菊のきせ綿 江戸菓子舗照月堂2 (ハルキ文庫 し 11-6 時代小説文庫 江戸菓子舗照月堂)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 164
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441414

作品紹介・あらすじ

江戸駒込の菓子舗照月堂で女中として働きながら、菓子職人を目指す少女・瀬尾なつめ。自分よりも後に店に入ったお調子者の安吉が、主・久兵衛のもと職人見習いを始めたことに焦りを感じつつ、菓子への想いは日々深まるばかりだ。そんな折、照月堂に立て続けで珍しい客が現れる。なつめを訪ねてきた江戸市中でも高名な歌人。そして、上野にある大きな菓子店氷川屋の主とその娘である。それぞれの客により、店には驚きと難題がもたらされて-大好評シリーズ、第二巻。

感想・レビュー・書評

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  • なつめの身分がひょんなことからわかり、久兵衛はワタワタ。

    そして、新しく店に入った安吉は、自分にとっての都合の良いことしか、耳に入らないお調子もの。

    なつめちゃんがイラッとするのはわかるわぁ。

    そして、その安吉が原因で始まる氷川屋との菓子競争。

    安吉の生い立ちは哀れだけど、無責任なのは事実だし、私もこういう人物は苦手です。

    生きていく事は嫌なこととの付き合いだしね。

    今後の展開に期待です。

  • 今回は氷川屋からやってきた安吉のおかげでてんやわんやになる話。
    照月堂が店をたたまなきゃいけなくなりそうになる。

    でも確かな腕の久兵衛のおかげで事無きを得る。
    「菊のきせ綿」という生菓子どんなものか見てみたい。

  • 氷川屋から転がり込んできた安吉は、
    お調子者で、菓子職人としても自信過剰な、お近づきにはなりたくないタイプ。
    安吉が照月堂へ来たことで、騒動がおきます。
    市右衛門さんの卦「災い転じて福となす」は当たる……?

    照月堂の人たちを有り難い存在だとなつめが感じ、感謝の気持ちを持ち続ける限り、きっと未来は明るくなると信じられます。
    一作目で目についていた落ち着きのなさが鳴りをひそめ、目指す道が見え始めると同時に、視野は少しだけ広くなったように思います。

    お兄ちゃんが生きていてくれて、幸せであるといいね。
    なつめと同じ願いを胸に、これから次巻を買いに行きます。笑

  • バックがすごい

  • シリーズ2作目。思っていたのと違う展開になって途中少しハラハラした。菓子較べで照月堂が出した「菊のきせ綿」どんな感じなのか実際に見てみたい。今回の出来事がきっかけで菓子職人への一歩を踏み出したなつめの今後が気になる。

  • 菊のきせ綿!!そんな習慣が??
    つい調べちゃった.
    今もやってるところあるのかなー???

  • 時代物のお菓子屋さんの話が好き。大体どれも同じようなストーリーなのに、やっぱり好きでついつい読んでしまう。

  • ようやく照月堂で働くことになったなつめ。ただ菓子職人としてではなく、主人の2人の息子の子守としてだが。それでも菓子作りの近くにいられるのは幸せだった。
    主人の菓子作りの技やその気概を見てなつめはますます菓子職人になりたいという思いを強くする。そんな時ライバルである氷川屋と菓子対決をすることにより、なつめはその手伝いをする。対決の結果はどうなるのか…。
    なつめの成長がみられ、続篇が楽しみ。

  • 2020.09.15

  • 2巻では安吉をお調子者だが放っておけない憎めない人物に人格を軌道修正。それでも自分にはなつめが厨房に入るためだけの都合のよい登場人物にしか感じられませんでした。
    なつめが厨房に入らなければ話にならないので安吉はいい話風に京に厄介払いされました。
    読者に退場が惜しまれない登場人物造形で気の毒でした。
    何はともあれなつめが厨房に入ることになったので続きを読んでみようとは思います。



    1巻でも薄々感じてはいましたが「みをつくし料理帖」ぽさが2巻になって際立ってきました。
    主人公は幼少の頃に両親を亡くす。親代わりが教養高い心優しい女性。行方不明の兄がいる。ついにはお菓子対決……。
    幼馴染の吉原に売られた女の子は登場しないの?とつい思ってしまいました。
    シリーズ開始当時「みをつくし料理帖」のような作品をという依頼だったのでしょうか。

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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