哀歌 新 剣客太平記(八) (ハルキ文庫 お 13-19 時代小説文庫 新・剣客太平記 8)
- 角川春樹事務所 (2018年2月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441452
作品紹介・あらすじ
竜蔵の昔なじみが辻斬りに殺された。ときを同じく、峡道場のある芝・三田界隈で不審な輩がうろついているとの噂を聞いた竜蔵は、門人たちに稽古の行き帰りには近所を見廻るよう告げる。そんななか、道場で師範代に次ぐ腕を誇る壮介が、浪人風の何者かに襲われた。男は同等に立ち合い、竜蔵への挨拶代わりだと言い残して去ったという。じわじわと竜蔵に迫る不穏な影。狙いはいったい…?大人気シリーズ、緊迫の第八弾。
感想・レビュー・書評
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ものすごい腕の刺客、それも気持ちの悪い風貌をしているという。その刺客に竜蔵の友が辻斬りされる。
何度か似た事件が起こる。
そのうち、その事件に乗じた偽物まで出てきた。
凄腕は先生と呼ぶもっと凄腕の剣豪が存在するという。しかも竜蔵の命を狙っている。
母親志津の命を守ろうと弟子を母の警護に。。。
そして事実が浮かび上がる。
よくしてやったと思う相手でも、その相手がどう思うかはわからない。相手次第なのだ。
逆恨みを受けた竜蔵は、正体を知って驚く。
友が見守る中、道場で果たし合いが。
人の人情には、考えられない闇を抱えていきるものもいるのだ。哀しいまでの生き方に、苦しく苦い勝利だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岡本さとるさんの「哀歌」、新・剣客太平記シリーズ№8、2018.2発行、雷太の恋、手代、老母、見えぬ敵の連作4話です。喧嘩無敵の剣客、そして滅茶苦茶明るく愛嬌があって憎めない男、峡(はざま)竜蔵の物語。「手代」、「雷太の恋」、特に良かったです! タイトルの「哀歌」の意味は、「見えぬ敵」を読んでわかりました。気遣いをされた者が味わう悲哀でしょうか・・・。気遣った竜蔵にはわかるはずもありませんね・・・。竜蔵の妻・綾、竜蔵の母・志津、ともに絶妙の役割を担っています(^-^)
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内弟子雷太の初恋の行方は。道場へ掛売りにくる酒屋の手代がの望みとは。道場付近で起きた辻斬りの真相と竜蔵を狙う一派との決闘。母は強しでした。