さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 98
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441469

作品紹介・あらすじ

林家では、只次郎の姪・お栄の桃の節句を祝うこととなった。故あってあまり会えずにいた祖父・柳井もぜひ宴にと、声をかけられる。孫娘の祝いの席に何か特別な土産をと張り切る柳井だったが、お栄の母である娘からは「贅沢なものは不要」と言われてしまった。困り果て、居酒屋「ぜんや」で女将のお妙に相談を持ちかけると…。一方、お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「居酒屋ぜんや」シリーズ、第4弾。
    お妙の身辺に暗い影を落としていた駄染め屋の事件が一段落して、ぜんやにも明るさと落ち着きが戻ってきた。
    これでまた、読者としても安心して、お妙の料理の数々を想像の世界で味わうことができる。
    今回も、豆腐尽くし鰹尽くしに、唾液腺が痛い!

    しかし、只次郎にとっては、一難去ってまた一難?
    恋敵の登場にやきもきし、林家のドル箱であるルリオの後継をめぐっての、周りからの重圧も悩ましい。
    がんばれ、非力な武家の次男坊!!(笑)

    そんな中、“かるめいら”という和スイーツがタイトルということで、子供がらみの話だろうとは思ったが、なんとも微笑ましいエピソードだった。
    只次郎の姪・お栄の、可愛さと賢さに、これからも期待したい。
    そして、草間重蔵は何者なのか?
    駄染め屋のような悪い人間ではないと思うけれど、秘密はありそうだ。


    『藪入り』
    小さいころから親元を離れて奉公に出される少年たち。
    藪入りは、待ちに待った里帰りのお休みだが…
    江戸時代の男の子は若いうちからしっかりしているなあ、と感心しつつも、そんなに小さなうちから苦労して…と、ちょっとほろり。

    『朧月』
    主君をお慰めするために、鶯の美しい声を聞かせたい、という柏木。豆腐が好物。

    『砂抜き』
    酔っ払い武家乱入であわや刃傷沙汰?!というところへさっそうと現れた、強い浪人。
    何者なのか?

    『雛の宴』
    お妙が浪人者を用心棒に雇ったことで、自分の頼りなさを実感して落ち込む只次郎。
    にわかに剣術の稽古を始めたが体がなまっている。
    姪のお栄が、ひな祭りのお祝いに祖父の柳井殿を呼んだ。

    『鰹酔い』
    妻の志乃が子供を産んでから、升川屋は、仕事以外の飲み歩きを控えているが、初鰹を三尾持ってきて、内祝いをしたい、と旦那衆を呼び集めた。

  • 神田花房町の居酒屋「ぜんや」を営む女将、お妙28歳、目の覚めるような美女。お勝、おえんが手伝いを。鶯の世話をしてるのは旗本の次男坊、林只次郎28歳、そして今回新たに腕っぷしの強い浪人草間重蔵がお妙の前に登場。坂井希久子さんの「さくさくかるめいら」、居酒屋ぜんやシリーズも4巻目、いよいよ佳境に入ってます(^-^) 果たして若後家お妙の心を鷲掴みにするのは、柔の只次郎か、剛の重蔵か!? 次回に期待が高まります!

  • 居酒屋の美人店主に憧れているが、何も行動を起こさない草食系次男(だけど金は稼いでいる)の話。鶯の話がけっこう特殊で面白く、そして何よりも料理がうまそう。酒が好きだともっと楽しいかも。おすすめです。

  • 本筋の謎に伴うお話は進展せず。閑話休題?
    新たなスパイスとして腕の立つでも素性が謎の浪人が用心棒としてお妙さんのお店に居着きました。

  • 本筋の話ではなくて、主人公の姪っ子栄が可愛くて聡くて、その先行きが気になるから読んでいることに、4作目でやっと気づきました。
    栄はどんな女性になっていくのだろうか、楽しみです。

  • 恋敵が現れ、急に鍛錬を始めた只次郎。その恋敵の重蔵の正体も謎のまま次作へ。

    それにしても、姪っ子のお栄はかわいいだけじゃなく、賢いなぁ。今回はお栄に救われた林家の面々。今後が楽しみだ。そのお栄の言葉が心に残った。
    「不幸な人ってさ、失くしちゃったものの数ばっかり数えてんだ。手元に五文入ってきても、落とした二文の事をずっと悔やんでる。」

    それと、ルリオとメノウの雛もどうなるのか、こちらも楽しみ。




    49

  • 気軽に読めて美味しいお料理もたくさん。
    登場人物の関係も少し変化してきて
    ますます楽しみになる。

  • 201802/

  • 収録作品:藪入り 朧月 砂抜き 雛の宴 鰹酔い

  • いつも通り、食べ飲みしたくなる話ばかりでした

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著者プロフィール

さかい・きくこ:1977年和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。会社員を経て、2008年、「虫のいどころ」で第88回オール読物新人賞を受賞。受賞時に現役SM嬢であることが話題になった。09年『コイカツ』でデビュー。2015年刊行の『ヒーローインタビュー』が「おすすめ文庫王国2016」エンタメ部門1位に選ばれた。他著に『羊くんと踊れば』『泣いたらアカンで通天閣』『ほかほか蕗ご飯』などある。

「2017年 『ただいまが、聞きたくて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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