働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 467
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439374

作品紹介・あらすじ

こんな私に親切にしてくれてありがとう--四十八歳になったキョウコは、まだ「れんげ荘」に住んでいた。相変わらず貯金生活者で、月々十万円の生活費で暮らしている。普段は散歩に読書に刺繍、そして時々住人のクマガイさんらとおしゃべり--そんな中、「れんげ荘」にスタイル抜群の若い女性がリヤカーを引いてやってきた!悩みも色々あるけれど、おだやかに流れる時を愛おしみながら、ささやかな幸せを大切に生きる、ロングセラー「れんげ荘」待望の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「れんげ荘」の第二弾ということなので
    これもまた生活費10万円で暮らしながら、
    シンプルな生活をいかに自由で穏やかで
    小さな幸せを大切に生きるかということがテーマでした。

    第一弾でシンプル生活とはどうゆうものかが伺えたので、
    第二弾ではどのような展開になるのかと思いましたが、
    オーガニック食品で買った野菜でおかずを作り、
    読書をし、散歩をして、刺繍にも熱中して、
    そんな折に動植物などから季節などを感じて
    更に暮らしを丁寧に生きているというのが伝わりました。

    私も多少条件は違いますがこの生活とほぼ同じように
    自由な時間が割と多い生活をしているので、
    益々シンプルな生活というのに興味が湧き、
    今回は刺繍をすることに興味が出ていたとあったので
    実生活でも刺繍に興味を持ちはじめたくらいに影響がありました。

    年月や季節や移り変わっても同じアパートに住む住人さんとの
    お付き合いは変わることなく、益々親密度が深まり、
    新しい住人さんのチユキとは歳や風貌などとは大違いではあるけれど
    この人も味のある住人で類は友を呼ぶとはいうけれど、
    ここではアパートは友を呼んでいるかのように思えました。

    キョウコが時々考え込む母親との関係。
    その心境を他の事に置き換えるととても参考になります。
    他人と比較をしたりして、気になる問題を作りだしていたにすぎない。
    ややこしい問題を考えると頭が痛くなるくせに、
    勝手に自分でややこしい問題を頭の中で作り上げる。
    ややこしい問題はその問題が発生したら考えればよいのである。
    何もないのにわざわざ問題を発生させる必要なんてどこにもないのだ。
    自分の人生をシンプルにしたくても、
    身近にこんな困難なことがあるかと思うと大変だなと思わされます。
    けれど逆にこれがあったからこそシンプル生活を出来たのかとも思えたりします。

    今回もシンプル生活が疑似体験出来てとても穏やかに読み終えて幸せなひと時が味わえた一冊でした。

  • 大げさですが、働くことに意味を見いだせていない人に是非読んで頂きたい作品です!

    あくまでも人生の一部に仕事があるのだから、人生を仕事なしで他人に迷惑をかけずどうにかできるのであれば、仕事なんてしなくていいんですよね!笑
    将来「働かない」ために、今、意味を見いだせていなくても、とりあえず「働こう」と思います笑

  • まさか「れんげ荘」の続編が出るとは!

    キョウコさん、相変わらずの暮らしぶりです。
    でも窓に網戸がついたり、ちょっと変化が。

    前はキョウコの生活、「暇じゃないのかなあ」と思ってましたがら今回は刺繍という趣味が加わりましたね。
    なんかうらやましい。
    なんにも縛られず、のーんびり本読んだり刺繍したりできるの。

    でも、うらやましいけど私には、キョウコが不安定な足場の上に立ってるように思えてしまう。
    自分が大病にかかったら?れんげ荘がなくなったら?
    私は心配性なので、それを考えちゃうとマネはできません。

  • 私もキョウコと似てる部分(無駄に真面目で完璧主義、自由を求めてるはずなのに知らず識らずのうちに自分で縛りを作ってしまう点)があり、彼女が周囲の人々から得た考え方にすごく共感というか、学びになった。

    とりあえずやってみる、飽きたら休憩がてら他のことやる。またやりたいなと思ったら再開。
    このくらい、肩の力を落として自由に色んなこと試したいと思う。

    穏やかーな日常を書いたお話

  • 群さんの作品のなかでは群さんの良い面が出ていてしっくりくる一作

    頑張らなくていいのだ、と強くない人へは優しく、
    強い人へは、全く別の生き方を気付かせる作品

    自分が納得していれば、その生き方で良いのだよと背中を後押ししてくれ、
    また、ポリシーを持っているように生きている人でも、迷いはあるのだよ、皆同じ、と教えてくれます

    ただ、作者の根底に母親との確執は渦巻いているのだなとも思いました

  • アキコの自分はダメだと思うとこ似てる
    そして私にもマユちゃんみたいな友達がいる
    ありがたい

  • なんの役にも立たない 自分のためだけに時間を使う
    登場人物に共感を出来る歳になった

  • 2019.4月。
    .
    #働かないの
    #群ようこ
    #ハルキ文庫
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    おお。
    何か板についてきてる。
    暇なのに暇を持て余してない。
    不安の中に諦観と覚悟が見える。
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    震災についても描かれていて、自然災害で何かあったらそれはもう「しょうがない」というのは、そうなのかもしれないなと思った。
    もちろん備えるけど、最後の最後はもう。
    そこはさ、もう勝てないから。
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    #2019年33冊目
    #本 #book #読書 #reading #本の記録 #読書日記 #読書感想文 #書店員

  • 共感できる部分が多かった。しかも主人公キョウコさんのように生きていくのも良いなぁと思った。仕事を辞め月10万円でやりくりし、オンボロアパートで隣人とほどよい距離感を保ちつつ生活している主人公。見栄をはることなく身の丈に合った自然体の生き方が良い。ただ平凡な日常が淡々と綴られてる本だけど情景が目に浮かぶようで楽しく読了。

  • 前作同様、こんな風にのんびり暮らせたらいいなぁと思った。
    きょうこは社会人時代他の人よりバリバリ働いていたし、周りに迷惑もかけていないから、みんなより少し早く定年を迎えたと思えば、働く/働かないは個人の自由だし良いのでは?と思う。

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著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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