群青のタンデム (ハルキ文庫 な 16-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 184
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440196

感想・レビュー・書評

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  • 分かりにくい。読みにくい(笑)
    男女2人の警察官、耕史と史香の新人時代から定年までの物語。8話からなる短編連作となっていますが、なんとも読みにくく、理解しにくい。

    それぞれの章のなかでも、我々読者に考えさせるような展開で、どういうこと?って思うところ多々あります。

    さらに、章が変わって会話と設定に違和感あると思ったら、時代が進んでいました。
    ようやく仕掛けに気がすいて、徐々に年取っていくのねって理解できました。(笑)
    しかし、その中でも耕史と史香のキャラや二人の距離感がわならない。
    さらに、語り部が誰の立場で語っているのかが分からない。
    なんとも読みにくい。

    そして、驚愕のラスト!
    となるわけですが、これが理解できない(笑)
    その動機も...
    なぜ、このタイミングなのかも...
    耕史と史香を出世させていた理由がこれ?
    読解力ないのかな...

    ということで、読みにくい物語でした。
    疲れた。

  • 警察学校で優秀だった二人の男と女
    彼らのお話が連作短編で物語れる
    一部、いまいち結論が、ん?ってのがありましたが
    おおむね楽しむことはできました
    短編の名手として人気の著者ならではかと

  • 同期の耕史と史香が新人おまわりさんから定年をむかえるまでのはなし。

    どちらも独身でその時々で立場も違うのだけど、二人の間の信頼感みたいなのは続いていく。ラスト…その信頼関係があってこその、あぁそうだったんだとなる。

    エピローグまで8つの話に分かれているけど、その微妙な重なりが前の話の謎解きみたいになっていて面白かった。

  • 『傍聞き』と『教場』を合わせたような連作短編集。『声色』『符丁』『伏線』『同房』『投薬』『予兆』『残心(前編・後編)』の8編を収録。

    余り多くのことは描かず、読者が自らの想像力でその隙間を埋めるといった趣きの連作短編集である。一つひとつの短編も見事なミステリーの仕掛けと意外な犯人の正体に唸らされた。そして、最終話で気付く全編に亘って仕組まれた壮大なミステリーに驚愕した。

    警察学校時代から警察官になっても競い続ける戸柏耕史と陶山史香の二人を主人公に描かれ身近な事件とミステリー。全ての短編がひとつの物語として繋がっており、全編を通した時間経過にも驚かされる。

  • 短編集ではあるが、男女2人の同期警察官について、新任巡査の頃から退職までをたどる一種の長編小説にもなっている。個々の短編はそれなりに面白く、最後のオチも衝撃的ではあったが、全体的に説明不足で、なかなか読んでいても情景が思い浮かべられないことが多かった。そもそも誰が話しているのかがわかりにくい箇所もあった。また、30年以上の年月をたどっている割には、(若手警官の頃に携帯電話があるなど)時間の経過が感じにくかった。

  • 警官の話で男女が登場という。そこに恋愛が絡むのかどうかはわからないけれど、同期として切磋琢磨する青春ドラマかと思ったら、短編ごとにどんどん年月が進み、最後には片方が署長にまで!そんな大河ドラマになっているとは思わずびっくりした。でもその意外性と、最初の事件の頃の中学生が成長している姿も見えて、面白かった。

  • 戦慄のエンディング

     動機というか理由がさっぱりわからないんだけど、このエンディングは驚きだなぁ。なぜ2人が独身なんだ?って思ってたけど、そのレベルでは無かったなぁ。

     これ、ここだけで終わっちゃうのかな。少し消化不良だぞ!

  • 警察学校同期の男女(ライバル)が遭遇する事件。
    定年退職後まで追うけど、なかなか堅固な展開。
    登場人物は全員覚えておくように、渋いっすよ。

  • 特殊な職業の人々の日常系ミステリ。
    この一冊で、拝命から引退まで完結。
    しかも、それぞれの短編が繋がる!

  • 同期の男女警官の半生を描いた、連作短編ミステリ。
    キレのある伏線回収と意外な結末、事件の顛末に準えてなんらかのイクスキューズを掲げるスタイルと、デビュー作の頃の良さを器用に貫いている。
    また、30年という長い期間を厚くない短編集で書き通すというのも珍しいが悪くなかった。
    エピローグなんかは、薄々気づいていたものの、きれいに仕上げられていて納得できた。
    3

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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