くらまし屋稼業 (ハルキ・時代小説文庫)

  • 角川春樹事務所 (2018年7月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784758441803

みんなの感想まとめ

裏社会を舞台にしたこの作品は、プロの「くらまし屋」集団の活躍を描き、緊張感あふれるストーリー展開が魅力です。火消しという華やかな表稼業を持つ彼らが、裏の世界でどのように活動するのか、個性的なキャラクタ...

感想・レビュー・書評

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  •  「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第1弾をベタ褒めしておいて、第2弾じゃなくこっちにくるんかーい! と叱られそう‥。だって、積読してたんだもん(-_-;) 第2弾まだ手元にないもん( ̄3 ̄) ←言い訳‥

     自分を「好奇心旺盛」と言うのも憚られますが、あっちゃこっちゃ節操のない読書で、特定作家さんを制覇!とかシリーズコンプ!とはならないんです( ; ; ) 実は、シリーズ1で止まっている作品が他にもあって‥反省。

     さて本作です。こっちも面白い! レコードでいう「ぼろ鳶」がA面なら「くらまし屋」がB面、それもゴールドディスク! A,Bは優劣ではなく、表と裏です。火消は華々しい「表」の人間で、くらまし屋稼業が「裏」社会の人間と言えるでしょう。

     読みどころは、何といってもプロの「くらまし屋」集団の人物造形と「くらまし」の手口です。
     くらまし屋メンバーは、表稼業でカムフラージュし、率いる凄腕の元武士、頭脳明晰で作戦参謀の女子、変装名人の美形男子と、徹底したプロの集団でした。ちょっと意味深な過去も見え隠れします。

     くらましの手口も見せ場(明かせませんが)で、くらまし屋視点で"してやったり"というより、追う側視点で"やられたー"という感覚が読み手と重なり、どきどきハラハラしながら読み進められます。

     裏世界ならではの哀愁も漂い、その先にあるささやかな幸せが訪れたかと思いきや、途切れない(?)不穏な空気、不気味な存在の気配が‥と、こうしてシリーズが続くのですね。これまた次の展開が気になります。こちらは現在第8弾まであるのですね。今村さん多作だなあ‥。

  • 自分のうぬぼれでなければきっとみんみんはこのレビューを待っていたであろう

    なので結論から言おう
    面白かった
    面白かったけど他の読みたい本を押しのけて優先順位を上げろというほどのおすすめというわけではない
    ただ頁数も300頁弱で文章も読みやすいのでさらっと読了できた
    他にすごく読みたい作品がなければ手に取るのもありだがそんな時間があるなら早く『火星の人』か『ストーンサークルの殺人』を読んでほしい間違えた読みなさい

    時代設定は(ちゃんと調べたわけじゃないけど)源吾が火消しになってすぐくらい?えっ、もしかして深雪さん?と思わせる少女も登場してなんかうれしい

    くらまし屋の面々も個性的でさすがの今村翔吾さん
    敵はまだおぼろげながらこちらもあくが強そうで今後の展開も楽しみ
    ぼろ鳶シリーズと「人を助ける」というところは同じだがこちらは斬る
    向かって来た者はという条件付きだがけっこうばったばったと切り捨てる
    なのでこちらの方が王道時代劇に近く、主要メンバーも少ない上にセットの使い回しもききそうなのでTBSさんはまずこちらからドラマ化するといいように思う
    機会があればそのように提案してみてほしい

    以上

    • みんみんさん
      名指しできたな‼︎笑
      火星の人はワンコハウスの上で出番待ち( ̄▽ ̄)
      たくさんの出番待ちがハウスを侵食中…

      だってリーガルサスペンスで面白...
      名指しできたな‼︎笑
      火星の人はワンコハウスの上で出番待ち( ̄▽ ̄)
      たくさんの出番待ちがハウスを侵食中…

      だってリーガルサスペンスで面白そうな本見つけてしまったから(¬_¬)

      師匠!ストーンサークル登録しました(`_´)ゞ
      2022/08/07
    • ひまわりめろんさん
      ぼろ鳶が一段落して、こちらのシリーズも気になって読んでみたよ
      みんみんも気になってるかなーと思ってね

      それよりなにより面白そうなリーガルサ...
      ぼろ鳶が一段落して、こちらのシリーズも気になって読んでみたよ
      みんみんも気になってるかなーと思ってね

      それよりなにより面白そうなリーガルサスペンスとな?
      わしもリーガルサスペンス大好物やで!

