幻想古書店で珈琲を6 それぞれの逡巡 (ハルキ文庫 あ 26-6)
- 角川春樹事務所 (2018年3月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441513
感想・レビュー・書評
-
再読2回目。
気に入ってしまったシリーズの終わりが近づいてくるのは寂しい。寿命の永い魔神たちと人間との関わりに似てる気がする。だからわたしは、ハッピーエンドを望むのだと思う。亜門が「あなたの物語」のハッピーエンドを好むのと同じように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「司、亜門と可能性を考える」
聞き入れて貰えない声を。
悪い事を言っている訳でなく何冊もの本を発行し売れ筋や消えた作品を知っているからこそ、相手には同じ運命を辿って欲しくないと助言しているのにな。
作家からしてみれば、自分の書き上げた最高の作品にケチを付けられるような感覚なのだろうな。
「中東の珈琲」
夜な夜な現れる幽霊とは。
展示物に惹かれ現れたのは確かだろうが、偶然彼を見かけた人間が侵入者という単語を発していなくて本当に良かったと思う程の攻撃力だな。
「司、亜門と真実を見極める」
彼が向き合うべき現実に。
誰を好きになり好意を伝えるまでは個々の自由だが、行き過ぎた想いは暴走し相手にとっては迷惑行為になってしまう事に気付くべきだったな。
自分自身の誤ちに気付いた時、既に全てが終わってしまった後だとしたら何も出来なくて辛いだろうな。
「きになる珈琲」
サプライズに呼ばれ先で。
彼らしいと言えば彼らしい物ではあるが、あんな大きな物が今後どうなるのかと同時に彼自身が育てきれるのかも気になるな。
「司、亜門と道を示す」
彼女に抱いていた本当の。
出会った時に彼が取った行動が少しでも違えば、彼女からの第一印象は拒絶では無く嫌悪程度に留まっており挽回のチャンスはあったかもしれないな。
今の様に周りに友がおり相談出来る環境であれば、彼は誰も殺す事無く彼女の傍に居れたのかもな。 -
アスモデウスさんの問題が一応解決・・?
天使だけど体育会系思考物理攻撃仕掛けようとするアザリアさんがなかなか曲者に思った。
無意識無自覚に司の心を傷つけて行く。
猫を可愛がり、猫のラテアートを喜ぶ風音が癒し
最後の三谷くんまで巻き込むお茶会がどうなるのか凄く気になる -
みなさん、あいかわらずでなんだか嬉しい。
司は、ちゃんと自分が甘えていることをわかっていて、先のことをかんがえているし。
亜門の司への甘やかしっぷりは、笑ってしまう。
2人のかけあいも好きだけど、どういう結末が待っているのかすごく気になる。