親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂 (ハルキ文庫 し 11-7 時代小説文庫 江戸菓子舗照月堂)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 152
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441858

感想・レビュー・書評

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  • ようやくなつめは職人の道へ。

    一方、氷川屋は相変わらずの悪だくみ~。(その知恵を商いに使えばいいのに)

    そんな中、しのぶや周囲の人々の愛情で育つなつめが愛しいです。

    ほとんど大人買いの一気読み状態。
    面白いです、このシリーズ!

  • なつめの周囲にいる人たちは、みな心根の清らかな人ばかり。読んでいて安心します。

    照月堂も3巻目に突入し、
    前作で菓子職人見習いを許されたなつめ。
    浮ついたところは全くなくなり、
    真摯に菓子作りを学び取ろうとする姿は、
    応援したくなるものです。

    露寒軒が時々、なつめに悩みがあるときにふらりとやってきては解決の手助けをする。
    めっちゃいいおじさまやん〜。

    小店の照月堂に危機感を覚える大店の氷川屋(の主)が何を仕掛けてくるのか、
    緊張感を孕んで次巻へ、続きます。

  • 腕にいい店主がいる照月堂をどうにかしたいと企む大店氷川屋。
    そこの娘しのぶと主人公なつめは年の頃も一緒だし、とても気が合ってお互いを大事に思ってる。
    しのぶは父親が企み事をしている事に心を痛める。

    照月堂の子たい焼き、弟子が出した店辰巳屋の親たい焼き。
    これからも精進しようとする2つの店に氷川屋が迫ってくる・・・

    あ~早く続きが読みたい。

  • 亀次郎ちゃんがなんかね

  • 食べ物の題名に惹かれる傾向があり、
    手に取りました。
    江戸時代の和菓子屋さん見習いの女の子が主人公の短編シリーズ第3巻です。
    第3巻から読み始めたのが良くないのですが、
    個人的に登場人物に個性が感じられず、 
    お話も単調であまり楽しめなかった。

  • シリーズ3作目。照月堂の職人見習いとして厨房に入ることを許されたなつめに、一人立ちしていく辰五郎。「親たい焼き」「子たい焼き」いいなあと思う。おいしそうだし。
    久兵衛の「一本の道を進んで行く時、その先に一つの石ころも落ちてねえなんてことはあり得ねえだろう」という気構えがいいと思った。しかし氷川屋は悪いことを考えてるなあ。なつめとしのぶには良い関係を築いていってほしいけど、障害もいろいろ多そうだ。

  • 久兵衛!頑固ものだと思ったら…!!
    大店の氷川屋…えー大店なのに?
    こんな卑怯なことするー?

  • ようやく厨房の中に入ることを許されたなつめ。店主の菓子作りを見ながら、自分でも出来るようになりたいと決心を新たに頑張る。また、ふとした事から店主の長子の郁太郎が今のお内儀さんの実子ではないと知る。
    そして、菓子比べをした氷川屋が、娘のしのぶを使って照月堂を探ろうとしている事を聞かされる。
    そんななか新しい菓子「たい焼き」を作ることになり、店主とともに作業に勤しむ。
    照月堂シリーズ。菓子職人として頑張るなつめの姿を描いている。続きが楽しみ。

  • 2020.09.21

  • シリーズ3巻目。
    上の子てどうしても後回しにされて我慢させられがちだけど聞き分けのよい良い子の長兄郁太郎の良い子さの理由が生来の気性もあるでしょうが生さぬ仲が影響しているのは間違いないのでせつなすぎました。
    江戸時代と現代人の自分では感覚が違うのかもしれないけど辰焼きを鯛焼きとマイナーチェンジして照月堂で本格的に販売するには辰五郎の店が元祖として売り出してからでないと筋が通らないと感じてました。
    矜持ある久兵衛ほどの職人がそんな筋が通らないことをするかな?とちぐはぐな印象です。
    だからかタイトルのいい話風のお話が正直盗人猛々しいと思ってしまいました。
    冒頭のなつめお嬢さん念願の職人修行初日への下働き夫婦の心尽くしにお礼の一言もなかったことにも読んでいてもやっとしてしまいました。
    使用人とはいえ江戸に引き取られた幼少の頃からお世話になっている2人に気まずい思いをさせるばかりでなつめ自身は夫婦の心尽くしに対して気遣いをみせない。主人公の自分のことばかりな印象がどうしても際立ってしまう冒頭のシークエンスで読み進めるのが少し気が重くなりました。
    シリーズ3冊目まで読んでみてこのシリーズは主人公のなつめお嬢さん自身は手痛い失敗があまりなくでも周りが優しくふわふわで事態が都合よく進みすぎるシリーズなのか~て感じです。
    全体的にはいいなと感じる部分やおもしろい物語と感じる部分も多いのですが、都合がよすぎたりちぐはぐだったりもやっとさせられたりとちょっとしたところが気になってしまい手放しでたのしめないのが少しもったいないシリーズです。

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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