- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440141
感想・レビュー・書評
-
東京五輪汚職で角川会長逮捕のニュースを見て、歴彦vs春樹の喧嘩って激しかったよなあと思い出し、たまたま発見した本書。古い本だけれど、ニュースをうけて、書店員さんが発注したのだろうか?
2004年4月に出所し、そのあと2005年5月に出版された半生記。もう、めちゃくちゃすぎて笑えてくる。スピリチュアルな部分は、そっと読み流し。
幻戯書房のいきさつ、POPTEEN移管の裏側など、はじめて知ったことも多く、他人事として読むのであれば、とても楽しい読み物。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出版界の風雲児にして、自称「芭蕉を超えた」俳人、角川春樹氏。本書は、二年五ヶ月余りの服役を終えて出版界に復帰した後、心境の変化や自身の半生を綴った自伝。
子供の頃からUFOを頻繁に目撃し、宇宙人と交信した事もある、スピリチュアルな著者。
「メディア・ミックス」「文庫革命」でベストセラーを連発。斜陽な角川書店を見事立て直して
時代の寵児となった著者。
父親との確執、妹の自殺、弟との対立、麻薬取締法違反による逮捕と服役、胃ガンや腸閉塞等の病苦等、ありとあらゆる艱難辛苦に見舞われた著者。麻薬で逮捕された著者は、最高裁まで争い、決して頭を下げなかったという。
「弟のような平凡な普通の人間と、おれのような天才とは、歴然とした差がある」と言い切る著者。
5度の離婚など、女性関係に自由奔放な著者。
強烈な個性とエネルギー、圧倒的な自信、波瀾万丈の半生の何れにもただただ圧倒されました。 -
弟である角川歴彦氏とはエライ違いがある・・・
本当にそりが合わないというか、キャラクターが異なるし、
兄弟の相克は当事者にしかわからないものだと思うけれども、
やはり、父である角川源義氏への愛憎半ばする感情と同じで、
仲良くはしたいのだと受け止めた。
角川兄弟のことのみならず、そのほかの点について、
とても赤裸々に記されているので、面白く、あっという間に通読できた。 -
角川書店元社長による半生記。
(イースト・プレス 2005年刊『わが闘争―不良青年は世界を目指す』に加筆・修正) -
古川書店