- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441605
感想・レビュー・書評
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探偵と言っても日常の謎で、事件そのものが大したものではないのはそういうものだが、ロジックも名探偵というレベルではなく、トリックやツイストもない。ミステリ的な強度よりも、軍艦内部での日常を描くことを重視した結果だろう。そういうものだと思って読めば悪くない。
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山本巧次 著「軍艦探偵」、2018.4発行。旧海軍の時代、いろんな艦艇で起きた事件を海軍将校が探偵よろしく解決するという話が6話収録されています。著者は「八丁堀のおゆう」で楽しませていただいているので、かなり期待しましたが・・・。軍隊にしてはふざけた内容の話が多く、4話読んだところで、読み進む気持ちがなくなり失速しました。
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面白かった!!太平洋戦争前後。海軍主計士官・池崎幸一郎が軍艦内で起こる様々な事件の謎を解く連作短編。起こる事件が軽いので楽しく読めるが、後半、昭和18年になり戦況がきな臭くなると、別の面白さも出てくる。池崎が、色んな軍艦に転勤となるので、各軍艦の特色も面白い。5話目で解きそびれた謎を6話目でも持ち越し、昭和30年を書いたエピローグで集結させるところも良かった。
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第二次大戦中の、軍艦の中が舞台という
かなり特殊な設定。
とある下士官が、艦内で起こる不思議な事件を
推理し、種明かししていく内に「軍艦探偵」と呼ばれ...
という話なのですが...
何と言うか、解く謎があまり魅力的でなく(^ ^;
え、何、これどういうこと!? ワクワク!!
...という感じが無いので、種明かしを読んでも
あぁ...そうっすか...という感じで(^ ^;
快刀乱麻の爽快感、という感じではない(^ ^;
息を呑む戦闘シーンや、その反対に「何も無い日」は
戦時中でも意外とのんびりしてるんだな...という描写など、
コントラストもはっきりと魅力的に描かれている。
読み物としては、大変上等な一冊。
ただ、ミステリに求められるような
「謎解きの爽快感」があまり感じられないだけ(^ ^;
反対に言えば、とてもリアルなのだろうと思ふ(^ ^
現実世界には、ルパンも小五郎もいるわけでなし、
実際の警察や探偵の捜査なんてこんなもんかな...
という妙な現実味は感じられる。
ただ...エンタテインメントとしては弱いかな...と(^ ^;
連作短編で、最後の作品でいろいろ伏線を回収し、
一応の感動も用意されてはおりますが...
みな予想の範囲内だったような...(^ ^; -
2018年4月ハルキ文庫刊。6話の連作短編にエピローグ、プロローグで構成。海軍主計士官の艦内での事件の顛末が、興味深く、面白い。各話での伏線も最後に全て回収するのも気持ちがいい。海軍のことは詳しくは無いのですが、うまく描かれているように思いました。
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健診の待ち時間に読んだ。
さーっと読めてちょうどよかった。