- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441018
うに勝負―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)の感想・レビュー・書評
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料理人でもあり、隠れ者でもある季蔵のシリーズ。
今作は表題の通りうに料理。
江戸時代はまだ冷蔵や運搬技術がなかったために、生のうにを食す習慣がなかった。
越前うにの塩漬けが主とされ、高級品として上の身分の人が食べていたと言う。
生うには、漁師やその子供たちが海で採り、おやつとして食べていたと言う。
その塩漬けのうにと、生のうにを使った料理を依頼され、それを作ることになったのだが、そこから事件に巻き込まれていく。
今回は、「隠れキリシタン」も絡んだ大掛かりな事件だが、組織などよくよく読んでいると現在のSNSを使った犯罪に似ている。
史実に似たような事件があったかはわからないが、現代と似ている部分が江戸時代にあったかもしれないと思うとちょっと面白い。
隠れキリシタンが実際にどのような感じで隠れて信仰していたのか知らない部分もあったので、勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二幕目第六弾
うに好きの主人の殺しの背後に潜むえせキリスタン?
信仰を信じさせ、自爆テロに近い犯罪
今の世情の映しか、または昔から? -
2017年6月ハルキ文庫刊。書下ろし。シリーズ33作目。2幕目の第6弾。毎度おなじみですが、事件の展開が凄くて、予想できなかったです。美味しそうなお料理とのギャップが楽しい。
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このシリーズでは、ままあることだけれど、今回もやりきれない事件。
まさかの、あの人があんな役どころとは。
姉妹の確執は、姉の気持ちがよくわかるだけに切ない。それを利用するやつは、絶対に許せない。
結婚して、おき玖の出番は減って残念だけど、三吉がどんどん成長しているね。
ここらで、瑠璃の症状に目覚ましい回復があってほしいところ。 -
78
和田はつ子の作品



