樹海警察 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 70
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441223

作品紹介・あらすじ

初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登山靴-。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海…!?栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに…!腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!!書き下ろし樹海警察小説登場。

感想・レビュー・書評

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  • エリート警察官が飛ばされた先は富士の樹海で見つかった遺体専門の部署。
    お決まりの曲者ばかりの部下に囲まれるという設定だが、最初は四角四面でエリート風を吹かせるいけすかない警部補が、次第にその四角四面さが魅力になっていく。部下たちそれぞれの事情や、県警とのイザコザなども絡まり、予想外に楽しめた。
    続編があっても良さそうだが、この一冊で完結のようだ。

  • 初任幹部科教育を終えて警部補になった柿崎の初の配属先は、なんと山梨県警上吉田署の樹海専門部署。刑事課につまはじきにされながらも警察官としての正義を曲げない堅物の柿崎と、癖のある部下たちが事件を解決する短編集。
    樹海専門部署という設定と、キャラの立った登場人物のやりとりが面白い。最終話の荒唐無稽さも樹海ならありかなという気になる。いきもの係みたいにドラマ化してほしい。

  • 自殺の名所である富士の樹海専門の樹海警察。堅物の上司と型破りな部下のやり取りが面白い。

  • エリートさん、とんでもないところに飛ばされちゃったのね。
    最初は、性格に問題ありのとんでもエリートと思ったのに、どんどんイメージが変っていっていい感じ。
    2人の部下も色々ありそう。
    彼らのその後も見てみたい。シリーズ希望。

  • 常に正論,立つ拠り所に筋が通っているが故に,融通の利かない空気の読めないキャリアの向かうところに敵は無い.

  • 「警視庁いきもの係シリーズ」面白いです。大倉崇裕さん「樹海警察」、2017.10発行です。青木ヶ原樹海は毎年50~80の遺体が発見されるとか。警察の担当部署は山梨県警上吉田署・地域課特別室。その室長に着任した柿崎勇警部補(警察庁、キャリア組)、迎える室員は栗柄慶太巡査、桃園春奈巡査、そして明日野裕一郎巡査長。正義感に燃える室長と失うものは何もない3人の警察官の名(迷)コンビ、刑事課をてんてこまいさせます。続編を希望します(^-^)

  • 山梨県警上吉田署地域課特別室という、地方の警察署、それも樹海の遺体処理を担当するという聞いたこともないような部署に異動させられた柿崎努。

    樹海の遺体処理が専門という、奇抜な舞台設定に興味を惹かれた。

    初級幹部科の教育を終え、警部補になったばかりの柿崎が、なぜ、そんな辺鄙な場所へ追いやられることになったのか、そして、エリートの道から外されたか、この作品からはわからなかったが、きっと続編であかされることだろう。

    柿崎という男の頭の固い、融通のきかない性格に、最初は、イヤミなヤツだと思ったが、その頭の固さは、まっとうな正義感と、警察官の誇りに裏打ちされたものだ。

    柿崎が吐く正論は、近頃は、誰も恥ずかしくて口にしないものばかりなところが、逆に、すがすがしさを覚えた。

    一筋縄ではいかない部下2人に翻弄されながら、部下の心をつかんでいくくだりも、なかなか面白かった。

    ただ、同じ作家さんの「いきもの係」シリーズには、およばない、と思う。

  • 青木ヶ原樹海が舞台。基本的に腐乱死体か白骨死体が見つかってから話が始まるので、これでストーリーを成り立たせてるのはすごい。ややコメディタッチですが、これはまぁ映像化できないよねぇ。

  • +++
    初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡されたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登山靴―。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海…!?栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務することに…!腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!!書き下ろし樹海警察小説登場。
    +++

    左遷された自覚がなく、あくまでも正論を貫く警部補・柿崎が着任したのは、樹海専門の特別室。課員は栗柄、桃園、そして事務方の明日野の三人。すべて訳ありでここにいる面々であり、それぞれにキャラが濃いが、各自のやり方で確実に捜査を進めていく様子は、強引で違法ぎりぎりの場合もあるが、頼もしくすらある。樹海で見つかる遺体を見て、事件の匂いを嗅ぎつける嗅覚はもちろん、真相を暴き出す手腕も見事である。いろいろ明らかになっていない点もあるので、シリーズ化されるのだろうか。このメンバーのはちゃめちゃぶりをもっと見てみたいと思わされる一冊である。

  • もっと違った展開になるかと…
    柿崎さん良いですねぇ。
    面白かったです。

    …続編希望です。

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著者プロフィール

1968年生まれ、京都府出身。学習院大学法学部卒業。’97年、「三人目の幽霊」で第4回創元推理短編賞佳作。’98年、「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。『福家警部補の挨拶』の中の一編はドラマ化されるなど人気を博す。

「2018年 『BLOOD ARM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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