菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)

  • 角川春樹事務所
3.49
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本棚登録 : 307
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441940

作品紹介・あらすじ

家の声が聞こえる――
幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。
縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、
住みこみの管理人をすることになった。
早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、
情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、
自分の過去にむきあっていく。
人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。
心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 登場する川越の街並みが、実際に出かけたことがある場所だったので、普段読書の世界で味わうことのない楽しみかたがあった。
    ただ、 主人公が持つ特殊な力を存分に発揮できないまま、物語が終わってしまい…。

  • 家の声が聞こえる主人公が、大学の先生を通じて、川越の古い建物に管理人として住むことになる話。
    行く先々の家からいろんな声が聞こえ、声の理由をちょっとずつ知っていき、わだかまりを少し解決に進めたり。
    まだ始まったばかりなので、これからどんな風に主人公が成長していくのか、楽しみです。

  • 川越を訪れたくなります
    古き良きもの
    家はそこに住む人と想いを繋いでいく
    美しい話ですが「活版印刷三日月堂」の方が好きかな
    登場人物を無理に押し込めたような

    ≪ 古い家 記憶をたどる その声に ≫

  • 2019/12/15~12/16

    家の声が聞こえる―幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。

  • 家の声が聞こえる守人。怖い話ではなく、ほんのり温かい話。川越は行ったことがないけれど、古い町並みがとてもいいところということが伝わってくる。孤独な守人は、川越の家と人々に触れて変わっていくことだろう。たわいのない話だとは思うけれども、でもいい話だった。真夏の中の一陣の爽やかな風のようだ。

  • 新刊で発売された時には気になりつつもスルーしてしまっていたのだが、中古本屋さんで見つけたので買ってみた。
    同じ作者の「三日月堂」シリーズと舞台は同じく川越の、こちらは菓子屋横丁にある古い家を舞台にしたお話。
    どうといった話ではないが、気の良い人たちと一緒にゆるゆると時間が流れる感じは悪くない。

    ほしおさんの話には、父と息子の話が時折出て来るように思う。
    二つ目の話も、色んなことに行き詰って家を捨ててしまった父のようにはなりたくなくて生きてきた中年男性の姿が描かれる。
    父のようになりたくなくて、だけども、父のことは忘れられないのだな。
    そんなところの微妙な心情がこの歳になると良く分かる。
    このような話を書くほしおさんにとって、父君がどのような存在だったのかが結構気になる。

  • 「活版印刷三日月堂」が終わっちゃったのでこちらを。

    同じく川越のお話。

    主人公の守人は家の声が聞こえる。
    そして、その声のを感じながら家を守る人、
    ってことでしょうか。

    優しいお話でしたが、少々物足りない。

    べんてんちゃんは明らかに主要人物だけど、
    わたしはが少々苦手かな。

  • 活版印刷三日月堂シリーズと同じく川越が舞台。三日月堂に登場したお店の名前等々が話の端々にでてきて三日月堂の世界と繋がっているのがうれしい。
    個人的には三日月堂に比べてウェット過多で時々読み心地がわるい。
    でも基本的にはいいお話でした。家の声とは住人の想いでもあるのかな。
    ただ話を動かすのに必要なのかもしれませんが、べんてんちゃんが天然を理由に他人の事情に無遠慮に踏み込むのには嫌悪すら感じました。天然と称すれば悪気なくとも他者への配慮のなさが許されるわけではないです。
    次巻があるならこういう無神経な形で話を動かす手法ではないといいなと思います。

  • 2巻を読んだので再読。家の声が聞こえる大学院生、遠野守人。能力のことは誰も知らない。その力で何かを解決もしない。ほぼ天涯孤独で物静かな性格。大学院の先生の提案で、地図資料館の管理をするため、川越の古民家に移り住む。川越の歴史と現在の様子が分かり、守人を取り巻く街の人々が、甘過ぎず、近すぎず、ほんわりと彼の心のわだかまりをほどいていく様が心地良い。
    昔住んでいた家が無くなった時の何とも言えない喪失感と、目の当たりにしてもなお、鮮明に残る記憶は、覚えがあって思わず涙する。
    川越へ行ったとき、「旭舎文庫」は見落としてしまっていたので、次の機会は必ずチェックしたい。新婚さんが淹れてくれる、豆から焙煎した珈琲と、季節の花の和三盆のお店は実在しないのだろうけど、本当にありそうで、探してみたくなる。ナチュラルセピアファンタジー。いつまでも続いてほしいシリーズ。

  • 家の声が聞こえるという大学院生のお話。ファンタジーというよりもオカルトチック。べんてんちゃんは完全に主人公に惚れてるよね。続編あるかも。

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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