不惑: 新・剣客太平記 5 (ハルキ文庫 お 13-16 時代小説文庫 新・剣客太平記 5)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.00
  • (4)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440318

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 父子の確執、実は誤解。竜蔵が今回も良い働きをした。

  • 痛快時代劇。
    その名前は恐ろしく喧嘩に強い侍と、悪い奴からは恐れられ、名前だけで逃げていく。

    人情には厚く、剣道場の弟子たちには一人一人にあったやり方で接し、その悩みも一緒に解決しようと相談にも乗る。

    そんな竜蔵の活躍は、今回も。
    弟子も三十人に増え、月に2〜3度の剣術指南も引き受けている。

    そして、今回竜蔵の子供の頃父親虎蔵が大活躍したお家騒動の後継問題の時に、藩の江戸屋敷道場の剣術指南を依頼され、覚えていれば息子が40になったら落ち着く頃だから息子に頼んでやってくれという約束通り、若月藩の指南役に。

    藩の中の、剣術に不向きな藩士にも、剣に背を向けないで欲しいという藩主の意向に一肌脱ぐ。

    ホロリとさせられる竜蔵節が心地いい。

  • 岡本さとる著「不惑」、2016.9発行、新剣客太平記№5.峡竜蔵の物語。歳四十、書庫奉行、五人戦、父子旅の4話。四十にして不惑からか、おとなしくなった竜蔵、それだけでなく、ストーリーの展開もスピード感と臨場感にやや欠ける気がしました。

  • 暴れん坊も道場主として親としてそれなりに落ち着きを見せ、不惑を迎える峡竜蔵。父の代の大名家との因縁話の結末、そこから派生する3つのお話。変人たちをその気にさせる、不惑の男気。

  • 新・剣客太平記を1、2、と読んで5に飛んで読んだ。
    もともと「不惑」というタイトルに惹かれてこの本を手にしたが、シリーズ5作目だったので、遡って1から読み始めた。岡本さんの本を読むのは初めてだった。
    とても読みやすく、立ち回りに心踊り、人情に目頭が熱くなる。でも順に読まなくても良いシリーズと気づき5に飛んだ。
    「不惑」も読み終えて満ち足りた気分になった。娯楽的であっても話の展開に無理はなく丁寧に描かれていてぐいぐい引き込まれます。
    親子の確執を実際に抱いている人は世の中に多いのではないか。自分もその一人。父親のありがちな言動、振る舞い、自分の父親に重ね合わせて読みました。確かに父は口下手なだけかも。同じような境遇の方は読むと少し救われるかもしれません。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

一九六一年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社九十周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がける。二〇一〇年、『取次屋栄三』で小説家デビュー。他に「若鷹武芸帖」「八丁堀強妻物語」「仕立屋お竜」などのシリーズがある。

「2023年 『明日の夕餉 居酒屋お夏 春夏秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡本さとるの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×