      しかもわしが最も信頼するsanaさんも★5付けてるやん!
      みんみんとsanaさんが★5なんて絶対わし大好きなやつやん!
      読もうっと!
      (なぜ今日は一人称がわしなのか)
      2022/08/07
    • みんみんさん
      くらまし屋気になってるよ〜(/ _ ; )
      8巻まで出てるから手出したら止まらなくなりそうで…
      メロリンのレビュー待ちしてた笑

      海外物はs...
      くらまし屋気になってるよ〜(/ _ ; )
      8巻まで出てるから手出したら止まらなくなりそうで…
      メロリンのレビュー待ちしてた笑

      海外物はsanaさん…要チェックやで笑
      2022/08/07
  • 図書館のあげますコーナーにあった時代小説が面白かったので、時代小説でググったら今村翔吾さんの作品が。
    取っ掛かりで読んだこの作品、大人のヒーローモノといったところでしょうか、面白すぎる。
    時代小説は親父の読み物と思ってましたが、若者でも元男の子なら絶対ハマると思います。
    くらましやシリーズは以下のようです。

    ①くらまし屋稼業→読んだ
    ②春はまだか
    ③夏の戻り船
    ④秋暮の五人
    ⑤冬晴れの花嫁
    ⑥花唄の頃へ
    ⑦立つ鳥の舞
    ⑧風待ちの四傑

  • 平九郞が強すぎる。強過ぎてハラハラドキドキしないで戦いを見守れた。
    それに加えて変装のプロ赤也と頭脳派の七瀬という強めのキャラが活躍する。
    大掛かりなくらまし作戦といい、ドラマやアニメを見ているような印象だった。
    ここからの物語の展開に期待。

  • 「羽州ぼろ鳶組」がひと段落したので、こちらに行ってみる。

    『いかなる身分、いかなる事情であっても、銭さえ払えば必ず逃がしてくれる。まるで神隠しのように』と市中で噂をされる“くらまし屋”のお話。
    『宝暦に改元されて3年』とか『本丸老中である松平武元』と出てくるので、時代はぼろ鳶が活躍するより少し前となる。

    表向きは飴細工屋の平九郎、博打好きの元役者・赤也に、「波積屋」という居酒屋で働く七瀬の3人だが、剣の達人、変装の名人、頭脳明晰の戦略家といったそれぞれの強みを駆使しての裏稼業。
    まずは、やくざ稼業から足抜けすべく集金した銭を持って逃げようとして追い詰められた万次と喜八の二人を府外へ逃がす。
    蟻一匹這い出る隙間がない状況の中、どのような手を使うのかと思っていたら、これがなかなか意表をついててお見事。平九郎の剣の強さも尋常ではない。

    3年前に平九郎に何かがあったことが再々匂わされ、これは続く話で明らかにされていくのだろう。
    終盤に登場した敵キャラ、牢問役人の初谷男吏と狂気の剣士・榊惣一郎だが、今回は顔見せだけ。これから平九郎らとどう絡んでいくのか、これも楽しみ。

  • 今まで今村氏の作品はデビュー作の「羽州ぼろ鳶」の1作だけだったが、オール読物にあった直木賞関連の情報で、読みたいと思いこのシリーズ数冊を購入。最初は唯の夜逃げ屋かと思ったが、読み進めると手伝う周辺の人達含め凄腕の集団だった。知恵と機転と剣技、プラス人情。それにしても主人公の剣の腕は凄い。これからも楽しみになる。

  • 何もかもが思うままにいかず、今ある人生から逃げ出したくなることは誰しも一度や二度はあるはずだ。

    江戸の町に、いかなる身分いかなる事情であっても大金さえ払えば必ず逃してくれる「くらまし屋」がいる、という。
    しかも今まで一度もしくじったことがないらしい。
    シリーズ第1弾。
    「くらまし屋」のメンバーも、剣術に長けたリーダーの平九郎を中心に、智謀の七瀬、変装の名人で美男子の赤也、と粒ぞろいで今後の活躍がとても楽しみ。
    「くらまし屋七箇条」の内の七番目、捨てた一生を取り戻そうとせぬこと、が一番気になった。
    命からがら必死で逃げて新しい人生を歩んだはずなのに、捨てたはずの元の人生に戻りたくなることがあるのだろうか。
    人の心の弱さ故、なのだろうか。
    人を「くらます」上でこれが一番厄介なことかもしれない。

