- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440158
感想・レビュー・書評
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題名の「組曲」通り、安積班のメンバー各人がそれぞれの視点で事件に対応する様を描いた短編集。
「カデンツァ=無伴奏の即興曲」「ラプソディー=狂詩曲」「オブリガート=対旋律」「セレナーデ=小夜曲」等、各短編の題名も音楽用語を付し、さながら輪舞曲(ロンド)の様相を呈している。
今回は班員だけでなく、「シンフォニー」では、鑑識係の石倉が主役となり、係への待遇の不満を爆発させる。
「ディスコード=不協和音」では、チョイ役でしか顔を出さない榊原刑事課長がなんと主役となって、強行班の二つの係への対応で苦慮する様が描かれる。
「アンサンブル」では、安積に対抗心を燃やす相楽がが、安積のプライベートを考慮するという男気を発揮し、相楽の思いがけない一面が見られる。
どの短編も、さして大きな事件は起こらず、登場人物たちの人物像を浮き上がらせる話となっていて、彼らの人となりをより理解でき、このシリーズにより深入りしてしまいそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回も安定のおもしろさです。
いろんな人からみた目線で話が進んでます。
カデンツァ→安積さん
ラプソディー→安積さん
オブリガード→相楽さん
セレナーデ→水野さん
ゴーダ→黒木さん
リタルダント→桜井さん
ダ・カーポ→村雨さん
シンフォニー→石倉さん
ディスコード→榊原課長
アンサンブル→安積さん
須田さんバージョンは無かったですね。 -
自分がミュージシャンなので、タイトル買いしたんだけど、予想を裏切らない内容だった。音楽用語の各章のタイトルが内容とうまくリンクしていて、うーんやるなぁと思った。
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湾岸署安積班物語。安定安心の品質。それだけでなんら付け加えることはないし、わかる人にはわかる。ただしさすがにマンネリではある。短篇集なので事件は底が浅く通り一遍、というよりそれが主テーマではない。各篇にひとりずつ主人公を配して人間模様を浮き彫りにするという常套手段だけではもはや新味がない。もうそれぞれの人物月旦は十分読んだので、ここいらでひとつ難事件をひとつ中心テーマに据え、安積班が活躍する本来の警察小説を読みたいところだ。
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あいかわらずの安積班で、安心して読むことができる。
メンバーそれぞれの語りなのも面白い。
ドラマの再放送を見ているので、ついあのキャストで
読んでしまうw -
安積班シリーズの短編集。
1タイトルずつ音楽用語をつけていてその用語の意味と登場人物を照らし合わせている。
シリーズの登場人物たちを一人ひとり丁寧に描いていて安積班長以外の登場人物が生き生きとしてて安積さんの視点だけではないところが新鮮だったり。
余り性格が分からない人たちのちょっとしたエピソードで実はそんなに悪い人じゃないのだと知れて味のある1冊でした。 -
ランティエ連載を2014年7月に角川春樹事務所刊。2016年7月ハルキ文庫化。東京湾臨海署安積班シリーズ10作目。東京湾臨海署の人々の関係と活躍を10の連作短編で描く手腕は秀逸。臨海署内の連携は、それは見事で、拍手喝采ものです。
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安定の面白さ。
短編。 -
短編集。これは良い。安積班をはじめ、臨海署のお馴染みの面々の事がわかり良かった。解説にあったが、『人を信じるという気持ちの大切さと尊さをいつも思い知らされる。』全くその通りです。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。 -
201607/出てくる全員がキャラ立っててしっかり物語も成り立ってて、ほんと良シリーズ。脇キャラの面々の活躍もあり、彼らを主役にした短編形式ってのもいい。そして速水は毎回いいとこもってくな~笑。
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このシリーズには短編が似合う。これほど多くのキャラが立っている作品もなかなかない
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08月-12。3.0点。
臨海署安積班シリーズ。短編集。
一編30ページほど。 -
(収録作品)カデンツァ/ラプソディー/オブリガート/セレナーデ/コーダ/リタルダンド/ダ・カーポ/シンフォニー/ディスコード/アンサンブル