吉原詣で 鎌倉河岸捕物控(二十八の巻) (ハルキ文庫 さ 8-48 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 28の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439930

感想・レビュー・書評

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  • タイトルになっている吉原詣での部分が意外とあっさりしていて少し物足りない。
    後半の大捕物では、奉行直々の臨場と大袈裟に周りが持て囃すものの、実際には殆ど何もしていないのが滑稽でした。まあ、言ってみれば昔の法務大臣か警察庁長官でしょうから、いつの時代も同じということか。

  • 鎌倉河岸の老舗酒問屋豊島屋の十代目十右衛門が誕生して、隠居した清蔵と、呉服屋松坂屋の隠居 松六、金座裏の親分 宗五郎と、番頭格の八百亀の4人が吉原詣でに出かける。

    その帰りに、浪人の強盗に出くわしたことから、物語が、展開していく。

    江戸府内で、乱暴狼藉、悪事を働い物が家屋に閉じ籠ったた時には町奉行所が出役を命じるのだが、命を懸けての仕事。
    三方に桐の実を乗せた水杯をする程、捕物出役は危険な役目であったのだ。
    つい、テレビのドラマや小説を読んでいると、バサリバサリと、、、悪人を倒していく描写を見て、胸のすく思いをするのだが、、、、「水杯」と、書かれている所に、正義へ戦いヘ向かう真摯な心構えを見た思いであった。

    宗五郎の若かりし頃 無鉄砲な時の仲間の一人であった小町屋兼三の悪事に、親分が活躍する。

    最後は、十右衛門も京のお相手の話で、ウキウキ気分ですっきりと、収めている。

  • 2016.11.29.読了
    28巻目

    久しぶりに鎌倉河岸シリーズ読みました。

    粋な吉原詣での話あり
    宗五郎の若い時の話も混ざり
    大捕物もあり
    さすが佐伯泰英さん!

    楽しませてもらいました。

  • 第二十八弾
    鎌倉河岸の隠居連が吉原へ、そこで気になる人物が?
    そして、それとは別に浪人の辻強盗が
    どちらにも犯罪に手を染める背景が、
    娘が行方不明になる事件、そして次に起こる事件
    時代物は都合よく進まないと!

  • 金座裏の親分もまだまだ現役、若親分には負けてない格好良さ。

  • 鎌倉河岸シリーズ28で,表紙の絵は高尾太夫に新内「明烏夢淡雪」を聴かせている宗五郎~豊島屋が隠居して遂に吉原詣でが実現したが,帰りに金貸しの仏具屋の跡取り甥が持っている20両を奪われそうになり,近頃流行っている浪人者の強盗を真似たものだと知れた。料理人が魚河岸に仕入れに行く途中に浪人に襲われ太腿を斬りつけられた。人相書きを持って聞き込みをすると,佃島から日本橋界隈の安宿が知れ,待ち伏せて大捕物で浪人三人を捕まえたが,大番屋で仲間を殺して騒ぎを起こし,見習い同心を殺して佃島に逃げて,佃島の船問屋の用心棒仲間になぶり殺しにされて浜に打ち上がった。船問屋の阿波屋は長崎から阿片を持ち込み,年端も行かない女児を上方に売っているらしい。北町奉行・小田切が直々に出張って一味を捕縛した。八百亀が気になっているのは,吉原の三浦屋で恨めしそうに宗五郎を睨んでいた同年配の商人だった。昔なじみを訪ねて心当たりを付けるが,下谷の荒れ寺で襲われた宗五郎を救ったのは,佃の捕り物に出損ねた独楽鼠の亮吉で,盗品を売ろうと骨董屋を始めた破戒僧の三男だった猪飼兼道を縄にした。豊島屋十代目には京修行中に言い交わした西陣織の織り元の次女がいた~まあ,いつも勘が冴えているとは限らないけど,背中を斬られた浪人は,その後どうなったのだろう? 次は京行き??

  • 内容紹介

    鎌倉河岸の八重桜が花を咲かせた二月、金座裏の親分・宗五郎と番頭格の八百亀、酒問屋豊島屋の隠居・清蔵、
    呉服屋松坂屋の隠居・松六の四人が、吉原の三浦屋へ登楼した。
    宗五郎の新内節『明烏夢泡雪』まで飛び出し、楽しい宵を過ごした帰り途、偶然浪人の強盗に出くわした……。
    金座裏と北町奉行所定廻り同心の寺坂らが、己の務めを果たすため、命を賭ける。
    大ベストセラーシリーズ、待望の第二十八弾。

    平成28年5月23日~25日

  • 金座裏の日常程度の情景から、大きな勢力になりそうな勢力の一斉捕縛まで一気に読ませてくれます

  • 67

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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