    平九郎の秘められた目的が何なのか。
    謎の闇の集団「虚」(特に剣士・惣一郎)との絡みもとても楽しみ。
    『ぼろ鳶組』のような派手さはないけれど、人生の浮き沈み、裏表の儚さ切なさをしみじみと思い知る物語だった。
    このシリーズも追いかけたい。

  • 「くらまし屋」の稼業は、依頼を受け、依頼人の姿を「くらます」こと。
    今ある自分を捨てて生まれ変わり、一から人生をやり直したい依頼人の願いを叶えるため、「くらまし屋」の平九郎、七瀬、赤也が奮闘する。
    この3人はそれぞれに優れた技や頭脳を持っているので、悪人を懲らしめる描写は痛快だ。
    それぞれの表と裏の稼業のギャップも面白い。
    今の所、全8巻出ているようだが、テンポ良く話が進んでいくので、読み手を飽きさせないし、次が気になる作品だ。

  • 前から気になっていたシリーズの第一弾。
    ついに手を出してしまいました。

    大金さえ払えば、必ず逃がしてくれるという“くらまし屋”。
    そのメンバーは、リーダー格で武芸百般とにかく強い平九郎と、作戦担当の七瀬、変装の達人・赤也の3人です。このチーム・バランスが良いですね。
    今回は香具師の親分からの足抜けを図った、子分2人を“晦ます”仕事でしたが、張られた包囲網をどのようにかいくぐって脱出するか、ドキドキハラハラの展開で楽しめます。
    くらまし屋の平九郎も何だか訳ありのようで、どのような事情を抱えているのか気になるところです。
    そして、終盤に登場した「虚」なる闇組織に属する2人が、かなりの危険人物と思われ、彼らがどのように平九郎たちに絡んでくるのか、今後の展開が楽しみです。

  • くらまし屋シリーズ、第一作目。
    テレビの時代劇を見ているような感じで
    スラスラと読み終えた。

    普段は飴細工屋、実は人の存在を消すくらまし屋。
    そしてさらにもうひとつ、その男には秘密があり。。
    シリーズの最初を飾るにふさわしい、
    あざやかでいて、ちょっとダークなエンターテイメント時代劇。

    悪役には名前もなんだか似てる惣一郎
    (るろうに剣心の登場人物、神木隆之介くん演じる瀬田宗次郎)も登場し、
    もうこれは次を読むしかない。

  • タイトル通り、行方をくらましたい人をくらませる稼業『くらまし屋』の話。
    テンポ良く軽いので読みやすい。

    まず『くらまし屋』のメンバーが良い。
    リーダーは、表稼業は飴屋の平九郎。まだ謎が多いが、とにかく剣や武道の達人で強いこと強いこと。しかもあらゆる武道の流派を見ただけで自分のものに出来るという天才。
    もう一人は美しく中性的な顔とスタイルの赤也。見た目を生かした変装の達人。性別も年齢も職業も、赤也に掛かれば自由自在。更には人を変装させることも出来る。
    三人目は紅一点の七瀬。表向きは飲み屋で人気の給仕をしているが、くらまし屋ではどうやって厳しい目を掻い潜ってくらませるかのアイデアマン。
    三人ともキャラが立ってるし性格もサバサバしているのが良い。

    今回くらませるのは香具師の元で強引な集金や殺しが嫌になって逃げることにした子分の万次と喜八。
    二人が逃げ込んだ、親分と敵対する香具師の元からくらますアイデアは、ルパン三世のアニメみたいで面白かった。
    しかし勿論それでは終わらない。役人の目をかわしたかと思いきやまた一難。
    次々起こる予想外の展開にも慌てず立ち向かう平九郎が格好良い。

    しかし、最後になってラスボス的キャラが登場。
    彼らが次作で、更にはシリーズ通しての敵になっていくのか。

    第一作ということで『くらまし屋』の面々や『くらまし屋』が作戦会議の場所に借りてる飲み屋の店主になんだか訳ありそうだなと匂わせている。
    これから色々その辺が描かれていくのか、楽しみ。
    アクションあり、ドラマあり、奇想天外アイデアありで気軽に楽しめる。

