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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784758441346
感想・レビュー・書評
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高校時代の親友と、少しだけ気になっていた女の子との静かな三角関係。5年ぶりに再会して女の子から声を掛けられたら、多少は意識してしまうもの。
気になる女性を意識しながら、仕事に集中しようとする場面や、男性として静かに身を引く心理状態は、不器用ながらもカッコいいと思った。
全体的に辛口コメントが目立つ。確かに感動が得られるレベルではないが、ライトに読める小説だし、私は程良く気に入った。異国情緒あふれる神戸の街並みや美味しそうなイタリアンが紹介されていて、甘酸っぱい思い出に浸りつつ、しっかり食欲を刺激されました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イタリアンレストランを舞台にした、どちらかというと料理より人間模様をメインにした小説かな。どうもその点が面白くなかった。料理を核にしつつ、そこに人の気持ちを絡めたほうが成功しただろうな。登場人物にもいまいち魅力がなかった。上田早夕里にしては失敗作じゃないかなあ。
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2022.5.21読了
料理と記憶は、体のどこで繋がるのだろう。
例えば自分は、高校生の時に初めて食べたザッハトルテの味を今も思い出す事ができる。
味の記憶は、体のどこに蓄積されるのだろうか。
この作品を読んだ時、ふとそんなことを思い出した。
神戸にあるイタリア料理店で、主人公の僕は働いている。
そこに、高校時代の友人がたまたま訪れる。彼女は、高校時代に彼の事を好きだったが伝えることなく卒業する。再会したことで、彼女は彼に対する気持ちを思い出すが、すでに結婚を考える恋人がいたのである。
学生時代の恋は淡く、その色を捉えることが難しい。好きなのか友情なのか、はたまた憧れか。自分が相手を好きだとわかったとしても、伝える事をためらい自ら蓋をしてしまうこともままあるだろう。そのまま燻り続けて燃え尽きるか、それとも、本作のように偶然再会することで再燃してしまうこともあるだろう。
この作品では、そうした心の移ろいを数々のイタリア料理が彩り、読んでいる自分の心をも郷愁へと誘う。
それは何か学生時代に置き忘れたものを思い出させるような、不思議な気持ちだった。
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町の小さなイタリア料理店が舞台の話、ブルスカでおいしそうな小説を教えて!って言ったら教えていただいたやつ
料理の描写が良すぎてイタリア料理が食べたくなった。あとワインもたくさん出てくるので、ワインが飲める人はより身体的においしさがわかるあろうなとうらやましくなった。私はお酒が全然飲めない…!
この作者の方は初めて知ったのだけど、人間のきっきりしなさ、時間の流れのどうしようもなさを取り上げるのが好きだったから他のも読みたい -
イタリアンレストランを舞台に、ホール係の青年を中心にした人間模様が、素敵なイタリア料理を織り混ぜて語られる、さっぱりとしながらも読みごたえもある、身体に良さそうな物語
主人公の青年は、どこか達観したところがあるというか、人との距離感や自分自身のやりたいことや望みに対して淡白な印象を受ける
悪く言うなら、そうしたことに向き合っていない人格にも見えて、共感もするしイライラもしてしまう
舞台となるイタリアンレストランは兵庫県神戸市に位置し、観光小説の側面もあって華やか
上田早夕里氏の他の著作は読めてないながら、ハードSFの書き手のイメージがあったので、こんな読みやすい、お料理+観光+仕事+恋愛 という盛り合わせな作品も書かれてたとは意外に感じました
メインになるストーリーは高校時代のからの友人たちとの三角関係の恋愛なのですが、主人公の誠実な淡白さのある語り口のせいでドロドロみはあまりなく、不思議な読みごたえです
物足りないような、綺麗事過ぎるような
作中で登場する音楽で、イェラン・セルシェルという人のギター演奏に言及されていて、それをSpotifyですぐに聞けたのは良かったです 何だったら、その曲が流れてる場面で聞きながら読めた -
神戸にある兄弟三人で営むイタリア料理店。ホール担当和樹の高校時代友人カップルとの話。何がしたいんだか、なにが言いたいんだかよくわからん。マリッジブルーカップルに友人が振り回された、て話?和樹の話ばかりで他の兄弟は添え物、て感じだし、和樹の料理の話も中途半端。似たような話は沢山あるんだから、力量の無さがよくわかる。
