花だより みをつくし料理帖 特別巻

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1573
レビュー : 259
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441971

感想・レビュー・書評

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  • 高田郁『花だより みをつくし料理帖 特別巻』ハルキ文庫。

    一応の完結をみた『みをつくし料理帖』の特別巻。澪とかつて関わった人びとの近況と澪への思いが綴られるが、肝心の澪はなかなか登場しない。後半になり、ようやく澪が元気な姿を見せるが、澪に再び苦難の道が……

    4話が収録されているが、いずれも心暖まるストーリーだった。いつも通り面白いと言えば面白いのだが、何かが足りない……

  • 『みをつくし料理帖シリーズ』が完結して早4年。

    その後、『あきない世傳 金と銀』シリーズがスタート。
    年に2巻(2月と8月)のペースで新作が発刊されてきました。
    2018年2月にシリーズ第5弾が発刊され、そろそろ第6弾かと楽しみにしていましたが、8月の発刊はなく。

    『晴れ時々涙雨 高田郁のできるまで』を読んで知ったのだが、高田郁さんは持病を持っておられる。
    体調を崩されたりしているのでは…
    と、心配していたところ、新作が発刊されました。

    【みをつくし料理帖 特別巻 花だより】

    あの『みをつくし料理帖シリーズ』が高田郁さん作家生活10周年記念作品として出版されました!
    帯にかかれていますが~

    はい!
    待ってました!!

    みをつくし料理帖シリーズは勇気を与えてくれる本。
    主人公の澪(みお)を思えば、頑張ろう!頑張れる!と力が湧いてきます。

    この特別巻では、

    「つる家」の店主種市のこと
    澪のかつての思い人小松原のこと
    旭日昇天の相を持つ野江のその後
    大坂にに移り住んだ澪のその後

    が書かれています。

    一気に読むのが惜しくて、ゆっくりじっくり読みました。
    やっぱり『みをつくし料理帖』は大好き。

    この特別巻を最後に、『みをつくし料理帖シリーズ』が復活することはないと。
    残念…


    【花だより】の中で、摂津屋さんが野江に言った言葉。

    ひとの生き死にに「もしも」を持ち込んだなら、遺された者は前へ踏み出せない

    前に踏み出して!
    背中を押してくれているように感じています。


    髙田さんは目の手術を受けられるそうです。
    これからも執筆を続けられるように、とのこと。
    一日も早いご回復をお祈りするばかりです。

  • 種市、野江、数馬そして澪のその後がわかる一冊。
    とにかく本編のファンなら嬉しい一冊だと思う。
    さらに彼らのその後を描いて欲しいと思うのは私だけではないだろう。

  • 久しぶりに会えた、みをつくしの面々。懐かしさに胸がいっぱいになった。

    『花だより』
    大阪に行った澪からの年一度の便りを心待ちにし、今年はなかなか便りのないことにヤキモキし、ついには大坂に旅立つことを決意する種市さんのお話。相変わらずの種市さん、つる家の皆に会えて嬉しい。

    『涼風あり』
    待ってました!小松原様こと、御膳奉行の小野寺数馬と、その妻乙緒の日常を、乙緒目線で描いたお話。

    『秋燕』
    吉原の伝説の遊女あさひ太夫の名を捨て、大坂で生家の女主人となった野江の話。これまでみをつくしシリーズでは語られなかった、あさひ太夫となるまでの日々(又次さんとの話に涙…)や、素の野江ちゃんの姿が描かれていた。江戸では直接やりとりできなかった野江と澪2人が、大坂では自由に行き来して、何でもないやりとりができていることも嬉しかった。

    『月の船を漕ぐ』
    大坂に戻り料理屋「みをつくし」を営む澪と、医師である源斉先生のお話。巷ではコロリ(現代のコレラ)が大流行。源斉先生は患者を救うために奔走し、過労で倒れてしまう。料理人として妻として、少しでも食べて欲しい澪と、食べたいけれどどうしても食べられない源斉先生と…。2人が互いを思いやりながらすれ違っていくのは切なかった。そして戻った原点。堂々の完結だなと思った。

