二子玉川物語 バー・リバーサイド2 (ハルキ文庫 よ 9-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 147
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441261

作品紹介・あらすじ

二子玉川にある大人の隠れ家「バー・リバーサイド」。大きな窓からは夕映えやゆったり流れる多摩川が見える。シードル造りに励む女性、大阪生まれの江戸前寿司職人、電車の女性運転士など、マスターの川原とバーテンダーの琉平が温かくお客を迎える。アイラ・モルトの流氷ロック、キンキンに冷えたモヒート、サクランボのビール、燻製のチーズと穴子、ピンチョス、ジャーマンポテト…美酒美味があなたをお待ちしています。「海からの風」「星あかりのりんご」「空はさくら色」など五篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • 一作目のどなたかのレビューに、これは霊界の話ではというのがあったのだけど、確かにねと思うお話がいくつか。ま、それはそれとして今回もお酒の話題、ありがとうございました。以前偶然知ったモヒート!美味しいはず☆

  • バーリバーサイドの二作目。二子玉川にあるバーで、人々が交差する。上司との関係、仕事に悩む宣伝マン、世阿弥を例えに、住するところなきを、まず花と知るべしと。ベルギービール、カクテル、ブランデー、すごく美味しいお酒とおつまみは豊かな会話。人間って、不思議なことがエネルギーになる。二子玉川の河川敷、電車の運転手の空ちゃんの、物語も田園都市線沿線に住んでいると、リアルな感じだ。ピンチョスなどのおつまみも美味そうな、でも会話も進んでいく。文体も無駄をつくることで、ゆらゆらと、お酒に揺られるように。

  • 収録されている5作品。どれもじんわりと心に染み入る内容でした。

    題材となっている内容も、バーで酒が入りこんでいる時はこんなこと話してるかもという内容で、電車や自室で読んでいるのにバーカウンターに座っているような感覚になります。リバーサイド閉店の話は今の所出ていないので、今後本作をシリーズ化してもらえるととても嬉しいですね。

    ちなみに、自分も田園都市線を利用しているので、電車に乗って多摩川を越えるたびに本作の「空はさくら色」を思い出し、ジーンと来ることがあります。ただ、以前名古屋にあったバー「オー・ド・ヴィー」を母親がずっと「オードリー」と呼んでいたことも併せて思い出すので、すぐに冷めてしまいますが……

  • シリーズ物の2作目、前作よりは面白かった
    と思います。二子玉の周りのことが書かれてあって
    それらの情景が浮かんできます。
    『空はさくら色』がなんとなくいいなあと思いました。
    多分、年を取ってきて引退するころになれば
    必ず実家の大阪にもどるのですが、一生のなかで
    一番気持ちのいい場所のひとつは二子玉だと、
    今のところは思っています。

    ただ、やはり酒をやめている身にはいまいちわからない
    感覚もあり、逆に懐かしく思う部分もありました。

  • ビターズ入りモヒート、リカール、アードベッグのハイボール、カルバドス、シードル、ラガヴーリンの流氷ロック、ヴァン・ショー、ジャガイモ焼酎、コンチータ、サクランボのビール・リキュール・ブランデー。色々な酒が出てきます。今回はオカルトチックな話が二編ありました。

  • バー・リバーサイドシリーズ2冊目。
    二子玉川近くのバーに訪れる様々な人の話を集めた連作短編集。
    「空はさくら色」の話が好きでした。
    電車の見習い運転手の女性の話。夕焼けに橋を走る電車の情景が目に浮かびました。前作にもありましたが、生と死の境界が作者のテーマにあるのかな。

    相変わらずお酒とお酒に合わせたおつまみがどれも美味しそう。

  • シリーズ二作目。
    一作目よりさらに力が抜けているというか、バーに座って酒を呑みながら誰かの話を聞いているような、そんな軽い気持ちで読めてしまう。
    正直、一作目より心地よく読める。
    三作目が楽しみに。
    冬の宵にぴったりな作品です。

  • シリーズ2。お酒を飲みながら読めるな。2017.12.13

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著者プロフィール

京都大学教育学部卒業。サントリー宣伝部勤務を経て作家に。著書に小説『ビア・ボーイ』『こぼん』『ウイスキー・ボーイ』(PHP文芸文庫)、『バー・リバーサイド』『二子玉川物語~バー・リバーサイド2』『酒の神さま バー・リバーサイド3』(ハルキ文庫)。ノンフィクションでは、『マスター。ウイスキーください』(コモンズ)、『漁師になろうよ』『リキュール&スピリッツ通の本』(ともに小学館)、『食べる、飲む、聞く~沖縄・美味の島』(光文社新書)、『オキナワ海人日和』(三省堂)など多数。

「2021年 『炭酸ボーイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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