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薄っぺらい。
人物もお料理もストーリーも、ほぼ見どころがなかった。
個人的には神戸もお料理も大好きなので、期待しながら読んだのに残念。 -
自分と考え方が同じでお腹に入ればそれでいい。食べて幸せな気持ちとか考えた事なくて同じ考え方の人がいるとうれしくなる。そして結末がどうなるのかゆっくり味わって読んでいく。が、友人がお店に来たのが分岐点で人に喜ばれる料理を作る目標をみつけていく。ゆっくりと考えながら。考えている事を覗くのが好きなのと理路整然と時間をかけて行ったり来たりしながらまとめていくので私にはすごく楽しい時間を、そして私もこれから先の生き方を考える参考をくれた一冊。
違うジャンルから入った上田氏だから手にとったけどこれが上田氏の本ではなかったら読まなかった挿絵。絵だけで決めちゃダメだと思った。 -
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神戸元町にあるイタリア料理店が舞台。
神戸で家族経営のイタリア料理店のはずですが、全員標準語なのが、まず驚きました。
お話は全体的に説明口調なので、堅い雰囲気です。
お料理については、かなり細かく書いてあるので、情報盛りだくさんです。イタリア料理好きな方とか詳しい方ならわかるかな〜って感じでした。
一応、恋愛系のお話なので、三角関係?になるんですけど、特に主人公がなにかするわけでもなく、ドロドロもしません。淡々とストーリーが進んでいって、登場人物誰一人共感できなかったです、、。何が言いたかったのか。お仕事お料理小説か、恋愛かどっちかに振り切ってほしかったと思います。
作者の上田さんはSFで有名な方のようですね。今回は別の作風だったからか、上田さんの良さは分かりかねました。また別の作品に出会いたいなと思いました。 -
神戸のトラットリアのホール係の青年の語りによる、青春の思い出を綴り閉じるちょっと風変わりに感じるお話。全体的に終わりの予感というか仄暗いトーンで進む。他者の共感とか感動とかを求めるのではない、自分の内を整理するためのよう。
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トラットリアとは
イタリアンスタイルの大衆料理店。
ラファーノは西洋わさびのことをいうようだ。
タイトルは主人公が勤めるお店の名前。
「レストラン・西洋わさび」といったところか。
お客様の人生にささやか刺激と楽しみ
を添えられるようにとの意味からつけられた名だ。
オーナー兼シェフは実の兄、妹も厨房で働き、
主人公は主にホールを担当する。
レストランの描写、料理の描写が詳細だ。
兄弟のレストランにかける想いが伝わってくる。
料理から立ち上る湯気が見えるようで、
イタリア料理が食べたくなる。
レストランがある場所は神戸だ。
適度に猥雑で、適度にお洒落な
レストランの雰囲気によく合っている。
いや神戸の街にレストランが合わせているのか。
そんなイタリアンレストランを舞台に
繰り広げられるのは
懐かしい同級生たちとの三角関係だ。
かつて気になっていた人。
かつての部活のパートナーであり親友。
その二人の間で揺れる。
レストランの現実的な世界と、
かつての同級生とのノスタルジックな想い。
なんだかふと夏目漱石を思い出す。
誠実に生きる者たちの物語。 -
甘く切ない恋模様とイタリア料理と神戸の話。
なかなか好き。 -
トラットリア・ラファーノ、イタリアの大衆食堂『西洋ワサビ』。そこを舞台に繰り広げられる三角関係。料理は美味しそうだが、三角関係はこれでいいのか?勿論、最終結末はこれでも良いが、そこに至るには、もっと色々あるんじゃないだろうか。
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ううむ、つまらなかった。
料理もただレシピを写した感じで
美味しそうに感じないし
メインのストーリーもぼやっとしている。 -
とにかくイタリアンが食べたくなる。ストーリー自体はイマイチという感じ。邦枝さんが自分勝手でイライラする。。
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料理の描写とかレストランの雰囲気とかめっちゃ好き〜行きたい〜。人間関係は複雑、曖昧な感じで、リアルすぎた、、、
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