銭の戦争 第10巻 魔王復活 (ハルキ文庫 は 11-11)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.44
  • (1)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 27
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439466

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「モダンアートと呼ばれる一群の存在・・・美かどうかも分からない作品が法外な金額で売買されている」「多くの米国の資産家が資産隠しや資金洗浄にこれを使っていることは明らかだな」

  • 10巻でついに完結。
    最初は“怜悧”そのままの少年、実王寺狂介が飛び込んだ相場の世界で百戦錬磨の相場師達を相手に丁々発止する話かと思っていました。
    ところが話が進むうちに舞台はロシアからヨーロッパ、アメリカへと拡がり2度の世界大戦が絡む戦争経済へと話が変わっていきます。登場人物も実在する哲学者、九鬼周造が主人公の親友で出てきたかと思えばロシアの怪僧ラスプーチンやヒトラー、心理学者のユングや哲学者ハイデガー、各国の時の政治家達まで出てきたりと思わぬ拡がりを見せつつ、大冒険活劇へと展開するではありませんか。
    合間に出てくる、経済や哲学のくだりもいいスパイスになっています。
    一巻一巻が薄いこともあり、1日2日で読みきってしまうぐらい夢中になりました。
    ただ残念だったのは、物語が大いに盛り上がって迎えた最終巻の10巻目でした。時系列がおかしかったり、登場人物たちがなんとも浅はかな行動に及びだし、広げた風呂敷を慌てて仕舞い込むような終わり方がとても残念でした。なんか事情でもあったのでしょうか…?

  • 頭を拳銃で打たれ昏睡状態に陥った相場師・実王寺狂介が十年に亘る長い眠りからついに覚醒した。
    その間、欧州ではラスプーチンの後継者・ウスシーロフ、アジアでは日本の闇の支配者・結城次郎、アメリカでは怪物・ホルムズ、それぞれに世界支配と滅亡を目論み虎視耽々と軍事力と経済力を強めていた。
    狂介はヒトラーが掌握したドイツ軍の動きと、そこから全世界へ広がるであろう地獄絵図を予測して、まずはヒトラー制圧の戦術を企むが……

  • 全十巻、貪るように読み終えました。綿密な調査に基づくノンフィクションの要素と、著者の壮大な構想力によるフィクションの要素が見事に混ざり合い、デビュー作とは思えない非常に濃厚な内容になっていたと思います。惜しむらくは、フィクションの要素が終盤強くなりすぎ、現実離れした内容になってしまったことが残念でした。とは言え、非常に満足できる内容でした。

  • 読み終わりたくなかった!最終巻です。主人公無双により次々と伏線が回収されていきますが、この巻全て使うので急いでいる感じはしません。
    シリーズ通しての感想です。キャラが良くて楽しく読めました。近代史が好きな人にもオススメできます。自分の中でも思い出に残るシリーズになりました。ありがとうございました。

  • ついに最終章。
    でも第1巻に感じた面白さとは、だいぶ違った感じになってしまった。
    第10巻に内容を詰め込み過ぎて、大味になってしまったと思う。何巻も続く作品の内容を維持していく事は中々、難しい。評価が星3つになってしまった辺りがターニングポイントだったと思う。大正から昭和にかけての経済的な小説であったらと言うのが希望だった。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1959年、大阪府生まれ。一橋大学法学部卒業後、国内外の金融機関でファンド・マネージャーとして活躍する。著書に、TVドラマ化もされた『メガバンク最終決戦』、『メガバンク絶体絶命』『銭の戦争』シリーズ、『悪魔の封印 眠る株券』『本屋稼業』などがある。現在、Forbes JAPANにて「バタフライ・ ドクトリン -胡蝶の夢-」を好評連載中。

「2017年 『花精の舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

波多野聖の作品

ツイートする