共犯レクイエム: 公安外事五課 (ハルキ文庫 あ 28-1)
- 角川春樹事務所 (2016年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440530
感想・レビュー・書評
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意外な公安もの
巻き込まれ小説だが、理由はあったんだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
麻見和史『共犯レクイエム 公安外事五課』ハルキ文庫。なかなか面白い、見事なプロットで構成されたスパイサスペンス小説。
プロローグに描かれる猟奇的なシーンから本章に入る一転、杉並署少年係の女性刑事・篠原早紀が登場するや、何やらソフトな展開に…しかし、少年殺害事件に遭遇した篠原早紀が何故か警視庁外事五課へ異動となるや、全く予想できない展開が続く。一体誰が味方で、誰が敵なのか。
全くムダの無い伏線というか、緻密に計算された全ての伏線が見事に回収され、中編でありながら、コンパクトにまとめられている。 -
諜報活動と事件の解決と両方楽しめた
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主人公が個性的に描かれているとはいえず、最後の解決シーンも中途半端で、公安を舞台にした作品としては緊迫感はない。
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配置転換で公安で働くことになった早紀の物語
仲間がみな個性的でいい
公安ってあんなにひどいの?って
内容的にはそんなに盛り上がりもなく
追っていた件はひとまず解決みたいな
感じでした
ただ、今後も続きそうな感じもちらほら -
麻見和史の公安物だ。主人公は女性刑事篠原早紀。なぜか杉並署生活安全課少年係から警視庁の公安部外事五課へと移動になる。東欧の国ベラジエフ共和国の事を調べながら、しかも課長からの指示で先輩公安員も監視する事になる。今野敏氏の倉島警部補シリーズとまた異なり、この作品はなかなか面白かった。途中からある程度あらすじは読めたが、公安の協力者の作り方等もストーリに、入っており、本当かどうかは、別にして面白かった。
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杉並署少年係の女性刑事・篠原早紀は、強盗未遂事件の捜査で担当した被疑者の少年を殺され苦悩していた。そんな中、突然公安である警視庁外事五課へと異動になり、癖のあるメンバーとともに、東欧のスパイの監視を開始する。同課の風間律子を目標に仕事をしていた早紀は五課課長・常川から律子の内偵を命じられる。早紀の異動は、五課内に潜む裏切者の炙り出しのためだった。東欧のスパイハントの傍ら、公安部内の黒い影を彼女は払うことができるか…。
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所轄署の女性刑事 篠原 早紀。
強盗未遂事件の捜査で、被疑者の少年を死なせてしまう。
苦悩する篠原刑事。
そんな彼女に、突然、公安への辞令が...
異動先の公安外事五課に、東欧のある国のスパイ事案か持ち上がり、監視が始まる。
しかし、課長から、同僚にモグラがいる可能性があり、それを探れとの密命が下る。
果たして、本当にモグラはいるのか?
ハラハラドキドキの展開に、一気に最後まで読みました。
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公安外事モノ。新シリーズかな?
終盤まで予想のつかない展開で、なかなか凝った公安ミステリとなっていた。ただ、主人公の篠原早紀も含め、外事五課チームのメンバー全員、誰一人として好感が持てなかったのが辛い。事件構造は上手く公安事項と絡めてあって、殺人事件を扱う如月塔子シリーズとはまた違うミステリを愉しむことができると思うのだが、登場人物にこうも魅力がないと、これから読み続けるのが辛いなぁと思ってしまう。塔子は素直に可愛いと思えるけど、早紀は同じ女性の目から見て面倒くさい女としか映らないんだよねぇ。とりあえず、今作を読み終えた段階で漸くチームメンバーの全容が知れたので、次作以降、彼らにもうちょっと好感を持って読むことができるかな? -
最近は時間がとれずに
ますます読むペースが落ちてますけど、やっと読了。
警察もので外事という部署が舞台となってます。
とても読みやすく、ストーリーも頭に描きながら読み進むことができました。
物語の展開も先が読めず、最後まで面白く読むことができました。
過去に警察もので、意味がわからないものもあったので、不安だったけど、この共犯レクイエムは大丈夫でした!
面白かったです。