で類は友を呼ぶとはいうけれど、
    ここではアパートは友を呼んでいるかのように思えました。

    キョウコが時々考え込む母親との関係。
    その心境を他の事に置き換えるととても参考になります。
    他人と比較をしたりして、気になる問題を作りだしていたにすぎない。
    ややこしい問題を考えると頭が痛くなるくせに、
    勝手に自分でややこしい問題を頭の中で作り上げる。
    ややこしい問題はその問題が発生したら考えればよいのである。
    何もないのにわざわざ問題を発生させる必要なんてどこにもないのだ。
    自分の人生をシンプルにしたくても、
    身近にこんな困難なことがあるかと思うと大変だなと思わされます。
    けれど逆にこれがあったからこそシンプル生活を出来たのかとも思えたりします。

    今回もシンプル生活が疑似体験出来てとても穏やかに読み終えて幸せなひと時が味わえた一冊でした。

  • 大げさですが、働くことに意味を見いだせていない人に是非読んで頂きたい作品です!

    あくまでも人生の一部に仕事があるのだから、人生を仕事なしで他人に迷惑をかけずどうにかできるのであれば、仕事なんてしなくていいんですよね!笑
    将来「働かない」ために、今、意味を見いだせていなくても、とりあえず「働こう」と思います笑

  • まさか「れんげ荘」の続編が出るとは!

    キョウコさん、相変わらずの暮らしぶりです。
    でも窓に網戸がついたり、ちょっと変化が。

    前はキョウコの生活、「暇じゃないのかなあ」と思ってましたがら今回は刺繍という趣味が加わりましたね。
    なんかうらやましい。
    なんにも縛られず、のーんびり本読んだり刺繍したりできるの。

    でも、うらやましいけど私には、キョウコが不安定な足場の上に立ってるように思えてしまう。
    自分が大病にかかったら?れんげ荘がなくなったら?
    私は心配性なので、それを考えちゃうとマネはできません。

  • 2018.1.3
    #1

  • 図書館で。
    続きものなのか、なんか中途半端な所で終わってたものなぁ~と借りてみたんですが…。まあ日々日常は続く、という感じで終了。もうこのシリーズはいいかな。

    というのもなんだか主人公に好感が持てない。
    彼女は母親をえらい悪者に書いているけれどもでもその家に40過ぎまで暮らしていて衣食住面倒になっていた事は事実だし、そんな引きずるぐらいならもっと早くに自立してればよかったんじゃないのかな、というのが引っかかる。
    長く就いていた仕事を辞めるのは良いけれども何故ここまで働かないことに固執するのかがよくわからない。ヒトって何のかんの言って集団で生きている動物だから人に頼られたり、与えられた仕事をやり遂げる事で満足を得る事が多いと思うんですよねぇ。仕事はしない、アルバイトもボランティアも詮索されたり、真面目にやっている人が居ると思うと気後れして出来ない。食事は生活費が限られているから凝った料理は作らない。う~ん、彼女の願った贅沢貧乏ってこんな暮らしなのか?なんか…私はあまり憧れるスタイルではないなぁ…
    そしてこんな生活続けてたら早くぼけそう。そうなった時は兄一家に頼るのだろうか。それはそれで無責任だよなぁ…

    今回有り余る時間を使って趣味を持つという展開でしたが… 家賃は3万として光熱費・食費等の他に健康保険と携帯料金と通信費を払ったら…10万内は結構厳しそうだなぁ… 心に余裕がある人の贅沢貧乏話は良いなぁと思えるけどこのお話はなんか…ちょっとわびしい感じがするのであまり好きになれないのだろうか… いずれにせよここまででまあいいかな。

  • 病気を患えばアウトな家計。自分の健康は自分で管理しなきゃ!と考えた結果がオーガニック食品での散財。大丈夫?保険入る?主人公の母親の世話を一手に任された兄の気苦労は絶えない。

  • まだウダウダしてるよキョウコさん……結婚してないから夫も子供もいなくて、兄一家とは連絡取るものの母とは絶縁で父とは死別、この状態で40代なのに仕事を辞めて無職を選び月10万円の隠居生活を自ら選んだというのに、まだウダウダしてますこの人。二年経ってる設定なんですよね、何も変わってない。むしろ隠居生活というかただの変人。
    新キャラのチユキを自分と一緒の土台にしちゃダメだと思うのですが、キョウコは同類と思ってそうですね。クマガイさんは人生をそれなりに謳歌した後だし、コナツとチユキは若いから選択肢はまだまだあります。でもキョウコさんは違いますよね。
    前作はキョウコの潔さや母娘の確執、れんげ荘の生活を面白く読めたのですが、あまりのキョウコのグズグズっぷりに呆れたというか引きました。これからどんどん老いていって兄一家に迷惑かけたりするだろうに、目標もなくボンヤリしてるのはマズいです。テレビは捨てたらダメです。ほとんどくだらない番組ですが、情報源です。個人的にパッチワークに興味が持てないせいかもしれませんが、始終時間を無駄にしてるなこの人はと思ってました。のんびりするとはちょっと違うよなぁ。

  • 働かないという選択肢。
    斬新だけど、シンプルな生き方なのかもしれない。
    前作では、無職月10万円生活が始まった物語でしたが、今回は無職生活も安定してきて、有り余った時間でなにをしようか考え始める。
    そして始めたのが刺繍。
    こんな人が世の中にあふれたら、
    社会は破綻してしまうのかもしれないけれど、
    働かないという選択肢を考えることで
    働くことについても考えるし
    いずれ働かなくなる時期がきたときに
    なにをしようか考え始めてるから面白い。

  • やっぱりキョウコは自分に似てる。
    ややこしい問題を考えると頭が痛くなるくせに、勝手に自分でややこしい問題を頭の中で作り上げる。…やるやる。なんもないのにね〜。

  • れんげ荘の続編ということで
    読んでみました。

    どんな生活でも、
    人との出会いで
    良し悪しが変わるような気がした。
    なんとなく憧れる早期退職生活も、
    れんげ荘の時よりも
    ちょっとだけ現実味を感じ、
    ああわたしは小説のようには
    生きられないなと感じたのでした。
    さらりと読めました。

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