阿蘭陀おせち (ハルキ文庫 わ 1-39 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.06
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本棚登録 : 108
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440578

作品紹介・あらすじ

雪が降る師走の午後。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋の主・季蔵は、仕込みを終えた後、市ヶ谷にある慈照寺へと向かった。慈照寺は季蔵の元主家鷲尾家の正室が出家し、瑞千院と名を改め、庵主を務めている。季蔵は道中も客に出す"雪見鴨鍋"の段取りで頭が一杯だったが、瑞千院から、「阿蘭陀正月の料理を拵えて重箱に詰めてほしい」と頼まれる…。元武家の季蔵は、市井の客を幸せにする料理を作る一方、江戸の平安を守るため今日も悪を討つ。大ベストセラー書き下ろしシリーズ、二幕目の第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    雪が降る師走の午後。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋の主・季蔵は、仕込みを終えた後、市ヶ谷にある慈照寺へと向かった。慈照寺は季蔵の元主家鷲尾家の正室が出家し、瑞千院と名を改め、庵主を務めている。季蔵は道中も客に出す“雪見鴨鍋”の段取りで頭が一杯だったが、瑞千院から、「阿蘭陀正月の料理を拵えて重箱に詰めてほしい」と頼まれる…。元武家の季蔵は、市井の客を幸せにする料理を作る一方、江戸の平安を守るため今日も悪を討つ。大ベストセラー書き下ろしシリーズ、二幕目の第五弾。

    令和2年10月23日~26日

  • 2018/7/6

  • 20180506 ここのところずっとだがストーリー展開が少し強引な気がする。そのぶん、料理に関しては自分でも作ろうと思えるくらい詳しく説明されている。そろそろ、捕物控というジャンルではなくなってしまうのではないかと気になる。

  • 今回は季蔵のかつての主君の奥方からの依頼。今じゃ出家しているその奥方は、正月に支援者に売りつける(苦境にある女たちを寺で手助けするための資金としてらしい)ための阿蘭陀料理でのおせちを頼みたいという。なんて無茶ぶり。メニューはあれど、レシピも材料の牛酪(バター?)も肉も手に入りにくいというのに、その辺は一切考慮無しな元奥方様。
    事件はおせち料理の中身に散々苦労していたせいか、殺人があってもなんとなくひっそりと終わった感じ。しかも最近とみに出番の少ないおき玖(旦那が風邪で看病らしい)も三吉(本人及び近所中風邪)もほとんど出ず、お奉行もこれといって目立たず、ちょっと寂しい内容になりました。江戸時代は風邪も命取りですし仕方がないか。
    肝心の料理の方は、突如現れた阿蘭陀料理に精通した女により解決。もちろんその女の正体は事件に関わってくるのですが、得体の知れない影のお役目たくさんあるんだという感じです。

  • 瑞千院を始め女性の活躍と人生が際立った一冊。
    いつもの料理もオランダ料理と洋風で、女性が目立っていた事と共に新鮮でした。

  • 2016年12月ハルキ文庫刊。シリーズ通算32作目。二幕目の5作目。季蔵の西洋料理も興味深く、女忍者の登場にもド肝を抜かれました。あいかわらずの怪作です。

  • シリーズ2幕5冊目。
    今作はアシスタントのおきくと三吉が登場しない。
    江戸時代の正月を舞台に、季蔵の過去と関係のある人からオランダの正月料理を依頼されるところから話は始まる。
    このシリーズはいくつもの事件や人が最後に繋がるパターンなのだが、今作は一番綺麗に繋がったと思う。
    普段は犯人や関係者が後半で突然出て来たりして意味わからない時もあったが、今作は最初から伏線があり、綺麗に繋がる。

  • 二幕目の第五弾(三十二弾)
    今回は旧藩の内室に頼まれた献立から
    新たな助っ人は阿蘭陀料理に精通した?花忍び?
    入り組んだ関係者に秘密の一族が加わると?

  • 今回は、瑠璃さんの症状がよくなってきている描写があって嬉しかった。このまま、快方にむかってほしい。
    とはいえ、三吉やおき玖の出番がほとんどなくって、なんだか寂しかったので、次回は、またがんがん登場してほしい。
    彼らのバックアップがなかったせいもあってか、季蔵もいまいちさえなかった感があるので、次回の活躍に期待。
    今回は、ま、箸休めという感じかな。

  • 201612/今回も安定というか…。シリーズものなので点数甘くなるけど、登場人物達が展開都合で動かされてる感はある。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末 椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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