  • さまざまな事情を抱えた依頼人の行方をくらまし、別の人生へと道筋をつけるという、正体不明の「くらまし屋」。
    その正体は、飴売りの平九郎、色男の赤也、小料理屋の娘の七瀬の三人組。


    「ぼろ鳶」シリーズをだいぶん読み進んだので、こちらも読み始めた。
    それぞれの得意技を活かした脱出劇、思わぬ成り行き、問答無用の平九郎の剣技の冴え、とあっという間に読了。
    さらなる黒幕の不気味な存在もあり、三人がこの稼業を始めるまでの経緯などもまだまだ語られず、もういいからシリーズの続きを読みなさい!という感じ。
    うーん、好みとしては、ぼろ鳶の方が好きかなぁ。

  • なかなか味のある時代小説で面白かった。
    シリーズ物なので読み進めていきたい。

  • いつも気になりながらなかなか読めていなかった作家さん。
    さて何から読もうか?
    やはりシリーズものが間違いないだろうと。
    「くらまし屋」とは?
    事件がらみ、恋愛がらみ、借金取りから逃れるため、理由は何であれ、お金を出せば、今いるここから逃がす人。
    今回の話は、やくざ稼業に嫌気がさして、足抜けをしたい二人をくらます話。
    普段は飴細工の屋台を引いている平九郎、一膳めしやでお運びをしている七瀬、良く素性がわからない赤也。
    依頼を受けると、たちまち裏の顔になり、あの手この手で任務を果たす。

    流石に少年時代から、時代物、歴史ものを読んでこられた今村さん、細かい描写、何気ない運び方、どっぷり時代につかれます。これから楽しみです。

  • 逃げたい人々を、あの手この手でくらましていく裏稼業を描いた物語。
    シリーズ第一作として、主要メンバーそれぞれの個性が光り、これからの展開に期待がふくらむ。
    新たな名シリーズの始まりを予感させる一冊となりました。

  • 今村翔吾氏の歴史小説に比べるとこの時代小説はかなり読みやすい。
    裏稼業として「くらまし屋」をやっているのだがどうも事情がありそう。この作品ではそれは明らかにされておらず、シリーズを読み進めていく中で徐々に明らかになっていくのだろうと思うと次巻を読むのが楽しみ。

  • 直木賞作家・今村翔吾の作品。実はこのシリーズと羽州ぼろ鳶組シリーズは前から読みたかったシリーズである。本作を読んで今まで思っていた「今村翔吾はキャラクター造りが上手い」という思いを再認識した。最初からシリーズ化を狙って書かれている本書はチームの顔見世的な要素も強いので、よりキャラクターのいいところが前面に出ている。メンバーが3人とやや少ない気もするが、それだけにキャラ被りもなく個性が際立っていて、面白い。晦ましの依頼をどうこなすのかという興味も尽きないがシリーズを通しての縦糸も配されており、すぐにも次巻に手が伸びる。極上のエンターテイメントである。

  • お金さえ積めば、いかなる者であっても神隠しのように晦ませる、それを生業としている三人組の話。
    剣の達人の平九郎、元役者で変装と自由自在の声色を特技とする若者赤也、抜群の頭脳を持ち兵法の天才の七瀬が展開する晦まし物語。自ら今の生活を捨てて居なくなれば良いのではなく、誰かに晦ましてもらなければならない者たちの事情は複雑で、時にはお上や裏社会の者たちとも戦わなければならず、そのストーリー展開がとにかく面白い。
    そしていつも思うのは、今村氏の小説はどれも、読んでいるときにはスリル満点でも、読み終わった時に、ふっと温かい気持ちになるのが個人的にはとても好き。

  • 必殺仕事人のようであり、キャラが際立っている時代劇ヒーロー小説。それでいて古臭さは微塵も感じさせない。

    続編に期待高めるラストも良い。

  • 裏稼業【くらまし屋】今村作品特有の個性溢れるキャラクター 頭脳明晰な七瀬 変装の名人 赤也 そして主人公平九郎
    仮面ライダーのアミーゴ【おやっさん】茂吉 

    万次・喜八がヤクザの親分丑蔵から足抜けをする所から始まる物語。
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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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