茶碗継ぎの恋―編集者風見菜緒の推理 (ハルキ文庫)

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著者 : 鏑木蓮
  • 角川春樹事務所 (2017年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440745

作品紹介

風見菜緒は文芸編集者でシングルマザー。ある朝、長くスランプに陥っていた作家の久米武人から電話で起こされた。京都在住の久米は、東寺の縁日で面白い茶碗を見つけたという。早速京都へ飛んだ菜緒と久米は、継ぎはぎだらけの茶碗と謎の書き付けを手に入れた。久米はその書き付けを元に小説を書くことになったが、なかなか進まず、痺を切らした菜緒が訪問した久米宅で見たものとは…。"茶碗"が過去と現在の男と女を結ぶ、待望の書き下ろしミステリー。驚愕のラストが待ち受けています。

茶碗継ぎの恋―編集者風見菜緒の推理 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 鏑木蓮『茶碗継ぎの恋―編集者風見菜緒の推理』ハルキ文庫。

    京都を舞台に現代と過去とが交錯するミステリー小説。文庫書き下ろし。ミステリーとしての緻密な仕掛けと主人公の風見菜緒、作家の久米武人に関連する家族の問題とが巧く交錯していくストーリーが面白い。

    文芸編集者のシングルマザー・風見菜緒はスランプに陥った作家の久米武人から京都の東寺の縁日で見付けた骨董茶碗から創作意欲が甦ったという連絡を受ける。骨董茶碗がもたらす過去と現代の事件…

    江戸川乱歩賞受賞作『東京ダモイ』を彷彿とさせる作品である。文中に村田喜代子の怪作にして快作『蕨野行』が登場する。

  • 風見菜緒は小5の息子を育てながら文芸編集者をつとめている。
    夫のDVが元での離婚だ。
    担当する作家、久米武人は長くスランプに苦しんでいたが、ある日、作品の手がかりを見つけたと興奮気味に電話してくる。
    金継ぎの跡が網目のように走る茶碗と、桐箱に同梱されていた、茶碗のいわれにしては長すぎる、和綴じ本の書き付け。
    茶碗継ぎの職人・平助が書いたとされている書き付けを新作のベースにしようと、久米は江戸時代のものと思われる読みづらい文章を現代語に訳し始めるが…

    身のまわりで殺人が起きるわけでなく、両親の離婚でトラウマを抱える難しい年頃の息子の子育てに悩む菜緒のお仕事小説のように始まる。
    しかし、次第に書き付けの世界に取り込まれていくようなスランプ作家の行く末を心配し、間に挟まれる書き付けの、職人が住職の妻に抱く道ならぬ想いに引き込まれ…ているうちに、気が付いたらミステリ!
    幾重にも重なったストーリーに、読む方も知らないうちに推理を始めている。

    遠い江戸時代の悲しい恋は、隠そうとしてその実、真実を知らしめたかったのではないか。
    久米の手によって小説に昇華されれば、あるいは当事者すべての供養となるのかもしれない。

  • 舞台は京都。スランプ真っ只中の作家が骨董市で金継ぎされた茶碗に出会う。それには書き付けが付いており謎を呼ぶ。癖のある書き付けを紐解いていくうちに現在と江戸とが交錯し。
    愛や哀しみ、嫉妬に痛み。いろんな思いが江戸にも現在にも沢山溢れていた。
    少しづつ解き明かされていく過程も結末も、最後の最後まで楽しく読めました。
    明るい縁の切り方も気になるところ。

  • 弘法市で見つけた金継ぎの茶碗。その書付が作家の想像を掻き立て編集者を巻き込んで行く。そして真実は‥‥

    登場人物のそれぞれに思いがあって、面白かった。暗号もね。

  • 2017_017【読了メモ】(170809)鏑木蓮『茶碗継ぎの恋 編集者 風見奈緒の推理』/ハルキ文庫/978-4-7584-4074-5

  • 過去に同作者の『白砂』『見えない鎖』を読んでいたので気になって購入。
    ミステリーらしい事件は江戸時代の書付を書き起こしていく形で、それを読み進めていく現代の風見菜緒の状況と作家の不穏な気配が絡まって「もしかして…!?」と色々不穏な想像をしながら読んでしまった……。

  • 過去と今が交錯しながら進む推理小説。まあ面白いかな。

  • 恋あり、DVあり、歴史あり・・・
    過去と現在を結ぶ「なぞ」がり・・・・
    どんどん、読み進んでいきます。

  • オチは途中から分かりました。
    なんかモヤモヤ〜

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