さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441469

作品紹介・あらすじ

林家では、只次郎の姪・お栄の桃の節句を祝うこととなった。故あってあまり会えずにいた祖父・柳井もぜひ宴にと、声をかけられる。孫娘の祝いの席に何か特別な土産をと張り切る柳井だったが、お栄の母である娘からは「贅沢なものは不要」と言われてしまった。困り果て、居酒屋「ぜんや」で女将のお妙に相談を持ちかけると…。一方、お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「居酒屋ぜんや」シリーズ、第4弾。
    お妙の身辺に暗い影を落としていた駄染め屋の事件が一段落して、ぜんやにも明るさと落ち着きが戻ってきた。
    これでまた、読者としても安心して、お妙の料理の数々を想像の世界で味わうことができる。
    今回も、豆腐尽くし鰹尽くしに、唾液腺が痛い!

    しかし、只次郎にとっては、一難去ってまた一難?
    恋敵の登場にやきもきし、林家のドル箱であるルリオの後継をめぐっての、周りからの重圧も悩ましい。
    がんばれ、非力な武家の次男坊!!(笑)

    そんな中、“かるめいら”という和スイーツがタイトルということで、子供がらみの話だろうとは思ったが、なんとも微笑ましいエピソードだった。
    只次郎の姪・お栄の、可愛さと賢さに、これからも期待したい。
    そして、草間重蔵は何者なのか?
    駄染め屋のような悪い人間ではないと思うけれど、秘密はありそうだ。


    『藪入り』
    小さいころから親元を離れて奉公に出される少年たち。
    藪入りは、待ちに待った里帰りのお休みだが…
    江戸時代の男の子は若いうちからしっかりしているなあ、と感心しつつも、そんなに小さなうちから苦労して…と、ちょっとほろり。

    『朧月』
    主君をお慰めするために、鶯の美しい声を聞かせたい、という柏木。豆腐が好物。

    『砂抜き』
    酔っ払い武家乱入であわや刃傷沙汰?!というところへさっそうと現れた、強い浪人。
    何者なのか?

    『雛の宴』
    お妙が浪人者を用心棒に雇ったことで、自分の頼りなさを実感して落ち込む只次郎。
    にわかに剣術の稽古を始めたが体がなまっている。
    姪のお栄が、ひな祭りのお祝いに祖父の柳井殿を呼んだ。

    『鰹酔い』
    妻の志乃が子供を産んでから、升川屋は、仕事以外の飲み歩きを控えているが、初鰹を三尾持ってきて、内祝いをしたい、と旦那衆を呼び集めた。

  • 神田花房町の居酒屋「ぜんや」を営む女将、お妙28歳、目の覚めるような美女。お勝、おえんが手伝いを。鶯の世話をしてるのは旗本の次男坊、林只次郎28歳、そして今回新たに腕っぷしの強い浪人草間重蔵がお妙の前に登場。坂井希久子さんの「さくさくかるめいら」、居酒屋ぜんやシリーズも4巻目、いよいよ佳境に入ってます(^-^) 果たして若後家お妙の心を鷲掴みにするのは、柔の只次郎か、剛の重蔵か!? 次回に期待が高まります!

  • 毎回続きが気になるところで終わります。

    どうなっていくんでしょう。

  • 高田郁さんにしても坂井希久子さんにしても、幸福そうなシーンには裏切られることばかりなので、読み終わるまで落ち着かない。

    新年から初夏まで。
    飽和の時代に生きるわたしたちに、最高の調味料は「旬」であると教えてくれる。

    前巻から時間があいてしまったので、また最初から読み直したい。

  • 居酒屋ぜんやの四作目。相変わらずの可愛い表紙と上手そうな料理の数々。表題通りさくさく読めます

  • 居酒屋ぜんやシリーズ第4段。
    前回はどこか不穏な空気の漂うお話だったけど、今回は色んな人たちの関係性に心暖かくなる、素敵な1冊だった。成長した熊吉の逞しさや、お栄の聡さ、そしてルリオの子の誕生…。明るい未来が見えるいいお話ばかり!
    そんな中登場した浪人の重蔵。この人は一体何者なのか? 次が待ち遠しい! 早く読みたい!
    ご飯がどれも美味しそうなのは当然として、蛤には特にそそられたなぁ。

  • 居酒屋「ぜんや」を舞台に、温かい人情と料理が堪能できるシリーズ第4弾。
    前作でちょっとマンネリ感を抱いたが、謎の浪人・草間重蔵の登場で再び世界観が引き締まったようだ。また、美声の鶯ルリオの後継者候補も誕生して、次回作も楽しみになってきた。

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