金曜日の本屋さん 冬のバニラアイス (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.70
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本棚登録 : 166
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441490

作品紹介・あらすじ

読みたい本が見つかる駅ナカ書店"金曜堂"。アルバイト店員の倉井史弥は、すっかり店にも馴染み、日々お客様に寄り添って、業務に励んでいる。とはいえ、じつは大型書店"知海書房"の御曹司である彼は、将来についていよいよ考えねばならない時期でもあった。幼い頃に別れた母との再会、イベントごとになぜか浮き沈みする金髪オーナー・ヤスとそれを案じる栖川、南店長への想い…大忙しの冬をこえて、倉井が見つけ出すものは?シリーズ最終巻、ほっこり胸キュンなラストを迎えます!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作品目で完結しちゃった。季節をぐるりと一回り。金曜堂のみんなに会えなくなるのは寂しいな。もっとこのままでいたかったな……

    いつも表紙のイラストも楽しみだった。『金曜堂』おすすめ本の表紙がちゃんと描かれているところが好きだった。
    今回は『100万回生きたねこ』『スキップ』『銀河鉄道の夜』『誕生日の子どもたち』
    『銀河鉄道の夜』はハルキ文庫のもの。この作品はいろんな出版社から出てるけど、わたしはこの文庫の表紙が一番好き。

    《「サヨナラ」ダケガ人生ダ》
    この言葉に対するヤスくんの解釈は《一期一会》
    これって人と人との関係を表すだけじゃなくていいよね。素敵な本、この『金曜日の本屋さん』シリーズに出会えた時間を、今とても大切に思ってる。

    今までのシリーズに登場した人たちもチラホラお目見えして嬉しかったな。みんな少しずつ変わっていってる。足踏み状態だったあの頃から、前へ一歩一歩進んでる。それは「金曜堂」のメンバーにも当てはまる。
    変わっていくこと、進んでいくこと。それは喜ばしいことなんだけど、あぁ新しい季節が巡ってくるんだなぁってちょっぴりセンチメンタルになっちゃった。
    ずっとこのままでいたいけど、このままではいられない。それは倉井くんの将来にも言えること。今まで出会ってきた人たちの言葉、そして本の力によって『金曜堂』を守るために自分がすべきことを見つけた。この決心を槇及さんに語る倉井くんは凛々しかったよ。そして眞及さんの本音を聞いた後の倉井くんは格好良かったよ。2人の恋の行方は……ウフフ。それは読んでからのお楽しみ。

    《コノサカヅキヲ受ケテクレ/ドウゾナミナミツガシテオクレ/ハナニアラシノタトヘモアルゾ/
    「サヨナラ」ダケガ人生ダ》
    この言葉、忘れないでおこう。

  • お馴染みの「読みたい本が見つかる」駅ナカ書店〈金曜堂〉のシリーズも、寂しいけれどこれで完結。
    「本屋」には各々の役割がある、と改めて思い知った。
    〈金曜堂〉のようにお客様に寄り添いお客様の思いを汲み取る書店もあれば、お客様の希望を叶える書店、お客様の様々なニーズを予測して町ぐるみで仕掛けていく書店。
    どの書店が好みなのかはその人次第。

    就活に悩む「坊っちゃんバイト」の史弥も、ようやく将来の目標を決めたようでひと安心。
    冬のバニラアイスの意味…なるほど、良かったね。
    ヤスくん流の解釈《「サヨナラ」ダケガ人生ダ》の心意気で、私も彼らの門出を祝福したい。
    そしていつかまた逢えますように。

    それにしても栖川さんお手製の料理やスイーツはいつも美味しそうだったなー。
    今回出てきた「ぐりとぐらのクリスマスケーキ」と「銀河鉄道の夜のフレンチトースト、天上のアイスクリームを添えて」が食べてみたい!

