- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441094
感想・レビュー・書評
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女性作家たちの「嘘」をテーマにした短編集。嘘は悪いという暗黙の了解はあれど、本当にそうなのか。私たちは気が付かないところで、自分にも嘘をつき、或いは嘘によって何かをやり過ごしたり、生きながらえたりしていると、改めて心の深いところを突かれた気分になる。気づいているのに男性に嘘をつかれたまま、最後裏切られる女性の細やかな心の動きを描いた寺地はるなさんは期待以上。地方の「家」の体を守りたい親のエゴと、自分の人生を歩きたい子どもたちの駆け引きを描いた額賀澪さんの作品はしてやられた感。それ以外の作品はさらり。
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「嘘」がテーマのアンソロジー。額賀澪さん、椰月美智子さん、彩瀬まるさんが面白かったです。
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2017.11.7
彩瀬まるさんが好きで読んでみた!寺地はるなさんの『恋の値段』、額賀澪(ぬかがみお)さんの『ランドクルーザー田園を行く』、彩瀬さんの『花が咲くまで待って』が印象的だった。 -
嘘がテーマのアンソロジー、6作。
良いも悪いもウソは嘘なんだけど、思いやる嘘や悲しい嘘には太刀打ちできない。 -
・恋の値段/寺地はるな
・ラウンドクルーザー田園を行く/額賀 澪
・ユウマ/中澤日菜子
・読書する女の子/加藤千恵
・純喫茶パオーン/椰月美智子
・花が咲くまで待って/彩瀬まる
彩瀬まる目当てだったけど、全作品おもしろかった。
椰月美智子は、他の作品も読んでみたい。