- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439916
作品紹介・あらすじ
通信社の若手記者・田嶋庸介は興奮していた。陸連から発表された東京五輪女子マラソン日本代表の中に、円谷ひとみの名があったからだ。田嶋が七年前に彼女と出会ったのは、福島県須賀川市。そこは、一九六四年の東京五輪マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉の故郷であった。当時、自分のやりたいことが見えず暗中模索していた少女は、なぜ、日本を代表するランナーへと成長できたのか。その陰には、ある「空」でつながる不思議な出会いがあった-。デビュー作が激賞された著者が満を持して贈る、希望と再生の物語。
感想・レビュー・書評
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汗タップリのスポーツものと思って手に取ったけれど、芭蕉、円谷英二、円谷幸吉・・・と、須賀川を舞台に夢と現が交差するロマン溢れる物語だった。 ストーリーの軸が昭和で、幼少ながらも東京オリンピックをLIVEで見てウルトラマンに熱中した世代にはたまらない本でした。(^_^)v
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デビュー作勇者たちへの伝言を読んで是非とも増山実さんの作品が読みたくなり手にとりました。1964年東京オリンピックは私はまだ生まれていないのですが円谷幸吉さんが銅メダルをとられたのも、その後自ら命を絶たれて遺書を書かれたのも記録のなかで知っています。杓子定規の記録から私が思ったのは国立競技場で7万5千人の観客の前で順位を落としてしまったことと次のメキシコオリンピックに向けての国民の過度の期待に押し潰されてしまったのが引き金になってしまったと感じていました。フィクションではありますが円谷幸吉さんを別の角度から描いた物語は心に染みます。須賀川の空を見に行きたくなりました。おすすめの一冊です。
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なるほど、円谷さんか。
僕もうわべの知識のみあります。
いつまで、とは言えないけれど、読んでみます。なるほど、円谷さんか。
僕もうわべの知識のみあります。
いつまで、とは言えないけれど、読んでみます。2022/06/27
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2020 年東京五輪女子マラソン代表選手に選ばれた円谷ひとみ。彼女が代表選手にまで昇りつめたのは、1964年東京五輪マラソン代表選手の円谷幸吉との出会いがきっかけでした…。不思議なタイムスリップ小説です。
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1964年東京五輪マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉の故郷・福島県須賀川市。暗中模索していた少女ランナーが、2020年東京五輪マラソン日本代表になるまでの軌跡を描く時空超越ファンタジー。
円谷幸吉の波瀾万丈な人生には色々な説があり真相は藪のなかだが、本作の解釈を読んでほっとした。またウルトラマンの産みの親・円谷英二の話しも印象的で、人の人生は決して自分一人のものでないということがよく分かる。 -
前作『勇者たちへの伝言』があまりに面白く、同じ著者の2作目であるこの本を手に取った。舞台設定等は非常におもしろいのだが、タイムスリップねたが前作と同じなので、残念。でも、実在の人物がフィクションに出てくる「リアル」と「創作」の融合という設定は大好きだ。
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マラソン競技を中心とした小説。
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前作が面白かったので、期待を込めてこの本も買いました。
前作よりファンタジックな要素が強く、個人的には少し入り込みにくかったかな。 -
350
2016年では130冊 -
読みたかった本が文庫本になっていた!
1964年東京五輪を知らない世代でもマラソンの円谷幸吉の名前は聞いたことがあるかも。メダルへの期待の重圧に苦しんで自ら命を絶った幸吉が本当は何を考えて走っていたのか。
「須賀川」「円谷英二」「ゴジラ」「地震」「福島第一原発」「2020東京五輪」そして「安達太良山・智恵子抄」これら全てが一本の線につながる。
物語は時空を超えたフィクションだが、元放送作家だけあって盛り上げ方がすごい。前作「勇者たちへの伝言」を凌ぐ秀作でした。ランナーには特におすすめ。 -
須賀川出身の知人へのプレゼントとして先読みして内容把握の為読みました
須賀川が舞台という事で、読んでみました
ファンタジーとしても入り込めませんでした
作者が妄想して書いた部分がとっても気持ちが離れてしまいます
読むのが苦痛
一本の線でエピソードを繋ぎたいみたいなんですがテンポも内容もダルダルンになってます
ファンタジー要素と夢での内容説明繋ぎの手法もちょっと私には合わない
なんか作者の想像力が稚拙なのか
第一章ともいえる【発表】は良かったと思います
12ページ以降は破って捨てたい