  • 季節はぐるっと周った。
    倉井史弥(くらいふみや)にとって、大学三年生のこの一年は、一生の中でも特別なものになるだろうと思う。
    これから先、様々な体験をしていくとは思うけれど。
    今までの登場人物たちがご挨拶のように登場し、いよいよなんだなと思わせる。
    金曜堂は読みたい本が見つかる本屋さんだけど、それをどう読むかはその人次第なのだ。
    そして、中から見るか、外から見るか…
    読書は自分を映す鏡でもあり、中からは外が見えないマジックミラーであり、角度によってさまざまに形を変える万華鏡でもあるのだろう。


    第1話 100万回きたサンタ
    “サンタクロースフェア”開催中の金曜堂。
    オットーこと音羽先生が、教え子・森屋星莉菜(もりやせりな)のことで相談に訪れる。
    指定校推薦で大学が決まった優秀な彼女が、「留年したい」と言いだして…

    第2話 ステップ
    史弥の母・桃子(ももこ)が幼い彼を置いて家庭を捨てた理由とは…
    大人になった息子にこそ話せること、大人になった息子だからこそ理解できること。

    第3話 銀河タクシーの夜
    本当の幸いとは…と問い続けた宮沢賢治。
    大切な人を銀河鉄道に見送って、それでも降りなければならない自分はどう生きればいいのか。

    第4話 金曜日の書店員たち
    すっかり書店員のアルバイトが板について見えてきた倉井史弥、そういえば悩める青年であり、さ迷える子羊であったことを思い出した。
    そして、これから卵の殻を破って誕生するところでもある。
    父も母も、きちんと送り出してくれたところが良い。
    まだ見えないこの先も彼を応援したい。
    そして、また金曜堂で会えたらいいなあ。

  • あ~そんな気はしていたけれど、やっぱり完結か(T-T)「読みたい本が見つかる」本屋さん金曜堂は私にとって「読みたくなる本が見つかる」シリーズだったのに(._.)登場する人達の結末がハッキリしなかったから「続編が読みたい!」と「いや、ダラダラ続かずここで終わって良かったよ!」の両方の気持ち(^^;)

  • 本屋を舞台にした小説では,本シリーズが一番好きだったが,それも本作で完結。なんとも寂しい。他人を守れる優しさというのは,大人の眼から見てもカッコいいと思う。自身もそういう大人でありたいと願う。
    あらすじ(背表紙より)
    読みたい本が見つかる駅ナカ書店“金曜堂”。アルバイト店員の倉井史弥は、すっかり店にも馴染み、日々お客様に寄り添って、業務に励んでいる。とはいえ、じつは大型書店“知海書房”の御曹司である彼は、将来についていよいよ考えねばならない時期でもあった。幼い頃に別れた母との再会、イベントごとになぜか浮き沈みする金髪オーナー・ヤスとそれを案じる栖川、南店長への想い…大忙しの冬をこえて、倉井が見つけ出すものは?シリーズ最終巻、ほっこり胸キュンなラストを迎えます!

  • とうとう春夏秋冬と4作目にして完結してしまった。
    寂しいな。

    倉井くんのこれからが気になるし、

    でも、ここで完結して
    作品を読んだ人それぞれが想像出来てよかったのかもしれない、とも思える・・。

    ヤスさんの恋も気になるし、
    もちろん槇野さんも。

    あぁ、やっぱもっともっと読んでいたい。

    作品の中だけど、
    素敵な本屋さんに出会えた事を感謝します。

  • 終わってしまったー。
    うーんと思う巻もあったけど、全体的に好きなシリーズだったので終わってしまいとても残念。
    倉井くんが就職してから金曜堂と、どんなふうに関わっていくのかも読んでみたかったなー。

  • 最終巻だから、まあ★4つかな。じゃなかったら3つだったかもしれない。
    なんかこう、もうちょっとまとめてほしい気がした。読者に考えさせる、みたいなのとはちょっと違って。。
    あと、結末はなんか、やっぱりそうなるのかーーー...みたいなかんじの選択で、、このかんじ最近なんかほかでも見たor読んだんだよなあ。
    やっぱりシリーズものは、1巻目がいちばんおもしろいな。

  • まぁ、こういう終わり方するだろうなぁとは思ったのでストーリーの意外性はなかった。

    円満な終わり方で良かったのだろうけど、結局彼はどういう就活を終えたのだろうかぁ…。

  • 本屋本とみるとつい手を出してしまったが、具体的な特定の本への思い入れの”いいお話”は、残念ながら全く合わなかった。


    「100万回きたサンタ」
    「ステップ」
    「銀河タクシーの夜」
    「金曜日の書店員たち」

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