ころころ手鞠ずし―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 76
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441070

感想・レビュー・書評

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  • 居酒屋ぜんやシリーズ、第3弾。
    以前、ぜんやに押し入った駄染め屋の消息を追う只次郎。
    大川に心中死体が上がったり、只次郎が賭場に潜入調査に入ったり、なかなかのサスペンスである。
    その分、ご飯が美味しく感じられないこともあって、残念。

    その中にあって、升川屋のお志乃のエピソードは、お妙の料理が人を幸せにするという、この作品の要が描かれていて、ホッとしました。
    男ってのはまったく、しょうがない‼︎
    という、鼻息も吹きましたが。

    町人と打ち解け、むしろ町人になりたいとさえ思う只次郎と、侍の矜持をどうやっても守り抜きたい旧友とのすれ違いは、少し切ない。

    頼りになる義姉のお勝さん、個性豊かな長屋の住人達、そして菱屋のご隠居をはじめとする常連さんたちを見ていると、本当に江戸の町人文化っていいなあ〜と思えてくる。

    いちばん美味しそうだったのは、雑炊です。
    やはり、平らかな気持ちで食べるものは美味しい。

    しかし、お妙の周辺には新たな謎が生まれたようです。

  • 真心込めた料理は人の心を温かくする。居酒屋「ぜんや」の女将・お妙と馴染み客の人々の春夏秋冬を描く人情時代小説シリーズ第三巻。
    どうやらお妙の過去には暗い闇があるようだ。遂に登場人物の一人が殺されるという展開に。只次郎の「うう~ん、うまぁい」を楽しみにするだけにはいかなくなった。

  • 居酒屋ぜんやシリーズ第3段。
    このシリーズ、第1段を読んだ時点ではまったりしたお話なのかと思いきや、行方知れずの又三辺りから話はドンドンきな臭くなり…。え、こんなお話なの?と正直びっくりしている。お妙は一体何に巻き込まれていて、そしてこれからどうなっていくのか、読んでいてハラハラする。只次郎、頑張れ!
    そんな展開でも居酒屋に馴染みが集うとやっぱりほっこりするし、お志乃の話は読んでいて暖かい気持ちになれた。こういった人情味のあるお話がこれからもたくさん読めるといいな。

  • 居酒屋ぜんやシリーズ3巻目。
    シリーズ全体にまたがる大きな謎は少し動いたが、まだぼんやり。
    升川屋さんの話の方がおもしろく感じてしまう。

    収録作品:大嵐 賽の目 紅葉の手 蒸し蕎麦 煤払い

  • ご飯も美味しそうだけど、それよりもそれぞれの心の機微に惹かれます。
    嫁姑問題はなんとかなりそうで良かったけど、お妙さんの周りのきな臭さはまだまだ解決しないだろうし、亡夫は何か見たのか知ってしまったのか気になる。

  • ちょっとずつ進んでいってます。

    続きが楽しみです。

  • 相変わらず、料理は美味しそうだし、只次郎は本当に美味しそうに料理を食べるなぁ。
    とりあえず今回は駄染屋が捕まり、又三殺しも白状したが、佐々木様がお妙を見張らせた理由はまだ不明。
    これからもお妙を、陰ながら見守るだろう只次郎が健気だ。お妙も意地を張らずに上手くいって欲しい。そうは言ってもお妙の頑固さも好きだけど…

    33

  • シリーズ第三弾。今作はお妙の視点での描写が多いせいか,どことなく男の不甲斐なさが目につきました。
    あらすじ(背表紙より)
    居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり…。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。

  • シリーズ3作目だが、相変わらず作者は快調。表紙の料理の絵もいつも美味しそうに描かれていますなあ。

  • 2018.02.09.読了

    居酒屋ぜんやシリーズ 第3弾

    久しぶりだったので、全く設定を忘れていました。
    登場人物紹介 のお陰で、思い出しました。

    「ぜんや」さんは「つるや」さんと並んで、
    是非行ってみたいお店です。
    最後に只次郎がお妙に作ってもらっていた
    寄せ鍋 + 雑炊
    本当に美味しそう。

    只次郎はお妙に
    長年の、茶飲み友達
    と言われて、本当はどんな気持ちなのでしょう。
    嬉しいけど、
    とっても悲しいだろうなぁ

    そして、お妙の夫は事故死ではなかったのかも
    佐々木が絡んでいそうな塩梅になってきましたね。

    次も楽しみです。

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