    この中では特に、涼風ありの乙緒さんの話がよかったです。乙緒は、感情を顔に出さないようにと父の教えを守り続け、その目の細さも相まって能面の姫君などと言われている。自分でも自覚しつつ特段気にしていない、(現代からすると)変わり者な人。
    澪と小松原様がうまくいくようにと願っていた身としては、乙緒は恋敵、ではないまでもやや複雑な感情になる相手なのだけど、澪の話を義姉から聞いて人知れず落ち込み、手紙を墨で塗りつぶす様や、夫の気持ちを推し量ろうと、姑の里津から伝授された『岡太夫』を所望する様など、乙緒の気持ちがいじらしくて。乙緒の気持ちが、心の叫びが小松原様に届いて、2人が夫婦の危機を乗り越えますようにと、いつしか心から応援していた。
    小松原様は、妹が妻に澪の話をしたことに激怒したという。それは過去を知られたという気恥ずかしさだけでなく、選択権なく若くして自分に嫁ぎ、子をなした妻への思いやりもあったのだと思いたい。澪と夫婦になっていたら、料理への熱い想いを共有し、何でも話し合って笑いあう、温かく仲睦まじい夫婦になっただろうと思うけれど、過去に捉われず、思い出は思い出として今を歩んでいる小松原様にほっとしている自分がいた。夫婦にはその夫婦だけの歴史があって、小松原様と乙緒も、これから2人の夫婦の歴史を2人で作っていくのだろう。

    どれもとても素敵なその後のお話でした。高田先生、このお話を読者に届けてくださって、本当にありがとうございました。

    • やまさん
      マリモさん、こんばんは。
      みをつくし料理帖いいですね。
      私は、もう一度最初から読んでみたいです。
      マリモさん、こんばんは。
      みをつくし料理帖いいですね。
      私は、もう一度最初から読んでみたいです。
      2019/11/06
  • あれから4年後の其々。
    大阪に転居した澪が恋しい種市、澪の想い人だった小松原様、幼馴染の野江ちゃん、そして澪夫婦の話。
    どの話も温かく懐かしく感じる。
    その後、みんな頑張ってるね!と声を掛けたくなる。
    また時々お会いしたい。

  • やっぱり電車の中で読んではいけない
    澪さんのようにはなれないけど、その心持ちは背筋をピンとさせられる。

  • 読みたかったみをつくしシリーズ!!
    本当に終わってしまったようで残念。
    だけども、野江や種市の話が出て、読み応えたっぷり。
    もちろん澪自身の話もあり、うるっときてしまった。
    最後が本当に泣かせる。
    意外だったのは、小野寺様の妻、乙緒の話があったこと。
    いじましく可愛いらしい妻で和んでしまった。

  • その後のみんなの姿を知ることができて嬉しい。
    つる家周辺のみんなの変らなさ。
    澪に会いに旅に出る。
    当時の旅は、今とは思いもよらないほどハードルが高いのに、それだけ澪を思うみんなが好き。
    幼かった野江と、彼女を救った1人の男。
    そうか、そういう出会いだったのだね。
    それを語った野江の決心が凜々しくて素敵。
    小松原様の奥方、傍目には分からなくても素敵な女性。
    いい夫婦だね。
    病に倒れた源済。
    やっぱり救うのは澪。
    本当によかった。

  • やっと順番が回ってきた「みをつくし料理帖」特別巻、シリーズ完結から4年後に出た本は あの懐かしい魅力的な登場人物たちの其の後が四編 編まれている。それぞれがとても良いので作者渾身の特別巻だと納得です♪ 次の方が速く速くと待っているらしいので あっという間に読了してしまいました、直ぐに図書館へ返します 笑。

  • 最初の章こそ、種市らしいと笑えたけれど後はもう涙涙涙涙。皆が幸せで良かった。小松原さんも乙緒ときちんと夫婦で安心しました。野江ちゃんも幸せを掴み…又次さんの諸々を知れたのは嬉しくて、何度も読み直しました。知れば知るほど、やっぱり殺してほしくなかった。摂津屋さんも粋過ぎました。澪も相変わらず苦労してるけど幸せそう。野江ちゃんも側にいるから心強い。りうさんも相変わらずの元気さ。提灯の伏線が素敵。種市との再会のラストは号泣。雲外蒼天の易者さんも登場し、メインキャスト勢揃いで、幸せな読後でした。タイトル良すぎ。

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著者プロフィール

髙田 郁(たかだ かおる)
1959年生まれ、兵庫県宝塚市出身。日本の小説家、時代小説作家。元々は漫画原作者で、その時のペンネームは川富士立夏(かわふじ りっか)。
中央大学法学部卒業後、1993年集英社の女性向け漫画雑誌『YOU』で漫画原作者としてデビュー。その後山本周五郎の「なんの花か薫る」に衝撃を受けて、時代小説の執筆に至る。2006年「志乃の桜」で第4回北区内田康夫ミステリー文学賞区長賞(特別賞)を受賞。2007年「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞。そして2008年に同作を含む短編集『出世花』で小説家デビューを果たした。
代表作に、全10巻で300万部を超える大ヒット『みをつくし料理帖』シリーズ。同作は2012年にテレビドラマ化。2013年に『銀二貫』が大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から「ほんまに読んでほしい」本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作品に選出、2014年にNHK木曜時代劇にて林遣都主演によりテレビドラマ化された。

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